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45.魔法戦決勝



 午後一で魔法戦の決勝戦が行われる。


 会場は以前と同じだが、立ち見客があふれるほどだった。


 まだ開始していないがこの状態だ。


 俺はひとまず早く場内に立つ。


 その数分も待たずにセガトリスがやってきた。



「まあイベル様の頼みだ。君に一応協力はするが、勝負は別だ。今回は降参はなしでいかせてもらう」



「望むところだ」



 開始早々に、セガトリスは以前にも見た複数の魔法を発動させた。



「何度見てもすごいな」



「当たり前だ。君がいくら優れていても、ここまでの魔法を扱えるようになるのは生半可な努力ではないからな」



 通常、魔法は高度になるにつれて、魔法陣の形成に時間がかかる。


 練度を上げることで、時間を縮めていくことが出来る。


 セガトリスは、その形成に時間がかかる上級魔法を俺が初級魔法を発動させる速さで連発する。


 セガトリスの周辺には幾重もの魔法陣が複数重なり、その魔法陣から別々の魔法を射出し、周囲を包んでいた。


 それを間一髪で避けることには成功するが、セガトリスは追い打ちをかけるようにさらに複数の魔法陣を形成していた。


 魔法戦はメインじゃないため、このままでは一方的に負けてしまう。


 俺は様子見をしようと思っていたが、今まで通り丸薬と出血をすることで能力を向上させた。



「これならどうだ?」



 以前、ヴィプスとの戦闘で使った魔力の糸を発動させる。


 通常の魔法とは違い、魔力そのものを糸状に変形させたものであるため、練度よりも魔力量を消費する。



「これは面白い使い方だ。これなら私の魔法にも追いつくことが出来るね」



 俺は魔法の発動もだが、身体能力も向上ささている。


 そのため、セガトリスの魔法の速度にも対応することが容易となった。


 セガトリスは魔法戦をメインとしているため、複数の魔法を俺に放つも当てることが難しくなり、その焦りが顕著となる。



「どうだ? このままだと魔力切れを待つことになりそうだな?」



 セガトリスの魔力というよりも、俺の魔力のことだが。


 お互いの魔法が幾度となくぶつかり、相手に的中することがないまま膠着状態となっていた。


 セガトリスは焦りからか、大魔法の詠唱に入った。


 複数の魔法陣を展開し、その魔法を俺に放ちながらの詠唱。


 そんな高度なテクニックが使えるのは、この世界広しといえど彼の他に数人程度だろう。


 セガトリスがぶつぶつと言う度に、彼の頭上の魔法陣が縦、横、奥行きにどんどん積み重なっていく。


 そして、セガトリスから襲われる魔法が収まると、大魔法を発動させたのか周囲に暴風が吹いた。


 会場外は、高位の魔法使いによる結界が張られているため、ある程度の威力には耐えられるだろうが、俺はあの魔法を食らえば無事では済まないだろう。


 その正体も不明な大魔法の塊は、俺に勢いよくぶつかった。


 その瞬間、俺は体中の全魔力と気を目の前に集めた。


 そして、俺は魔法との衝突により、その場から勢いよく壁に叩きつけられることとなった。



「ほぅ……。これを受け切りますか。降参します」



 セガトリスは、三度目の降参を宣言した。



「お前……。なんで?」



「ふっ。なんであれ、私の魔法を止めることが出来る人は多くない。それを止められたら私は負けを認めるべきだ」



 セガトリスは俺が何をしたのか、全てを察していただろうが、協力すると言ったためか降参した。


 そして、大歓声を浴びながら、納得いかないが二度目の授賞式を終えた。

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