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俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺の乗ってる船でバイオテロを起こすんじゃない。
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まぁ、そうなるよねっていう話

 ……なんか周りの人から明確に避けられている気がする。どうしてだろうか。具体的に言うと一メートル位、キチンと距離を取られているような。


「あの人じゃない、斧一本で……」

「触手を相手に立ち向かった人でしょう? 変な被り物してるけど、筋肉隆々で逞しいわねぇ……凄い臭いけれど」


 止めて。臭いとか言わないで。幼気な牛さんの心が傷ついたよ本当に。私、一応おじさんだからそう言う体臭には凄い気を遣ってるのよ。だから臭い、とか女性の型に言われるとマジで……利く。とても利く。


「……あ、あの。この人とても頑張ってたので、クサイ、とかは……ちょっと」

「あ、ごめんなさい、つい……その、なんとも言えない香り、よね?」


 もうそこまで行ったらクサイで良いわぁああああ! なんか若干気を遣われると余計に惨めになっちゃうから本当に! 止めて! 辛いから! クゥウウウウ男性用の香水はちょっと色々したキャリーバックの中に……


「……ゥン」


 いや、余計に匂いが混ざって悲惨な事になる可能性が高い。流石にはそれで『マジクッセwww抜けるわwww』とか抜かされたらこの心粉々になって海にさらさらと流れていくでしょう。


「え、えっと……言ってそこまで臭くは……いえ、なんでもないです」


 自分も臭いって言ってたもんね。仕方ないよね。良いんだよ別に臭いって言うのは。嘘つくよりは正直に言ってくれた方が、まぁ、個人的には好きだし。


「と、兎に角島に着いたらホテル取ってシャワー浴びましょう? ね?」

「――それなら、私にそのホテル。予約させてくれないかね?」


 ……あ。


「忌部さん。無事だったんですね」

「はっはっはっ! いやぁ、私も死んだかな、とか思ったけど、何とか生き延びられたよね! 本当に幸運だったよ!」


 おじさん! 隣の席だったのか! そう言えばこのおじさんも乗ってたんだっけか。そうか、無事だったのか。流石に知り合いが事故で死んだっていうと、気分も良くないからな。良かった良かった。


「しかし、折角の宿をキャンセルして迄この船に乗せて、更にこんなトラブルに合わせてしまったのは私の責任だ……その罪滅ぼしも兼ねて、如何かね」


 おぉ、そりゃあまた太っ腹! ありがたい、今夜の宿を結局どうしようかと思ってたんだよなぁ……正直、こんだけ疲れる事したんだ。飛行機のチケットキャンセルして、屋久島で改めて休憩してから帰ろうと思ってたから。


「――ンンフゥ!」

「え、えっと。お言葉に甘えさせていただけると……」

「はっはっはっ! ありがたい。コレで私のメンツも保たれたよ!」


 いやぁありがたい、というのは此方のセリフですよ。まぁ言っても分からんだろうが。


「本当に、君がいなければ我々は死んでいた、っと、ちょっと! 型を組むのは良いけど少しクサイよ君ぃ!」

「――ォゥッホッホ!」


 まぁまぁそう言わず! 生き延びられた記念として、写真の一枚でも取らせてくださいな! ね! ね! はいほら、そうそうピースピース、ね!


「君も、生き延びられて嬉しいのだね……記念写真の一枚くらいは、まぁ取りたくなっても仕方ないか。うむ! 付き合おうじゃないか、生還した記念にだ!」


 はいパシャリ。いやーいい思い出になる写真だなー。うん……さてと。コレで後は……




「……なんだか、私達が泊るホテル、ちょっとずつランクアップしてるような」


 それはある。まぁ向こうが取ってくれたホテルだから、文句の言いようも無いけどさ。しかし、もう朝も直前の時間か……さっさと寝ないとなぁ。


「うう、ホテルに着いたと思ったら、なんか……急に……眠く……」


 お、そうか。ならば倒れる前にさっさと回収回収っと。まぁ、メッチャ疲れてたもんなぁ。ホテルに付けばそりゃあ疲れも……あれ? 船でも同じこと言ってなかったか俺。


「あ……ごめんなさい……もう、足が……」


 とはいえ明らかにさっきより疲労が酷いってのは、まぁ時間が経つたびに結構疲労が乗るのは仕方ないだろうなぁ。よいしょっと……軽いなぁやっぱり。もうちょっと食べて太った方が良いんじゃないかなぁ。


「……ンン」


 えーと……あぁ、この写真だ。ここに写っているこのおじさんみたいに、と……えーとこの写真をメールに添付、送信、コレで大丈夫かな? 俺も一緒に映らないように編集したけど、腕も写っちゃったからなぁ。


「……ングォ」


 ったく、検証して欲しいって依頼したのに、なんで俺が頼まれてるのか……


『――なんでお前がその事を知ってるんだ。捜査機密の一つだってのに……一応聞くが、何かそっちで気になる事でもあったのか? そうだとするなら、何でもいいから気になった事をメールで送ってくれるとありがたいんだが。こっちはお前がその化け物を、忌部っていう奴が資金援助してる場所から見つけたんだよ』


 まぁ、気になった事はあったから送ったけど。忌部って名前、万が一の可能性もあったから……当たらない事を祈るばかりだが。同性って、案外居るし。関係の無い親族が勝手にやってたかもしれないし。


「――ンォウ?」


 もう来たかえぇっと……?


『――化け物め、どっからそれを持ってきたんだ。その写真がロンだよ』


 あー……当たっちゃったかぁ! マジかぁ! んんー……さあて、コレは荒れますね間違いなく。畜生、いやーな流れが来ている気がする!


そこまで似てる苗字だったら、そりゃあねぇ?

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