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俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺のホームパーティを邪魔をするんじゃない
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ステルス(剛力無双)

「リーダー、一人で行ったけど、大丈夫かなぁ……?」

「勝算があったから行ったんだろ。じゃなけりゃ、なんでさっきまで大人数でやっと追い詰めてた奴に一人で立ち向かうんだよ。しないだろそんな馬鹿な真似」


 してるんだよなぁ……でもって、今、俺が捕まえてるんだけども。まぁ、それは一緒に掴まってくれれば理解するか。さぁて、意図せずして一番厄介そうなのをやれて後はあそこに居るチンピラ連中だが……


『……距離があるな』


 考え無しに突進して「わーいつかまえたー」とかできたらいいだろうけど……絶対クモの子散らすみたいに逃げられるだろうし。全員捕まえられるかも微妙だしなぁ。


『そう考えるとここじゃなくて、この建物の中を調べる方がいい、のか?』


 こっちの建物、完全に沈黙してるからなぁ……何してるかも分からんし、なんか危ない事をしてるかもしれないしなぁ……よぉし、ちょっと見てやろうか。それに戦では本丸を先に攻略すれば敵軍は瓦解するっていうし。


『となれば……どっか、窓から……なんとか』


 えっと、どっか開いてないか……うーんいや、コレは開いてない感じ? まぁ窓なんて普通全開にしておかないだろうし……開けたら閉めるもんだろうしな。


「――ったく、外のチンピラ共は、随分と手間取っている。実験体をアレだけ寄こしたというのに無能どもめ……それとも、あの未確認生物共が、予想以上に優秀なのか」


 ……ん? 声?


「ったく、タバコでも吸わねばやってられん……」


 おやおやおやおやぁ? 呑気にタバコなんて吸ってらっしゃるお間抜けがいらっしゃいますねぇ……さあて、そんな事をしていらっしゃるとどうなるか教え込んで差し上げあないと……


「……うん? なんか獣臭いような」

『誰が獣臭いかぁ!? 失礼な! そんな間抜けにはお仕置じゃい!』

「えっ……はぁぁっ」


 騒ぐなっ……口押さえろっ! 良し良しオッケー! 確保確保! オイ、オマエもちょっと寝てろ。オラッ、デコピンっ!


「むっ……ぅぅ……」


 ヨシ確保。そこら辺の草むらにでも……オラッ! 転がってろ! コレで少なくとも一時間ちょっとは大丈夫だと思う。さぁて、開いた窓から……侵入っと、うわぁまたコード塗れじゃねぇか!


『まーた機材持ち込んでるよ……運び出すの大変だってのに。というか、本当に何時持ち込んだこんなもん。マジで監視カメラとか付けるの検討しないと駄目かも分からん。あー予算下りるかなぁ』


 いや、下りて当然の筈。二回もこんな事件起きたんだ、どんな重い腰も上がるだろ。


『……まぁ住んでる山に監視カメラ付くってのも、微妙な気がするが……』

「――ったくあのバカ、タバコ吸いに行くのにどれだけかかってるってんだ……」


 おや、これは飛んで火に居る何とやらが二匹目。大量というべきか……見つかる可能性が上がって面倒というべきか。まぁどっちでも対応は変わんない訳だけど……そっと廊下の端によって……


「おい、メンバーはギリギリなんだからさっさとしろ! 始められな……」

『はい……一名様夢の世界にご案内……』

「――っ!? ばけっ……んー! んー! んんっ! んんんんんー!」


 ハイハイ暴れない声を出さない。君に騒がれると面倒な事になるからね。まぁ、ステルスなんてガラじゃないけど……静かに終わらせた方が面倒も無いじゃない。多分。


『おやすみなさい』


 ぐっすり眠れるASMR(物理)で一撃必殺! まぁタダの首絞めなんですけども。まぁキュッとやるにしても手加減はしてるから。大丈夫よ。ホラ。寝ちゃった。


『さて、此方の方も、窓から……茂みにポーン』


 ヨシ成功。ちょぉっとだけ深く眠ってるから、ちょっとくらい乱暴にしても起きない起きない。うんうん。


『さぁて、コレで二人……何人居らっしゃるかも定かじゃないが……順調に減らせているのは間違いない。このまま行ってくれれば、幸いだけど』


 此奴が来たのは……確か、モニターとかが置いてあった部屋の方向じゃなかったかな。いっちゃんデカい部屋。そこに居るって考えた方が自然かなぁ……大人数が居るならそりゃあそこに居るって考える……そもそも大人数かも分からん。


『つっても、このまま一人ずつ釣りだして捕まえるってのは余りにも悠長過ぎるような』

「……俺一人で十分だって言ってんだろ! そんな大人数いるか! 馬鹿が、、表の奴らをどうにかするには、特別実験体を起動させないと駄目って言うのに……別に動かすだけだったら要らねぇが、制御するにはそれなりの人数が居るんだぞ」


 ……案外悠長でも良いかもしれない。コレで三人目だぞ。釣られ過ぎでは?


『まぁそっちの方が都合は良いし……捕まえさせてもろて……』

「ったく、まさかとは思うが、連れタバコでもしてんじゃねぇだろうな……してたらぶん殴る。もう酷い顔面になるまでぶん殴り続ける」


 あーら、いらっしゃぁああい。ゆっくりしていってぇ? サービスもするからぁ!


「――っ!? ばっ……んんんんんん!」


 騒がない騒がない。あんまり暴れるとケガぁしちゃうからねぇ。さ、おねんねしようか。大丈夫、すぐ済むよー。すーぐ、スヤァって、なるからねぇ。


「っ! っ!?」

『なんで俺がここに居るかって? お仲間が間抜けだったからだよ』


 君も寝ててねぇ……当身。


「うっ……ォォォ……」


 良し。コレで三人目。茂みへリリースして……いや、別に茂みから出て来た訳じゃないしリリースとは違うか。さぁて、あと一人くらい……


「おいちょっと、待ってろって、俺も一緒に探しに……行く……」


 ……あー、一人で良い、とか何か言ってたねそう言えば。やめて、そんなつぶらな瞳で見ないで。涙目にならないで、おいなに口開けてんだ止せ、ストップ、ステルスが全部水の泡になっちゃうから! お兄さん止めて!


「っ敵襲ぅううううううう!」


目撃者がゼロなら侵入はバレないな!

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