第三話 友達
昨夜、前話の最後の方で少し加筆させて頂きました。念のためここでも大雑把に書かせて頂きます。
・主人公、情報求めて帰宅後にアプリをチェック
・アプリ『魔物の事を知っている人間ほど狙われるぞ。あと異能者は栄養がたくさん』
・主人公「今日のこと両親に相談できんやんけぇ!?」
だいたいこんな感じです。
第三話 友達
翌日。今日も今日とて、日常は続く。
父さんが会社に行って、自分も学校に。通学路だけ、念のため少し遠回りの別の道を使っただけで。進むほどに同じ制服の人達も増えていき、そして教室について暫くすれば普通にホームルームが始まる。
そんな1日の始まりに、やっぱり昨日の放課後起きた事は白昼夢ではないのかと思ってしまいそうだ。
だが、そんな現実逃避を許される状況ではない。
今朝、とにかく両親には安全第一に行動して、外出しても寄り道とかしない方が良いと言っておいた。
勿論不審がられたものの、事情の全てを話す事は出来ない。
怪異の類が『知っている人』にほど関わってくるのは、昔話の定番とされている。まさか、それが真実になるとは思っていなかったけど。
『魔物の存在をより身近に感じているか否かで、遭遇率は変動する。詳しく知っている者ほど、その臭いは彼らに届く』
昨日家に帰って、例のアプリを調べていて見つけてしまった一文。
質の悪い事この上ないが、遭遇率が上がると言っても誤差の範囲ではあるらしい。もっとも、具体的な数字はなかったけど。
そもそも、あのアプリを作った天使たちが世界中で魔物の存在を流布しているのだ。自衛しろと言いながら。既に手遅れなのかもしれなくは、ある。
しかし、仮称コボルトが近所にいた以上は誤差程度の変化だとしても無視できない。
こうなると、逆に僕が両親と居すぎるのもまずい気がする。夜以外は、なるべく外にいるか。少なくとも仮称コボルトの巣がこの辺にあるか否かをハッキリさせるまでは。
二人には『この前強盗事件のニュースを見た』等と言って、その場は誤魔化した。もともと両親はそれほど寄り道をするタイプじゃないし、大丈夫だと信じよう。
そんな事を考えながら、ちらりと巴君の席を見る。今日も欠席な様で、椅子には誰も座っていない。
放課後、巴君の家に行く約束がある。母さんにも伝えてあるから、家に帰って着替えたらすぐに向かう予定だ。
三人寄れば文殊の知恵と言うし、2人なら自分だけで考えるよりマシな案が出るかもしれない。
なんせ、昨晩ない頭を捻り続けて出した結論は、『脳筋』と呼ばれても仕方のないものだったから。
いつの間にかホームルームも終わり、授業が始まろうとしていた。慌てて教科書や筆記用具を机に出す。
とりあえず、今はこっちに集中しよう。『こんな事をしている場合なのか』と思ってしまう所もあるけど、今時高校中退なんてこれからの人生ハードモードなんてレベルじゃない。
ついでに、巴君が暫く学校に来られない事を考えると、他にもクラスに友達を作らないと。
さあ、どうにか頑張って……。
そこで、凄まじい難題の存在に気づいてしまった。仮称コボルトの巣があるかもなんて考えた時と同じぐらい、背筋が凍る。
……友達って、どうやって作るんだっけ?
自分の不安などよそに、授業が始まる。
先生……友達が欲しいです……!!
* * *
放課後、一直線に家へと帰って着替えると、すぐに巴君の家に向かう。
家には1人で帰ったのかって?……ほら、まだ入学してから1週間ちょいだし。そんな焦らなくっても自然にしていればできるかもだし?
決していつの間にかクラス内でグループ分けが終わっていて、どこに入っていいのかわからなくなったとかじゃない。
それはそれとして、早く学校に復帰してくれ、巴君!!
