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俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺の乗ってる船でバイオテロを起こすんじゃない。
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有馬さんは察し上手

「牛頭さん、船出発しましたよ! わぁ……」


 まぁ、このまま港に泊まったままっていうのも、アレだしなぁ……俺としてはこの部屋の方が気になるっていうか。船の規模から考えたら、想像もつかない位には部屋がしっかりしてるというか。VIPルームじゃないの? とか思ったけど普通の部屋らしい。


「良かったですねー、ご招待受けて」

「――ゥム」


 至れり尽くせりとはこの事なのか……全く、この前の印部とはサービスの質も何もかも違うな! うん! なによりこっちは酷い事しない! 完璧! そして有馬さんもこの船のベッドがお気に入りな様で。


「それにしても、予想以上に、全然揺れませんね。ベッドもふかふかだし、ゆっくり眠れそうです! ……ほんとに。ふかふか……」


 まだ寝ちゃダメよー。まぁ、気持ちは分かる。めっちゃフカフカなベッドに寝ると凄い癒されるよね。疲れてたりすると速攻で寝ちゃうし。でも……


「ふえ、なんで揺らすんですかー……もうこのまま……ってそうか、この後パーティがあるんですよね、寝ちゃダメなんだー……がんばれー、わたしー……」


 そうそう。頑張って。慰労の為のパーティに呼ばれて、そのパーティに出ませんでしたってなると、流石に失礼だしね? 後パーティ普通に出たいです拙者。


「あと、どれくらいですかー……?」


 んー、流石に一時間とかに時間とかはかかんないとは思うけど、そろそろ放送とか来てもおかしくないよな。良い時間だし。何時からやるかとか、正確に聞いておいた方が良かったか?


「――ゥゥン」

「わかりませんかー……それじゃしかたありませんねー……うん、しかたない……」


 あ、ダーメだこれ。何時までかかるか分からないと悟って全力で寝に入った……まぁ仕方ないか、このオフトゥン相手に寝るなって方が理不尽か。うん。


「――ォウ」


 仕方ない。時間になったら起こしてあげないとね……うーん、しかし夜の海ともなると、やっぱり迫力が凄いというか……なんか、この中から謎の怪物がうがぁ、とか襲ってきても……?


「――ンン?」


 波間に、何か見えたような……? ……いや、気の所為だな。うん。ったく、ダメだねー最近、ちょっと神経尖らせすぎちゃって。いろんなことに過敏になっちゃってる。


「――ゥオウ」


 俺も、この布団に寝っ転がって、速攻で寝る位の……そう、某青狸が助けてる小学生並みの呑気さを持たないと。おいら草食動物さんなんだから、穏やかな心を持たねばスーパーミノタウロスにはなれないという事だ。


「んみゅう……すぴー……」


 まぁこの子起こさなきゃならんから眠れないけどね! 絶対! カーッ、辛いわー保護者辛いわー! 人の良いミノタウロスで辛いわー!


「――ウォウ」


 とか冗談は置いておくとして。しかしパーティってどのくらいの規模何だろうか。うーん、出来ればサラダバーが有ってくれると非常に嬉しい気がする。フルーツも種類がいっぱいあってくれると非常に嬉しいかなぁ。




「――ゥゥウウ……」


 この紅茶うめぇ。俺、別に紅茶入れるの上手くないけど、普通に美味しくなっちゃったのが凄まじいというか。絶対いい茶葉だろ。あんまり紅茶とか分からんけど、コレは飲んじゃうわ……


「……ズズズズズズ」


 まぁティーカップじゃなくてジョッキで飲んでるからそういう雰囲気ぶち壊しだけど。だって……ティーカップ小さいんだもん……あっと言う間になくなっちゃうから……しかしあらゆる暇つぶしをしてなお時間来ないんだけど。ったくレイド戦も全力で戦い過ぎてスタミナ回復も出来なくなっちゃったし……どうしよう。


『――館内の皆様にお知らせします。皆様のご尽力を労う為のささやかなパーティの準備が整いました。付きましては、皆様パーティ会場に……』


 おっ! 来たか! ったく待ちくたびれたぜ……ほら、有馬さん有馬さん。ほか、オフトゥン気持ちいいのは分かるけど、そろそろ起きましょうか。ね? でもあんまり俺のパワーでゆさゆさしても有馬さんの頭吹っ飛んじゃうかもしれないし……優しく。


「あう、あう……なんですか……んん……ん? んんっ!?」


 っと飛び起きたら危ないよ? お早うお姫様。もう結構良い時間になりましたよ?


「……わ、私、寝ちゃって……ご、ごめんなさい牛頭さん。起こしてくれてありがとうございます。起こしてくれたって事は」


 パーティターイムです。さぁ、行こうじゃないか。煌びやかなパーティの夜にね。この牡牛めがエスコートしますので……


「わ、わわ……ま、待ってくださいよー……」


 待てません。さて、部屋から出て、どっちだったか。確かパーティはデッキで行われるって言ってたから、右の方か? よし、いくぞいくぞー。


「あ、部屋から出てきた人たちが……結構大きなパーティになりますね。コレだけの人数が居ると。楽しみになってきました!」


 人数が多い=デカいパーティ、っていうのはどうなんだろうと思うけど、まぁ概ね間違い無いとは思う、けどあんまり人数いてもサラダバーがなー……あ、でもサラダバーが有るかどうかは分からんけども。


「――あ、あの扉の先ですよね」


 だろうな。窓からデッキに立ってる人見えるし、良し、ごかいちょ……おー……おー、おー! すっげぇなあこりゃあ! 煌びやかな、とは言ったけども。マジで煌びやかじゃあねーの!


「凄い……テーブルの上に、ご飯がいっぱいです。ホントにパーティって感じです……ってアレ、なんで皆こっち……っ!」


 まぁ大半が肉類だとか魚類だから食えるかっていうと微妙だけど……でもフルーツケーキとかは普通に食えるし、マジでサラダバーとかもあるし! 楽しめないって訳じゃなさそうなのが嬉しい。


「ご、牛頭さん! 一杯食べましょう! ね! 折角ですし! 周りの眼が気にならない位!」


 せやな。折角慰労の為に呼んでくれたっていうんだから、楽しまないと嘘って奴だよコレは……


付き合いもそれなりなので、気遣いも出来るようになりました。

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