55.宝探しリターン
特区祭十四日目。
特区祭の予備日だが、運営の都合上宝探しは今日行われることとなった。
宝探しの他にも、今回の特区祭は荒れに荒れてほとんどの会場の予定は埋まりつくしているようだ。
「さあ、やってきました。今日は覇王ゲームの最終種目。宝探しリターン! 待ちわびた方も多いのではないでしょうか。昨日に引き続き、会場は超満員となっております。テレマナ姫、今回の宝探しリターンはどのようになると予想されますか?」
「え、えっと……。また違う競技になったのでしょうか? 何事も無ければ良いのですが……。精一杯頑張ります」
無茶振りに慌てふためくテレマナ姫。
宝探しリターンなどと誤魔化してるが、昨日のことはなかったことになっているのだろうか。
昨日は、荒れに荒れていた会場も綺麗になり、昨日のことが嘘のようだった。
「あはは、テレマナ姫が頑張ってもしょうがないでしょ。では、ルール説明ですが、もうご存知ですよね? 問題文の書かれた木製の板も昨日は回収していないので持っていますね? では、開始して良いですか? えーっと、開始!」
突然に宣言される開始に、誰一人戸惑うことなく動き始め、会場から走り去った。
これは特区のどこかにある、この問題文の地点を探し魔道具を探すゲームだ。
ある程度のスピードも重視される為、急ぐのは当然かもしれない。
俺はというもの、問題文を見ながら行く順番を考えていた。
「これとこれ一緒の問題文のようね。まずはここに行きましょ」
問題を解いていると、後ろからミラに声を掛けられる。
「一緒に行くのか?」
「ダメ? 最初は様子見も兼ねて一緒のが良いかなって。要領を得れば別行動するわ」
「じゃあここに行くか。被っていてちょうど地点しか書かれていないし、ここなら近いし分かりやすいからな」
そうと決まれば、すぐな走った。
走りながら地点を確認すると、昨日訪れた湖で間違いようだ。
「ここは綺麗な所ね。あ、あれが目標の地点かしら?」
「そうだな。ここは昨日も来たが、何かあるような気配は無かったけどな」
「あ、あれじゃない?」
そのミラが指差す先には、湖に不自然な金色の箱が浮かんでいた。
昨日の一件よせいか、箱は裏返しになっている。
「あれこっちに引き寄せてくれるか?」
「任せて」
引き寄せた箱を開くと、中には紫色のキラキラと輝く宝玉のような物が入っていた。
「宝物ってこうゆう物なのね。分かったわ。私も急いで他の物探してくるわ。また後で合流しましょ」
突風と共にミラは去って行った。
俺も落ち着いてはいられない。
次の地点に向かうべく、問題文を探す。
天に向かい、そびえ立つ神の住処。
そこに住まう魔女の宝飾。
何書いてるか分からんが、これはおそらく魔塔だよな?
近いのもあるしここに行くことにしようか。
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