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俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺のホームパーティを邪魔をするんじゃない
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お残しは許されてはいけない。

 完全に頭から消えてた事は否定しきれんのよな。何が? っていうと、嫌まぁ兄貴とお袋の大相撲の事なんだけど。時間稼ぎの為に頑張ってくれたというのに、それを忘れてなんか大運動会を……ダメじゃん。


『お願いだから……こっちの方の騒動聞こえてなかったりしてくれないかなぁ……』

「急げ! 絶対に教授達の方向に行かせるな! あの音、何かあったに違いないぞ!」

「リーダー……! 仇を取るぞ! 頑張れゾンビ共! 彼奴らを絶対ここから生かして返すなよ! 俺達も援護はする!」


 ダメそうですね……こ、こんな、馬鹿な……ええいダメだダメだこんな風にしょぼくれてちゃ! 仕切り直しだ仕切り直し! 起こっちまったもんは仕方ない。素早く収めりゃそれで帳消しに……なって欲しい!


『……そして何だこの地獄絵図は』


 目の前にはゾンビの群れ、その後ろで、拳銃を構えて援護の構えを見せる援護係が三人程。そしてそのゾンビの群れと再びの大乱闘を見せる兄と母。端的に言ってなんともうしますか。まぁ一言で地 獄 絵 図。全面的に俺の所為だけど!


『ええいあのバカ息子、静かにやれって言ったのに!』

『もう少しで超レアな決まり手を……無念にも程がある! この恨みは君達に叩き付けさせてもらおうじゃないか!』


 ――どうしよう、凄い怒ってる。加勢したくねぇ。今からでも帰って……有馬さんと一緒にお茶でも飲んでソシャゲで対戦したい。い、いやダメだ。それは流石に仁義に欠けるどころの騒ぎじゃない。腹くくって行こう。


『遅ればせながらの参上、大変申し訳なく! 予定が狂い申しましたよ!』

『遅いわ! この馬鹿息子! お陰でこっちはどったんばったん大騒ぎよ!』


 見れば分かります! その尻拭いは全力でしますから! 頑張りますよ、頑張りますからそう怒らないで頂きたい!


『――で、後ろの建物で何があったの』

『取り敢えず黒幕の心はへし折った! 後は……残党狩りって事になる』

『そ。ならそこまで気負う事も無いわね。通報は?』

『……(あっ)』


 そ、そう言えば一番やっておかなきゃいけない事を……! しまった完全に忘れていたぜてへぺろマン。さーてコレを言うべきか否かだが、よし黙ってよーっと!


『してないのね。良し、後で百叩きの刑確定』

『そんな殺生な!? 俺まだ何も言っておりはしませんぜ母上様! あんまりにも理不尽ではございませんかな!?』


 泣きたくなる。そんな不合理があって良い物か。何も言ってないのになぜ隠し事が見抜かれてしまったのか……! あ、いや何も言わなかったから見抜かれたのか。失敗失敗ご臨終。


『ちゃんと今からしますから百叩きだけは……どうか』

『じゃあガチビンタ一発ね。早くしなさい、時間無いんだから』


 もうビンタは確定なのね……有馬さんに恥ずかしい場面魅せるのは確定なのねオッケー分かったもうヤケクソだ此奴らに全部ぶち込んでやるわ丁度縄も使わなかったしな結局の所! 良いぜ、こうなったら此奴らふん縛ってやるわ……の、前に通報通報っと。


『えーっと、メールを開いて……えっと、電話帳から……』

『電話一本でぴっぽっぱじゃないのかい!? なんでメール!?』

『だって日本の人達ギリシャ語分かんないだろ!? まだ日本語は喋れないからメールで知り合いの啓示に連絡とってんだよ! ジェスチャーじゃどうしようもないでしょ!?』

『なるほど納得だよ! さっさとしな!』


 はいはい。とはいえ文面どうしようかな……俺の山で緊急事態だから至急救援求む。とかかな。いや、そもそも写真撮らないと駄目か。んー……動画の方が良いか? あ、そういえばL〇NEに動画上げられたっけ。そっちの方が良いかなぁ。


『えぇっと、オラのお山で相撲の稽古、動画付きっと……いや、先ず動画取るか』

『オラァ! 飛んできなぁ! おい、なんで動画なんて取ってるんだい!?』

『証拠の撮影! LI〇Eだったら気を付ければ漏洩はしないかな、と!』

『そう言ってるとあっさり漏洩するからくれぐれも気を付けるんだよ!』


 それはフラグと申しますか……うんうん。そうならない様に気を付けなければいけないな、うん。良し。落ち着いて先ずは動画を……


「な、なんて咆哮だ……気圧されるなよ皆ぁ!全軍スクラムを組め! アメフトの様に正確に、冷静にだ!」

「「「「「ヴォオオオオ……!」」」」」


 ……証拠動画にする積りではあるんだが、なんだろう。ゾンビ共が雁首揃えて隊列組んでるのを見ると、こう……いやそうはならんだろう、と言いたくなるのは。


『ちっ、小細工して……タウロス! 纏めて蹴散らすよ!』

『分かりましたよ! こうなったら私も八つ当たりって奴ですからね!』


 おーおー凄まじい大乱闘になっていらっしゃる。さぁさぁ母上様がゾンビを持ち上げて投擲! その後ろでは兄貴の大回転ラリアットがゾンビ共を地に伏せております。


『……実況でも付けてみるか? いや、聞こえねぇなぁ』


 うん。素直に送っておこう。ちゃんと警察には来てもらわねば困るってもんだ。さーてこれくらいで……あ、お袋のパイルドライバーまでは入れとこ。


『どりゃっせえええええい!』

『ナイス母さん! ハチの所には行かせないぞ! というかそんな事してる暇があるなら俺のストレス発散に付き合ってもらおうか!?』


 うーん地獄絵図。


『っと、コレで大丈夫だな……後は、っと』


 えー、文面は……ヤバい奴らが……兎に角……よろしく頼むわ……っと。えー、送信完了っと。


『送信。しっかり証拠もあるし、コレで来なかった俺の責任と違うわ』


 とか言ってる場合じゃねぇな。良し、やるか! これが最後の大詰め、残党狩りって奴は気を抜いたら悲惨な事になる可能性もあるし! 昔から残党狩りで壊滅した軍隊とか普通にあるしなぁ。まぁ俺達は軍隊じゃないけれど。公務員……あれ? よく考えてみればなんで公務員がこんな事を?


『……気にしたら負けだな、うん。ガンガン行こう! で、忘れよう、うん!』

歴史の割とメジャーな所にもそんな感じのお話はあったります。

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