現在進行形で大変な友人に酷な願いかもしれないが、ボッチはとても辛い。いつ二人組以上で何かやれと授業で言われるか戦々恐々としている。
と、そんな事を考えていたら真島家に到着した。
2階建ての一軒家。都会では大きな家と評されるかもしれないけど、この辺では普通の家。視線を別の方に向ければ田んぼや畑、古びた墓地なんかもある。
中学の頃に遊びに来て以来だが、意外と道を覚えているものだな。
チャイムを押してすぐ、パタパタとスリッパの音が聞こえてくる。
「はーい。えっと……」
「こんにちは、川内幸太朗です。巴君に呼ばれたんですけど……」
「あ、幸太朗君ね!久しぶりでわからなかったわー!大きくなったわねー」
誤魔化す様に笑う巴君のお母さん。それに苦笑いで返す。
まあ、昔から『印象に残らない顔』『全体的に薄い』と周囲に言われているから慣れているが。
「すみません、お土産も無しに……」
「いいのよ、そんな気を遣わなくって。息子が、その……色々あったから。来てくれて嬉しいわ。上がって上がって」
「はい。失礼します」
靴を脱いで玄関に上がり、そのまま2階にある巴君の部屋に向かいながらおばさんが小声で続けた。
「その……担任の先生も様子を見に来てくれたんだけど、あの子今少し人間不信というか、凄く不安そうなの。悪いんだけど、相談にのってあげてね?」
「はぁ、その……わかりました」
相談にのると言っても、どうすればいいのかわからないが。
自信がなかったので曖昧に頷く自分に、おばさんは小さく笑った後に巴君の部屋をノックした。
「巴ー、幸太朗君来たわよー」
『……入ってくれ』
扉の向こうから聞こえた、少女の声。
鈴を転がした様な美声ながら、その声音は暗かった。
「じゃあ、後でジュースもってくるから」
「ありがとうございます」
おばさんにお礼を言ってから、巴君の部屋に入った。
意外と綺麗好きな所がある奴で、漫画やラノベが綺麗に納まった本棚。壁にかけられたアニメキャラの抱き枕カバー。机の上には閉じられたノートパソコンがある。
そして、ベッドの上。黒のパーカーにジャージのズボンを纏った少女が、胡坐をかいてこちらを見つめていた。
柔らかそうな白銀の髪に、蒼色のつり目がちな瞳。雪の様に白く陶磁器よりもきめ細かい肌に、整った顔立ち。
サイズが合っていないのかダボッとした服の上からでもわかる、自己主張の激しい胸。
どこをとっても元々の『彼』からは似ても似つかない、雪の妖精めいた少女だった。
「えっと……巴君?」
「疑問符をつけるな。当たり前だろうが」
むすっとした様子で答える彼……彼?に曖昧に笑いながら、扉を閉める。
部屋の中央辺りにクッションが置かれていて、それを指差されたから座れという意味だと判断して腰を下ろした。
「お互い、大変な事になったな」
こちらの顔をじっと見た後に、ため息でも吐く様に巴君が言ってくる。
お互い、か。あちらの方が苦労は多そうだが、頷いておく。
「……そうだね。異能に目覚めて」
「オレは女に、お前はのっぺらぼうに変わっちまった」
「待てや」
なんか今聞き捨てならない単語が出たぞ。
「あるが?僕のイケメンフェイスは健在だが?」
「イケメン?それはオレのもとの顔の事か?お前は……あっ、薄いけど顔がある!?」
「薄くねぇし!ちゃんとあるし!」
「その言い方だと生え際の事みたいだな」
「全方位即死魔法はやめろ」
「はい」
うちの父さんとか凄く真剣な顔で育毛剤使っているんだからな。
自分の頭は今でこそふさふさだが、二十年後はわからない。爺ちゃんやひい爺ちゃんの写真を見るに、焼け野原の血筋である可能性が……!
