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俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺のホームパーティを邪魔をするんじゃない
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ケアレスミスが命取りという事で

 前々から言ってるように、森林官として過ごしてると、色々遭遇する事はある。まぁクマを相手にして、登山道の辺りから山に返した事もあるし……それを知り合いに言ったら「それは森林官の仕事じゃねぇな多分」とか言われましたけど。


『それを考えると、やっぱりこれも俺の仕事じゃねぇな……多分だけども』

『ハチ! 喋ってる場合じゃないよ! 前!』


 おぉう下腹部に鈍痛! 此奴、ヘッドバッドを……!? く、しかし迂闊に俺の間合いに入った事を後悔させてやる……その体をしっかりと抱きかかえさせて頂きますね。この後のアトラクションは激しいアクションを伴いますので……!


『あらよいしょォ! 喰らえ漢の変則ジャイアントスイングゥウウウウウウ! ウォオオオブラックアウトする程に、振り回せぇええええええ!』

『ナイスカウンター! そのままガンガン振り回して……!』


 あいよ! 複数居るならこのゾンビ……いやさ武器をぶつけ、痛打を叩き込むのも難しくはない筈! よーしさらに回していきますわよぉおおおおおお!? ぬぅううううううんん!


『はい、はい、はいはい、はいはいはいはいはいぃいいいい!』


 さぁまず一発ヒット! 今のは頭にかな!? 更にもう一発当てて……おやぁ股間押さえて崩れ落ちましたねぇ、良い所当たっちゃったかなぁ!? グハハハハ!


『ハチ頑張れ! まだ行ける! 君ならまだ優雅に回れる!』


 ふぅん! 兄貴がそういうなら行けるんじゃ……あれ、そういえば、さっきからお袋さんの声が聞こえませんけどどうしたんですかね。


『さぁチームミノス一番手ハチ、ゾンビ連合チームの一、二番手にジャイアントスイングという豪快な手段で対抗! 選手に選手をぶつけるというラフプレイが炸裂!』

『おぃお袋!? なんで呑気に解説なんてやってんの!? 何処に座ってんの?!』


 というかそんな所に椅子あったっけ? 何!? 持ってきたの!?


『ん? ゾンビ共の 後ろに居たチンピラどもをシバイて椅子代わりにしてるよ!』

「すまねぇ……りーだー……かたきを……く、くそ……あぁ……」

『何という外道!?』


 というかいつの間に……さっきまで大乱闘の先頭に立っていたというに、一番楽な役割を強奪していらっしゃる……おのれお袋、何と羨ましい事か!


『ええい、あまりにも不公平だと思わないかお兄ちゃん!』

『親と泣く子には勝てないんだよ僕らは! だまってモンスタープロレスしないと!』


 ええい何という社会の正論! とはいえ反論も出来ないから仕方ねぇ、精々お袋を楽しませてやるとするか!


『って事でそらぁっ! 飛んでけゾンビ君! 流星となれ!』

「おおおぉぉぉぉ……!?」


 ハイストラーイク! とりあえず一人は巻き込んで転倒!


『僕もそんな感じでやれば効率良いかな……』

『そうだな、纏めて敵をぶっ潰して……あ、いやゴメンこれダメじゃ』

『えっ?』


 だって、縛り上げなきゃいかんというのに纏めて転がしちゃったら、これは。。


『あんだけ大勢固まって、どうすりゃ捕まえられるってんだ! 抵抗されちまうわ!』

『本当に駄目じゃないか!?』


 うん、調子乗って楽しーなーとか言って回っている場合じゃなかったでござるよ。考えて行動するべきだった。捕縛して手軽に終わらせるのが目的だっていうのに。


『結局一匹ずつ確実に気絶させて、確実に縛り上げるのが一番手っ取り早いな!』

『急がば回れ、って言う奴かな!? 人生の教訓って奴だね!』


 そうね! という事で、地道に殴り倒していこうじゃないか! そうじゃないと結局遠回りになっちゃうからね。遠回りこそ一番の近道って奴だ!


「ォォォォオオオオオ……!」


 っと、さっき吹っ飛ばした団体さんがもう復活して来やがった! よし、気合入れてお相手しないといけない、はいいらっしゃいませお客様―! ……なんか居酒屋みたいなノリやな。


『兄貴、アンタが殴り倒してくれ! 俺が捕縛する!』

『まぁ結局そうなっちゃうよねぇ! 分かったよ、なんとか抑え込めばいいんだろ!』


 ワンパンでノックアウトするくらいで頼むぜ! ポンポンとテンポよく敵を確保していこうじゃないか。YES! WE! CAN! 私達なら出来る!


『じゃあ行くよ! 素早く縛り上げて行ってくれ!』


 了解! ガッツリ縛り上げてやるからそっちも仕事頼むぜ!


「オォォオオオオオオ……!」

『悪いけど、最初の一発でノックアウトさせてもらうから、覚悟しておいてもらって、大丈夫さ、チンピラ君達の様に……軽く捻ってあげよう!』


 おぉっと良いストレートがヒットしてぇ、さぁゾンビ君が吹っ飛ぶ……アレ? あの兄貴、どうしてゾンビ君は吹き飛んでいらっしゃらないのですか……?


『――あ、ごめんチンピラ君とか言ったから完全に力加減間違えたかもしれなうわぁあああああ!?』

『馬鹿あぁあ!?』


 何やってんの!? なんで群がられてんの!?


『助けてー! あちょ、コラ噛むんじゃない! 止しなさい! くすぐったいから!』

『ええい、なんで俺が助けに入らなきゃいけないんだ! この……! しょうがねぇなぁもうホントに! ちょっと待ってろ!』


 ちょ、おい、動くな! 止めろ止めろ! 絡むな! もちゃもちゃになるな! 救出し辛くなるから、マジで! 許して! あ、ちょ、こっちにも絡むな!


『ハチ! ハチィぃイイイイ! ヘルプゥウウウウウウ!?』

『いや、兄貴ゴメン……! これ俺も、限界……!』


 いやホント、数が! 危ないっ! あ、止めろ体を探るな変態! やめろ、何処触ってんだお前! この変態! お前もう死んでるだろうが!


「……!」

『あ、おまえ、それはマズいって待ってくれ、止せ、すとぉーっぷ!?』

『え、どうしたのハチ!?』


 ……お、ぉぉう……ええっと、


「……ォォォウ」

『本当に……すまん、兄貴、縄持って行かれた』

『……はぁっ!?』


 ど、どうしようこれ……あ、ちょヤメロ引き続き掴もうとしてくるな! 馬鹿! 触るな! ちょ、ミッションが増えちまった!

物凄い暑苦しい光景が展開されている……

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