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俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺の乗ってる船でバイオテロを起こすんじゃない。
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絶対に全力を出してはいけない縛り生活24時

「ほ、ホントに……ホントに居た……!」


 ……ったく、こんなんが居たら避難もままならないじゃねぇの。山なんかで密集した木がこんな感じになってるのを見た……うん。多分見た気がするけど、ここまで珍妙じゃなかったよ。


「「――! ――!」」


 ダブルヘッドシャークってか? 今時、鮫映画でもやらねぇようなチープな見かけしやがってこの野郎共……しかも片方はさっき削った奴じゃねぇか! 懲りてねぇなさては。


「ご、牛頭さんホントに大丈夫ですか!? 酔ってるのにあんな! ごついのに!」


 うん。大丈夫ではないけど有馬さんは下がって……というか、俺がほとんど片付けてないかこのサメ野郎。まぁ船員の皆様にもそれぞれのお仕事あるし、というか人命救ってるのは向こうだろうよ間違いなく。


「お客様下がってください! 明らかに危険ですからアレ!」

「え、えっと! だったら此方のゴツイ人も! ちょっと酔ってて! 危ないですよ!」

「大丈夫ですよ! 酔っててもこの人だったらなんとか出来そうです!」

「何をそんな無責任な……無責任……うぅ、出来そうだから質が悪い……!」


 んー、まぁ不可能じゃないよ。さっきも抑えつける事は出来たし。二体になってもまぁ問題は無いと思う。まぁやって見んと分からんけども……油断はしない様にしようか。


「さ、保護者の方を信じましょう! 早く!」

「う、うぅ……あの、ケガしそうになったら、逃げちゃっても、大丈夫だと、思いますから……その、えっと……気を付けてください!」


 ――ん。了解。さて……やってやれない事も無いだろうし、いっちょやってみっかぁ! だって誰か誤ってデッキに出てっちゃったらこれにパックンでしょう? それは……アカンよなぁ流石に!


「――ンンンヌゥウウウ!」

「「――! ――ッ! ――ッ!!」」


 削られた頭振って、そんなに不満か? えぇ? 魚類風情がよぉ……いい加減、お眠の時間じゃねぇか? オラよぉ……海に浮かぶ材木にしてやるから、とっととかかってこいやぁ!


「「――!」」


 おぉ真正面から突っ込んで来るとは、なんとも豪胆な……ようし、お前の情熱。真正面から受け止めてやるよ。俺の筋肉の力思い知らせて……!


「――!」「――ッ!」

「……ヌゥッ!?」


 いきなりツーヘッドシャークが分裂したんだけど!? え、ツーヘッドになった意味って何だったの結局お前!? 見かけから騙してくるとかいう頭脳プレイ?! いやそんな知能此奴らにあって……言ってる場合じゃねぇ、マズイ、包囲されてる!?

「――ヌゥウ!」


 ち、畜生! グルグル巻きに……小賢しいマネを! いや、グルグル巻きにしてるだけじゃねぇぞコレ! こ、此奴ら……! 巻き付いた傍から、くっついていきやがる……!


「――グ、ヌォオオオオオ!」

「――ッ! ――ッ――ッ!」「――ッ!」


 俺ごと取り込んで、動きを封じようってか……くそ、お前らは下手打った下っ端をコンクリ詰めにして東京湾とかに捨てる、その筋の人かってんだ! 舐め腐りやがって、変に頭使ってるのが余計にイラっと来る!


「――ッ!」「――ッ!」

「――グゥオ! ウォゥウオ!?」


 ちょ、お前! 拘束してから噛み付いて来るとかお前ぇ! こ、この! 卑怯者! 俺をあっさり喰らってやるつもりか!? あぁん!? この、クソッたれ! 止めろ! 執拗に首を狙うな! 食い千切ろうとすんな!


「「――ッ!」」


 くっそ、纏めて食らいついて来ようとすんな! 止めろ……! この、生意気してくれやがって……! あ、この野郎!? 角に噛み付きやがったなぁ!?


「ッ!? グォオ?!」

――(ガブ)――(ガリ)!」


 こ、コイツ! 肩に噛み付いて……動きを! もう片方が封じてもう片方が食らいつこうって魂胆か! 逃がさないって……ああ、この。やってくれるじゃねぇの!


「――ッー!」


 でもって一気に仕留めようってか! 良いぜ……此奴らこの野郎! 今は酔っててちょっち余裕も何も無いが、徹底的にやろうっていうならそれも上等。

 ――久しぶりに、ちょっとだけ、本気出してもいいよなぁ!


「ングゥオオ……フゥン!」

「「――ッ!?」」


 おうおう、随分と柔いじゃねぇの……! 余裕もって、軽―く引きちぎって見たり。あー久しぶりに全力出すと気持ちがいいなぁオイ! 飲んでる所為か結構気持ちが高揚しちゃってなぁ! やっぱ我慢利かねぇわ!


「――ッフゥン!」


 やっぱり、普通の人よりパワーが―強い分、普段は丁寧に()()()()()()()()()()()。ちょっとでも変に力入れればもう、壊れちゃうものなんてそれこそ幾らでもあるからなぁ。余裕持って、落ち着いて、ね。やってたってのによぉおおおおおお!


「「――ッ!?」」

「――ヌゥウウウウ!」


 オラァッ! もういよいよパンチ一発で叩き割れるようになっちまったなぁ! 柔い!


「――グゥゥル」


 大人しくしてるからって調子乗ってくれたお前たちに恐怖のプレゼントをしてやろうじゃないか。あ? 理不尽? は、こちとらそもそも他の人とは大きく体の構造が違うんだぞ。同じような生活してるって決まってる方がおかしくねぇか、あぁ!?


「「――ッ!?」」


 は、引き千切ってもまたくっつく、か。上等、お前らが諦めるまで粉々にしつくしてやるよ。天罰、なんて高尚な立場じゃねえが……牛裂きの刑、なんてのはどうだ。木屑どもがよぉ、あぁ?

酒を入れる→容赦ないやり方でハメられる→自重を捨てる。

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