「てか、お前はマジで被害なしかよ。ずっる」
「なんかすまん。いや待て。それだと本気で僕のことのっぺらぼうって思ってたの?」
「元気そうで何よりだぜ!」
「お前をこれから元気じゃなくしてやろうか」
バチコーン、と音が出そうなウインクをしてくる馬鹿に拳を握る。
「まあ、冗談はこれくらいにして」
「こっちとしては冗談じゃないが」
「冗談はこれくらいにして」
「だから」
「冗談はこれくらいにして」
「はいって言うまで先に進めないやつじゃん。はい」
「正直今の状況がわけわかめだから説明プリーズ」
「説明が欲しいのは僕だが?」
「はぁ、つっかえ」
「また明日な」
「待って待って帰んないで」
クッションに座り直し、意識してジトっとした目を巴君に向ける。
……なんというか、変な感じだ。
お互いのテンションは今まで通りなのに、彼の姿も声も別物過ぎて違和感が強い。
なんならこうして直視すると、その美貌に顔が赤くなりそうになる。それが自分に気安い笑みを浮かべるものだから、余計に意識してしまって大変だ。
ついでに、改めて見ると胸が凄い。絶対にメートルの領域に入っている。視線を向けないよう、理性を総動員しなければならない。
こちらの心境を知ってか知らずか、巴君は眉を八の字にしていつもの様に話を続けた。
「オレも自分の事なのに全っ然なんだよぉ。病院で女医さんに診てもらったけど、『極めて健康な女性の体』って事しかわかんなかったし」
「マジかー……戻る手段とかないの?」
「あったらとっくに試してる。例のアプリ?天使のやつ。あれを調べたら『魔女』とか表示されたし。なんか『先祖返り』とかあったよ」
「先祖返り……って事は、君の先祖に魔女がいたの?」
「さあ?家系図なんてもんないし」
「それもそうか……」
正直、今時ちゃんとした家系図が残っている家の方が少ない。ご先祖様がどこの誰なんて普通調べないし。
「特別な力が欲しいとは思った事あるけど、この体は勘弁してほしいぜ。めっちゃ見られる」
「まあ、だろうな」
「担任が様子見に来たんだけどさぁ。『我々教師は息子さんの事を誠心誠意支えますよ』って言いながらオレの胸を何度も見てたし。支えるって下乳をかよって言いたくなったぜ」
「あー……」
入学したてでまだ担任の先生の事はよく知らないが、30代ぐらいだった気がする。服装とかは気持ち若者ぽかったけど。
教師を聖職者なんていう場合もあるけど、彼らも人の子。この乳を前にして一切見ないとかは無理だろうな……。
「いっそお前ぐらい開幕ガン見した方が分かりやすいぶん警戒しなくてすむわ」
「え゛」
まさかの言葉に変な声が出る。
「……ごめん、見てた?」
「おう。男のチラ見は女のガン見ってのをこの体になって実感したぜ」
「誠に申し訳ございませんでした」
「よきにはからえ」
「へへー」
口ではふざけつつわりと真面目に頭を下げる。
マジかー……マジかー……。
自分が『できた人間』とは思っていなかったが、この状況の友人に色目使う奴だとは思いたくなかった。罪悪感がやばい。
「ま。そんなわけで学校生活が不安だから、暫く休むわ」
「……こう言うとアレだけど、大丈夫なのか?成績とか進学とか」
「最悪、通信制の高校に移るかもしれん。高校受験、結構頑張ったんだけどなぁ。そもそも戸籍がどうなるかもわかんねぇし」
そう苦笑する巴君だが、無理をしている様に思えた。
あの高校、偏差値は普通だが受験が簡単だったわけでもない。二人して頭を捻りながら、図書館で勉強したりしたものだ。
その苦労がこういう形で台無しになってしまうというのは、なんとも残酷に思える。
「そう暗い顔すんなよ。通信制からでも名門大学にいけたって人はいるんだし、大学からは普通に通える様になるって」
「……その、がんば」
「おう」
一番辛いはずの人に気を遣わせてしまったらしい。どうにか表情を取り繕い、話を変える。
「それで、僕に相談があったとか」
「おう。オレの周りで異能者になったのはお前だけだからな。なんか話聞けないかと思ってよ。有益な情報ヨロ」
「話……というか。昨日魔物に襲われた」
「……はぁん!?」
ぎょっとした様子で目を見開き、巴君が身を乗り出す。
うっお、谷間なっが……!
