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俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺のホームパーティを邪魔をするんじゃない
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味方の劇画は頼もしい

 スゲェな、マジでピクリとも動かねぇぞ、指先一つに至るまで。


『……迷惑かけたね』

『おう。反省するなら立ち上がって抵抗してくれ。お袋がダメだったら俺達がやられるんだぞ、それ分かってるか? 俺はずっと働きっぱなしでもう限界じゃあ』


 正直、俺が一番働いてるからね。まぁオイラが監視とか色々任されてる場所だけどさここら辺は。頑張らなくちゃいかんていうのは分かる。分かるけども。でもそれにしてもオーバーワークバリバリだと思うんよ。本当に。


『うん、まぁごもっともだけど……君がそうなってるって事は、まぁ、察して欲しい』

『ですよね。まあ俺も遠慮要らずで殴り飛ばしたし。暫くは指先たりともダメだな』


 幾ら回復が早いって言ったって、こんだけ殴り合いしたんだ。そりゃあ暫くはどうしようもならん。爺ちゃんだったらナイフが刺さっても唾つけとけば治る昔のアニメ染みた事も出来るんだけど。


『母さん、という事でゴメン』

『分かってるよ。そんなアンタ達に無茶強いる程私も非情じゃないさ』

『いや非情を強いるような母親だと思うんだが?』


 先の鬼のような発言を俺が忘れると思うなよ婆。マジでその辺りキッチリ詰めるからな後で。今は本当に、ちょっと無理だから、絶対後で。後でやろうは馬鹿野郎だ? 顔面腫れるまで殴り合いしてから物を言うんだな。


『取り合えず寝てな。大丈夫さ。縄を取り返して、此奴らを縛り上げる……まぁ小っちゃい頃のアンタ達捕まえるのに比べたら楽なもんよ』

『何という風評被害。俺達はどんな悪ガキだと思われていたのか。訂正してもらいたい』

『多少やんちゃだったのは否定はしないけど。でもそこまで言われる筋合いはないよ』


 別に島中の牛を解き放って、COWでロデオとかはしたけど、そんなん子供の可愛い遊びの範囲だろうし……だよね? 多分、うん。


『そうだよ、泥団子とかで遊んだりした記憶しかないから』

『その泥団子磨き上げて大量の砲丸染みた球を作り出して、それを投げつけ塀をぶち壊したり、家の壁を爆砕したりしなければね、良かったんだけど』


 ……それは、さぁ、アレじゃない。あの、脆いのが悪いんじゃない。泥団子だぜ? たかが泥団子で粉砕したりするとか思わないじゃんか……


『私がどれだけ方々に謝って回ったと思っているのか』

『それに関しては本当に申し訳ないと申し訳ないというか、はい。本当に』


 もしかして母上が俺達を若干雑に扱うのってその時のことが影響してんのとちゃうか? だとしたら俺はもう何も言えねぇわ。俺が加害者だもんなぁ。


「ォオオオオオオ!」

『っと! 隙を見つけたと思ったかい!? 甘いよ!』


 おぉ、ゾンビ君の突撃に対し母上の上手投げがカウンター気味に炸裂。アザヤカ!


『さぁオラ、子持ちの母親のパワフルさを舐めるんじゃないよ! 来な、全員尻を猿のようにしてやるから覚悟決めて向かってきな!』

「ウォォォオギャアア!」

「ギャアッ、キャアアッ! キャアァイッ!」


 いやサルの様にしてやるって言われてそのまま本当にサルっぽくなる必要ある? 案外ノリが良いのか、唯の偶然なのか……まぁいいや。お袋頑張れ。俺らにやれる事はもう残っていないから……おっ、早速跳躍して飛び掛かってきたぞゾンビ軍!


『甘いわ! フゥン!』

「「キョォォゥウェッ!?」」


 いやゾンビで片手で持ち上げるじゃん……おふくろには多分敵わないなぁ、とか想像はしてたけど、全然桁が違うやんけ。俺腕相撲なんぞしようもんなら多分、バキッとかやられるじゃん。


『牛を運ぶのに比べたらまぁまぁ軽いねぇ!』

『それにしたって片手で持ち上げるのはちょっと……異常じゃないかな』


 家の母さんって、基本的に牛を誘導するんじゃなくて運ぶんだよね。担いで。昔はすごい楽そうだな―、とかしか思ってなかったけど、久しぶりに見てたら『どうして態々持って移動してるんだろうな』ってなったよね。


『フゥウウウウン! 見なぁ! とあるゲームで見た荒業を!』

「「ウキャッ!? ギャアアアアアアア!?」」

『いや女の言うセリフとちゃうのよそれはもう、フゥウウウンて。めっちゃ鼻息荒いやんか……男子の夢潰えるじゃん』


 相手を両手に掴んで振り回すしさぁ。逞しすぎないあまりにもその暴れかたは、ちょっとさぁ。というか俺のやった事の完全上位互換じゃん。


「ヴォ、ヴォォオオオオ!?」

『止めようったって無駄だよ! ホラぱぁす!』

「「「バッキャウ!?」」」


 あぁ武器にされていたゾンビ君達が纏めて叩き付けられ悲惨な事に! 三人まとめてダウン! もう俺のロープで遊びだした一匹を除いて五匹だけど、残りの二匹が完全にビビりあがってるように見えてくるんだけど……


「……! ……!」

「……? ……!? ッ! ッ!」


 喋っても居ないのに聞こえてくる。お前行って来いよ、いや死にたくないから嫌でござる的な事を言い合っているのが……! だって仕草がさぁ、モロそれだもん。


『何ビビってるんだい?』

「「ッ!?」」

『来なよボーイ共……私が漢ってもんを教えてやるさね』


 いやだから女性のセリフではないんだよ。そして兄貴が収まったと思ったら今度は母上が劇画よ。どうしてそんな皆劇画になりたがるのか……まあ敵対関係の劇画じゃないし、良いか今は別に。いや待てそもそも敵対関係の劇画とは……?


劇画にも味方効果、敵効果、あるのでごぜぇます。

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