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俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺のホームパーティを邪魔をするんじゃない
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教授! 崖の下からとんでもない猛牛が!

『さぁ、下へ参りまぁす! 俺達が生き残れるかは運次第という事で! さぁさお立合いだぁこん馬鹿野郎!』


 外へ飛び出したからぶつかる可能性はゼロだから先ず空中で前転の要領で回転しつつ足を下に位置させる様に動かしつつ場所はこの辺りで決して着陸に気は抜かず足裏に筋肉を集中させてぇ!


『あー痛みを知ってしまったから死ぬのが怖い! 無知の蛮勇も時には必要という事をしっかりと学習しました! なんとか生き残りたいという必死にな気持ちも……!』


 ええい喧しい! マジで着地失敗したら危ないんだからああもう地上が超ギリギリにみえて来てぇ……! 止し此処でパワー全開!


『ふんぬぅ……!』


 ッッッッッッッッ……! ぐ、ぐ、ぎ、が、ご……あ、がが……し、痺れる……鮫君君ダイエットした方が良いよホント、ダイエットできるかはサッパリだけどさぁ!


『――生きてます、私、ここ天国だったりしません? 大丈夫ですか?』

『痛くないだろう? だからそういう事だよ。因みに今俺の足が、無事に終わった代償に凄まじい痺れとか色々限界を越えている有様だよ』


 蹄は……ギリ無事だな。白い何らかの線が走っているのは見なかったことにしたい。ちょっと、地元の病院に見せに行くのもありかなぁ。いや、これくらいなら別にそんな怯えなくたって大丈夫か。


「「――ぁぁぁぁぁぁぁ……!」」


 あ、上から慟哭が聞こえてくる。泣いてる。まぁ、そりゃあ死んだように見えるよね。あ、そうだ此処で下覗き込まれたら間違いなくバレるから急いで降ろさないと。折角誤魔化したっていうのに全部無駄になっちゃう。


『よ、いしょっと……』

『あ、すいませんありがとうございます。結局私どういう姿勢でキャッチされてたのかさっぱりだったんですが……どんな感じだったんですか?』

『キン肉バスターみたいな感じだったよ。まぁそうはならない様に調節したけど』

『キン肉バスター……なるほど、相当に危険だったのですね。はい』


 いや本当にそうなるとは思ってないけど。


『じゃあ後は……どうする? 山の中に居るか?』

『はい。一応植物としての性質ももっているので、食事を取らずとも日光を貰っているだけで生活には問題ないかと思います』


 うーん、とはいえここ管理してる山だしなぁ。そんな所にこんなとんでもない個性の住人放ったら……怒られちゃう! こんなん怒られちゃうよ! ワンチャンクビもあるぞぉ怖い怖い!


『まぁ、後で迎えに来る……積りではあるから。待っててね』

『そう簡単に見つからない場所に行くつもりではありますが、お早めに』

『はいはい、まぁほとぼり冷めたら回収に伺うから、それまで待っててね』


 ――とまぁ、これが俺の策略、というか逃走経路、というか丸く収める手段であったというか。要するに死ぬ振りをメッチャリアルにやれば大丈夫かな、っていう話。で、死んだかどうかが確認し難いのは……まぁ落下かなと。


『それでは。失礼いたします。後は……お任せしても』

『大丈夫だ……っしじゃあ行くとするか!』


 こうして落下するのは上手く行った。で、後は……上で驚愕か、悲哀か、何れかで叫んでいる研究者の方にしっかりと止めを刺しに行くだけだ。どうやって止めをがっつり刺しに行くか?


『ふ……単純明快。こう、ググっと、崖を、よじ登り……あ、ヤバい案外掴みにくい』


 あ、私は一応訓練された牛なのでこういうことが出来ます。決して真似をして、こんな高い所をよじ登ってはいけません。皆さん決して真似をしないように。


『まぁ最悪落ちてもそんなに酷いケガには……あーいや、打撲位はなるか』


 この後はパーティやるし、ケガして参加するのも嫌だし、ここは真面目によじ登ろうかな。ふふ、よじ登って戻るのは別に最短ルートを目指している訳ではない。これは……圧力だ。絵面的な意味での!


『よいしょ、よいしょ……おっけーおっけー』

「じ、実験体は……!?」

「だ、大丈夫だ……何とか生き残ってる筈だ! 見ろ、直ぐにでもその崖を登って……」


 噂をすればだな。残念ながら君達ご自慢の実験体君は山に帰って……帰ってないけども山に潜伏してほとぼり覚めるまで待機しようとしてるらっしゃるので。


『はぁああああい……教授たちぃいいいいいい……』

「――あ」

「そ、そんな、ばかな……」


 こうやって、崖の端を、しっかり、ガッツリ、つかんで、頭から崖の上へと進出。出来るだけ、眼光鋭く、あくまでゆっくりとを心がけて、ね?


『君達はぁ……お家に帰る時間よぉおおおおお……!?』

「「う、わぁ、ぁあああああああああ!?」」


 見よ、この圧力を! 崖傍からジリジリと乗りだして来るその姿はまるで某十三日のJソンが如くに! 怪物ムーブをマシマシでお送りしております!


「ひ、ひぃいいいいい!? だ、ダメだぁあああ!?」

「助けて! 助けてぇ! 許してくれぇええええ!? お願いぃい!」


 ――はい、という事で一発クリア。イヤー疲れ申した。割とあっさり行ってくれて目論見は上手く行ったぜ。という事で……まぁ。


『おーおー逃げなさる逃げなさる……さて、これで最大の面倒はどうにかなったかな』


 これで何とか面倒は無くなったかなぁ。後は……兄貴とお袋が釘付けに……いや待て?


『そう言えば俺結構盛大に音出しちゃっているというか……あれ、コレって』


 ステルス達成できてなくない? あれ? もしかしてワシやらかした?! ちょ、ちょっと待ってよ嫌な予感しかない。予想外の事態に完全にお袋と兄貴の事忘れちゃってたぞヤバい!


『ちょ、なんもなってないだろうなぁオイ……!』


 頼むからなんも起こらないで欲しい! その時点で俺のやらかしが確定するから!


力技で物事を丸く収めるアレ

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