「え、マジで!?冗談じゃなく!?」
「マジだよ。たぶんコボルト、だと思う。めっちゃ怖かった」
「コボルト、コボルトかー。ゲームだと定番だし序盤の雑魚だけど、実際にかー」
背筋を伸ばした後、巴君が胡坐をかいたまま左右に体を揺れ出す。
こいつは結構リアクションが大きい奴だったが、あの体になった後も同じ様だ。だが、前までは気にならなかった動作全てが心臓に悪い。
今も『たゆん』『ゆさっ』とばかりに揺れる爆乳に、視線が吸い寄せられそうだ。
とりあえず頬の内側を思いっきり噛んで耐える。頑張れ、理性。
「そんでどうしたよ。倒した?逃げた?」
「異能で出てきた『守護騎士』が倒してくれたよ」
「しゅごきし?あ、そうか。異能はそれぞれ違うそうだもんな。ステータス見せあいっこしようぜ」
「おう」
たぶん、本来なら安易に見せるべきものではないのだが、巴君にならいいだろう。何より他の人のステータスが気になるし。
そう思い互いにスマホの画面を見せ合う。すると、そのタイミングで扉がノックされ、すぐに開かれた。
「巴、幸太朗君。ジュースとお菓子もってきたけど」
「あ、ありがとうございます」
「サンキュー、母さん」
いつもの様子で返事した巴君におばさんは少し目を見開いた後、笑顔でお菓子がのったお盆を置いた後1階に戻っていった。
……色々、おばさんも心配なんだろうなぁ。
当たり前と言えば当たり前だ。一人息子が突然娘になるし、異能やらなんやらわけわからん話も出てきて、心労が溜まらないはずがない。
それに、確か巴君の家は父親が単身赴任していたはず。よけいに、おばさんとしては思う事が多いのだろう。
……今度来る時は、なんかお土産もってこよ。
そう思いながら、互いのステータスを確認する。
『真島巴』
種族:魔女・異能者 状態:健康
LV:1 HP:11 MP:26
筋力:13
耐久:13
敏捷:20
魔力:25 +1 :26
霊感:25 +1 :26
異能
・魔女の軟膏
・占い
・呪術
「はえー……」
なんか、『ザ・魔女』って感じのステータスと異能だった。
しかし、固有異能が表示されていない。もしかして全員もっているわけじゃないのか?
「おい幸太朗。お前に色々聞きたいんだけど」
「なんぞ」
「なんでお前にだけ『固有異能』ってのがあってレベルが『2』になってんだよ。バグ?」
「マ?」
巴君の言葉に自分のスマホ画面を確認する。
『川内幸太朗』
種族:人間・異能者 状態:健康
LV:2 HP:21 MP:27 +2
筋力:16 +1 :17
耐久:25 +2 :27
敏捷:14 +1 :15
魔力:25 +2 :27
霊感:20 +1 :21
異能の表記はそのままだったが、確かにステータスが上昇している。
「そう言えばコボルトっぽい魔物を守護騎士が倒した後、何かが溜まる感覚あったわ。あれが経験値的なものかもしれない。魂の一部を吸収する……だっけ?」
「はぁー、いいなー。オレもレベルアップして『オレTUEEE』してぇ!」
「いや……滅茶苦茶怖かったんだからな?実際見てみたらコボルトを序盤の雑魚とか思えなくなるぞ」
だが、お互いのステータスを確認した事だしこっちの本題に入らせてもらうか。
「なあ、巴君」
「あん、なんだよ改まって」
真剣な顔のこちらに、巴君が形の良くなった眉をひそめる。
「……驚かずに聞いてほしいんだけど」
そして、昨日家に帰ってから調べた内容を話す。
アプリの中にあったそのページも見せながら伝えれば、信じてくれた様で巴君は頬を盛大に引きつらせていた。
「……オレの母さん、オレが異能者って知ってんだけど。父さんも」
「……一応、誤差の範囲らしいから」
そうとしか言えない。記憶を消すなんて魔法、僕らは使えないし。
身内が異能者である事を知っている事が、どれだけ狙われやすさに影響するかは不明だ。それでも、不安になるのはわかる。
