全盛期は大体フ〇ーザ様みたいなもんです。
「落ち着きました? あの、何だか物凄い頑張ってましたけど……駄目だったみたいですね、その燃え尽きた感じの、その……様子だと」
『もう聞きだせないって事を悟ったからねぇ……有馬さんも迷惑かけてゴメンね……』
『ふぉっふぉっふぉっ……若いのうお主……また出直して参れ……フホホホホホ』
何という良い笑いしてやがるこの爺……! どんだけ追求しようとのらりくらりと躱しやがって! 老獪な経験、こんな事に生かしてるんじゃねぇぞ……!
『……兎も角、アイツはもう大丈夫って事なんだな?』
『おうそうじゃよ。良い保護者を見つけたからの。この広い空の何処ぞで元気でやっとるとも。ワシが保証してやるわ』
あぁそうかい……まぁ全く納得は出来ないとはいえ、鮫君に関しては、それなら良かったと言える。まぁ正直保護した後どうするかってのは完全にノープランだったから、ちゃんと保護してくれる奴が見つかったなら安心だ。
『爺ちゃんから見て、安心なんだよな?』
『当たり前じゃあ! ちゃんと安心できるようにして来たわい! まぁ、万が一の事も考えて動いているからの、爺ちゃんを信じておけ!』
フィジカル関係だったら無条件で信頼できるんだけどなぁ。頭脳関係ではちょっと、いや長く生きた経験とかあるんだろうけど……それにしてもちょっと。
『雑じゃん……』
『お? そりゃあどういう意味じゃ? 喧嘩か? 戦争するか?』
『お前な雑に有馬さんにセクハラ発言したのを忘れてると思うんじゃねぇぞ。アレがある限りちょっと……ってなるからな?』
『全く孫にそんな疑い方されて、お爺ちゃん涙ちょちょ切れそうじゃよ……』
嘘泣きをするんじゃない。ええい、全くこのご老人は些かとお茶目が過ぎるんだよ。
『大体よ……有馬さんちょっと』
「へ? 肩……あ、もしかして、コレですか?」
『うん。その弾。ありがとうね。こんなもんに突っ込みやがって、その時点で大雑把ってのが丸わかりなんだよアンタ……大丈夫なのか?』
『はっ、ワシを誰だと思っておる。鉛玉程度、体重が増えるまで喰らってもビクともせんわい。ワシを潰したきゃ、そうじゃな……戦車でも足らんな。戦艦丸々一つ持ってこいと言う話よ』
そりゃあまぁそうだわな。神話生物とタイマン張るにはそれくらいはもって来ないと。
『止めてよお父さん。あんまり無茶をするの。昔より大分弱って来てるんだから』
『いやちょっと待って母さん、あの……えっと、弱ってるの?』
『弱ってるわよ~、お爺ちゃんだって寄る年波には勝てないんだから!』
え? それでこれなの? ちょっと、目の前の人それですら神話生物並なの? 若い頃って……一体どれだけの……っ!?
「……? 牛頭さんどうしたんですか?」
『分カらナい方がイイ……』
何か聞いちゃいけない事を聞いた気がしたよ俺マジで。なんなの? マジで幾つかの与太話本当じゃないかと思えて来たよ?
『若い頃は異世界行っても特に苦労せず過ごせたからのう……今はちょい工夫せんと行かんかもしれん。全く、老いを実感するわい』
『昔みたいに大木へし折って速攻で得物にするとか無理なんだから』
なぁにそれ……バーベル持ち上げる位の感覚で大木へし折って武器にしないで? というか何のときに使ったのそんなあまりにもワイルドな棍棒。
『なんの! またぞろ向かいのザブとやる時は引っこ抜いてやるわい!』
『いや近所喧嘩のレベルゥ!? それでそんな戦争みたいな事する!?』
『やるわ! あ奴のお得意は崖を砕いての投石じゃからな! 打ち返す得物が無ければいかん! 序にピッチャー返し迄できるかもしれん!』
『もうやだ聞きたくない……』
何が哀しゅうて島の人外エピソードに聞き惚れねばならんのか……ええい、もういい一旦仕切り直す! これ以上は何かダメになる!
『それより! 取り敢えず爺ちゃんも見つかったし……改めて、準備できたら始めるぞ』
『無理でしょ。明日にするわよ』
『やだよ! アンタ等家に泊めると消耗品容赦なく使うんだから!』
『追い出したがってるんじゃないよ!』
爺ちゃんも寝相悪いしさぁ……有馬さんは母さんと寝かせるとして、誰か一人は生贄にならないといかんじゃねぇかお前!
『久しぶりに孫たちと一緒に寝るかのう……』
『嫌だよ、僕まだ死にたくないからね?! ハチと寝てよ!?』
『重症なのは俺なんだよ! いいじゃねぇか! 兄貴こそ爺ちゃんと一緒に寝てやれ!』
チクショウそうと分かれば速攻で生贄に捧げようとしてきて下さってお兄様よぉ! 絶対に負けないからな! 爺ちゃんの怪力で抱き枕にされたら痛いし暑苦しいしで地獄のデュエットなんだよ!
『何を言うとる?』
『『ひょ?』』
『お主ら二人纏めてワシと雑魚寝じゃ。誰か一人逃して女の子の元に夜這いでもしたら偉い事態だからのう。しっかり監視させてもらおう』
しっ……しまったっ! そ、そんな雑にも程がある理由で二人纏めて拘束しに来ただとっ!?
『そんなのシャレにもならん! チクショウ兄貴逃げるぞっ!』
『――爺ちゃん、ハチを捕まえるから僕は部屋の端で寝かせてくれ』
『アニキィィィィイイイイイイッ! テメェエエエエエエ!』
こ、コイツこの期に及んで! 俺を速攻で叩き売りやがった!
『よう言った、互い争う姿で儂を楽しませるが良い』
『この爺! 面白いと見るや暴帝ムーブしてんじゃねぇ! くそ逃げ道がない……!』
――仕方ない。もう、覚悟決めるしかないか……っ!
『俺が勝てば、自由を約束してくれるんだろうな!』
『ワシは嘘が嫌いじゃ……必ずや何方かは生かして返してやろう』
『その言葉、忘れるんじゃねぇぞ……!』
「あの、あちらのお三方は何をやっていらっしゃるんでしょう」
『気にしなくていいよあのバカ共は』
要するに理不尽の塊みたいな




