表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺の乗ってる船でバイオテロを起こすんじゃない。
64/122

戦いは、海へ。

「フゥン!」

「「――ッ!」」


 一撃! 粉砕! 木くず風情にしちゃそこそこ良い感じの殴り心地だ……サンドバック代わりには丁度いいじゃねぇか。しかし、さっきから壊して、砕いて、丁寧に木片に変えてるってのに何度も触手生やしては再生するとはなぁ。


「――フゥウウウウ」


 二匹合わさってそういう謎なパワーもマシマシってか? は、生意気な。良いぜ、全部へし折ってやればいいんだろう? 今の俺は色々な問題を(若干酔いのテンションで)投げ捨てた状態だぜ? こんな木の置物風情に、力負けなんざ……しねぇ!


「――ゥウン!」

「――ッ!?」「――ッ! ――ッ!」


 アッ、ちょ、コイツ避けやがって! 避けるな! 喰らって砕けて(バキ゚ッ)……ううん? なんか、不穏な音が聞こえた気が……アギャアアアア待って!? 甲板に! 甲板に大穴が! ヤベェエエ!? 俺の拳が破壊神過ぎる!


「――ッ(サァアアアア)」「――(プルプル)」


 オイィイイイイイ何をビビってるんだお前ぇ!? お前らが避けたからだろぉがァ! ちゃんと喰らって砕け散ってりゃ問題無かったんだよ!


「――ゥ、モゥゥウ……」


 ああもう、やっぱりこうなるか……! 全力で暴れるとあらゆるものがエライ脆い! チクショウ、酔っ払いテンションで気にしないようにしていたけど、今は、明らかに物を破壊しやすくなってしまっている。普段はアクションRPGだったのが、今は無双シリーズだ。


「――ヌゥ」


 気を付けて……い、いや気を付けてたら全力解放した意味がねぇ! 落ち着いて、冷静に、確実に、全力で奴を粉砕する事こそが基本……つまり、丁寧に、赤ん坊に触れる様にかつ、暴力的に暴れる、コレだ……どれだ!?


「――ォォウ!」

「――ッ!」


 と言っても、下手にパワーを振るったりしたら、洒落にもならない。間違ってもデッキのどっかに変に力を籠めれば間違いなく器物損壊だよ。リーチ一発(罪が)ドラドラ、下手するとこの木サメですら庇おうとする動物虐待の裏ドラまで乗るぜ! 笑える!

 そうならないように……出来るだけ、壊さないように、暴れる……無茶だろ!


「――ヌゥウ!」

「――ァッ!」


 顎にストライク! 痛いか? 痛いか? えぇ? アッパーが良い感じにストライクしたぞ。おら、顔面割れてるぞ? 痛いか? 辛いか? 泣け、喚け、血飛沫を上げてのたうち回れこの愚か者がぁ! アッ、やばい、手すりに触れそうだった今。


「――ウウン!」


 クソ、やっぱり上手い事手加減が出来ねぇ! ええい、上手い事全力で暴れても大丈夫そうな所を……って言っても、デッキの上なんかそんな広いスペース無いけど!


「――ッ……!」「――ッ!」


 今はこっちを警戒して近寄っちゃ来ない。その間に、どうにか……どう……あーもう無理だよぉ! だって全然頭回んないし! 方策なんか寝る暇もねぇや! ぶつからない事を祈るだけだってんだ!


「――ォオオオオオ!」


 といっても、流石に真っ向からパンチブチかますだけじゃイタチだ。だったら……やっぱり根元から引き千切るのが基本だろうし……いや、根本じゃなくてもいいか?


「「――ッ!」」


 此奴ら二匹は、要するにこの根っこを動かす脳味噌の役割だ。此奴ら二匹を根っこから引き千切っちまえば……いや、そのまま船に堕ちたら結局同じか? 船に張り付いてそこから根を伸ばす様な変態だからなぁ。


「――ゥウ」


 つまり。此奴らを引き千切ったら、確実に頭を潰すか、全部まとめて引き裂いてから海に死体を放り投げれば……成程、攻略法が見えた。後は、どうやって千切るか。か。それに関しては、案がない訳でも無い。


「――ッ! ――ッ!」「――ッ ――ッ」


 明らかに削られている方は苛立ってる。こっちが何もしなけりゃ、きっと勘定任せに突っ込んでくるはずだ。所詮感情を制御できない魚類よ! ちょいと弱気に見えるような行動見せてやれば本能のままに突っ込んでくるに……


「――ッ!」


 見せる前に突っ込んで来た!? こ、コイツ予想以上に猪突猛進だな! しかしながらその一手、完全に悪手。このマッソゥなミノに対し、感情むき出しで突撃するなど……なんと甘い!


「――ゥウヌゥン!」

「――ッ!?」


 頭を押さえた! 先ず、木とコネクトしている部分をぉおおおおお……ッ! 手刀で豪快に切断! 


「――ッ! ――ッ! ――――ッ!」


 痛いか? 暴れてるもんなぁ……!? だが! お前にはもっと強烈なダメージを与えてやるんだよ……その頭蓋を、一撃でぶち抜いて海の藻屑にしてやる!


「――ォォッ!」


 俺の全力全開の拳、見事、貫いたッ……! 貫通! コレで生きてたらもはや生物じゃねぇぞおまッ……え?


「――」


 もう、一匹!? しまっ、一匹に構ってるところを! 見た目に寄らずクレバーじゃ……くそ、噛み付かれたっ! この野郎……けど、コレは……噛み千切ろうとしてる訳じゃないぞ、持ち上げられてるのか!?


「――ゥォオ!?」

「――ッ ッー!」


 ちょっと待て、なんでデッキからどんどんズレる。何で俺を……あ、いや待てよ? 此奴ってサメだよな……おい待て、まさかコイツ、狙ってやがるのか!? デッキの上じゃ不利だって! 海に投げ込んで逆転の可能性を……!


「――ッ!」

「ゥ、ォォォオオオ!」


 ヤバい、畜生、コレじゃ……どうしようもない! お、落ちるぅう!

因みにもう器物損壊罪の可能性は濃厚です(デッキ損壊)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