「……マジかー……えぇぇ……」
頭を抱えた巴君に、言葉を選びながら続けた。
「あのさ。一緒に、仮称コボルト、いや。コボルトの巣を探さない?」
「あん?」
こちらを見上げてきた友人に続ける。
「この辺にある巣……このアプリの言葉だと『ダンジョン』って場所を」
『ダンジョン』
異界。裏世界。呼び方は様々ながら、魔力で肉体を構成した魔物達が、人界で安定して過ごす為の住処。
ここを壊された場合、そこにいる魔物達は人界に長居する事はできない。
その文書を彼のスマホでも開かせる。
「お互い異能者だ。自分の身や家族を狙われるかもしれない。だったら」
「やられる前にやれ……ってか」
魔物も天使も、本来なら霊感のある人しか見る事も触る事もできない。更に言えば、今日本中で警察や公的機関に霊能系の電話が殺到している。
とても、ただの高校生が相談した所ですぐに対応してもらえるとは思えない。それどころか、警察経由で自分の両親に異能の事が伝わって狙われやすくなる可能性もある。
巴君は口元を隠す様に手をあてて考えた後に、膝を掌で叩いた。
「上等だぁ!やってやろうじゃねえの!ついでにレベルアップして何かしらの特殊能力とか、アイテムとか。そういうの手に入れて男に戻ってやる!」
「おお!」
やる気十分。というか半分自棄な様子で巴君が吠えた。
かく言う自分もわりとパニック故の結論である。この様子だと他に案は出なさそうだし、この脳筋プランで行くっきゃない。
「……ときにマイフレンド」
「なに?」
「その守護騎士とやらはコボルトを圧倒したんだよな。安全マージンは万全?」
ごりっごりに自分の戦力頼りだった。いや僕も同じ状況ならそうするけども。
「たぶん。ちなみに名前はエクレール」
「美味しそうだなおい」
「うっせぇ」
そんなこんなで、2人でスマホ片手にこの辺の地図を開いたり不親切なあのアプリを読みまくった結果。
もしもあのコボルト達のダンジョンがあるとしたら、それは奴らに初めて遭遇した空き地の裏手。そこにあるもう一つの空き地ではないかという事になった。
「で、いつ行く。今から?」
「いや流石に無理。事前準備込みで、今週の土曜日でどうよ」
「のった」
不謹慎ながら、少しだけワクワクしている自分がいる。
勿論不安はあるが、自分達にはエクレールがいるのだ。あの勇壮な戦いぶりを見れば、コボルトの10や20どうって事はあるまい。
圧倒的じゃないか、我が騎士は!!
そんなわけで、遠足の前みたいな空気で解散。いや、自分は遠足にあまりいい思い出ないけども。
何はともあれ、帰宅。夜になって父さんも無事に帰って来てこっそり胸をなでおろした。
この不安を払拭する為にも、さっさとコボルト共を根切りにしてやろう。主にエクレールが。
僕?僕はほら……異能的にヒーラーとかバッファーですし?最低限の備えはしていくけど、後衛なんで悪しからず。
そんな事を考えていたら、テレビの向こうがやけに騒がしい事に気づいた。
『速報です!この前国会で一方的に喋るだけだった天使を名乗る人物が、30分後に議事堂前で記者会見を行うと東京都中に謎の声が響きわたりました!』
……はい?
夕方に巴君と2人で、『もしかしてこれは六法全書か何かなの?』『いや比較しようにも読んだ事ないからわからんけど、そう言いたくなる気持ちはわかる』とか例のアプリを読みながら喋っていたのだが。
もしかして、ここから更に情報の洪水あったりする?破裂するよ?頭が。
読んでいただきありがとうございます。
感想、評価、ブックマーク。創作の原動力にさせて頂いております。どうか今後ともよろしくお願いします。
まだ説明っぽい台詞が続くかもしれませんが、あと少しなのでダンジョン探索はもう少しだけお待ちください。
Q.巴の御先祖って?
A.たぶん15世紀ぐらいに日本へ流れ着いた魔女……かも?




