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俺の山でデスゲームをするんじゃない  作者: 鍵っ子
俺のホームパーティを邪魔をするんじゃない
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最大の強敵は強大(兄弟)

 うーん、兄貴も比べるとやっぱり俺は見劣りするなぁ。筋肉とか、体格とか。俺もしっかり食って、筋トレも欠かして無い筈なのに。やはり牧場暮らしでしっかり鍛え上げられているのか。


『農業で鍛え上げられてんのをよ!? 言葉に出さず自慢か!? がっぷり四つとは!』

『弟風情に逃げの手など使えぬわ! 兄として、貴様とは真っ向から向き合う定めよ』


 もう表情とかさっきはラノベのラスボス風だったのがさらに濃くなって一気に劇画になってるんよなぁ。なんか謎の拳法とか使いそうじゃな!


『この野郎、昔は俺とどっこいだってのに、どうやって此処まで鍛えたこの変態!』

『ははは、島の猛獣共と格闘して居ればいつの間にか自然と育っていたわ! あの島はやはり鍛錬に良い……!』


 要するに島で農業やってただけだろうが変に言い方を捻じ曲げるなゴラァ! 確かに家畜と触れ合ったり、時々暴走する元気な牛たちを抑える事もあったけど!


『だからってそんな言い方去れると俺の故郷が弱者じゃ生き残れない修羅の国みたいじゃねぇか! 誤解されるような言い方すんなこのバーカ! 長閑な田舎なんだよ!』

『クカカカ! 事実を申してるだけではないかぁ!』

『誇張が過ぎるんだよ!』


 アンタそれ小さいビー玉をなぁ、強固な砲丸って言い張る様なもんだぞマジで! 確かにアレぶつけられたら痛いし、アレを凄いスピードで飛ばしたらヤバいかもしれないど……いやそこじゃなくて!


『ええい、このまま家に入られて有馬さんに誤解を与えられても迷惑だ、青少年、淑女の教育に悪い牛野郎は此処で拳で鎮めないとなぁ!』

『抜かすではないか、愚弟……やってみるがいいぃ!』


 うるせぇ酔っ払い! やるやらないんじゃない、必ずそうするんだよ!


『取り合えず此奴貰って沈んどけ、掟破りのヤクザキック!』

『ごブう!?』


 まぁしっかり組んでるんだから下腹ががら空きなんで、そこを突きますけどね。どうした兄貴? おつむが弱ったか? このまま力比べでもすると思ったか? ははっ、只今足の裏に結構独特な感覚、急所直撃!


『き、きさま……』

『兄貴相手に真っ向から力比べなんてするか! もうちょっと頭を働かせられる様になると良いなぁアニキィ! えぇ!?』


 やっぱり興奮して暴れてるだけだな。凄い暴れっぷりではあるが、それだけだ。何だったら普段の兄貴なんてそもそも喧嘩しない様に口回すくらいには頭も回るからな、それが無い。こりゃナーフされたまであるかぁ!?


『中々に……ふざけた真似をぉ!』

『おっにさぁんこっちら、てぇのなぁるほぉへ! うひゃひゃひゃひゃ! こええ!』

『この、待て! 待てハチィ! 貴様、逃げるなぁ!』


 逃げるってんだよ、兄貴と力比べしても何もこっちには益がねぇんだ。なんだったら兄貴を落ち着かせればいいんだろ? その為に殴り合いとか、それこそバカみたいだ! 最初のポーズ的ながっぷり四つで終わりだって―の!


『へへっ、悔しかったら追いついてぶん殴って見せろ! その千鳥足でよぉ!』

『ひ、人の急所を、ついておいて! その、言いぐさぁ!』


 いやぁ、さっきの急所キックは相当後引きますね、うひひひ、さぁ千鳥足引き摺って頑張って追いかけて来てねー……まぁ、そうやって足を引き摺ってくれる間にちょっとでも頭冷やしてくれると幸いだな。


『こ、この下郎……この程度で俺が諦めると思うなぁ!』


 えっ、ちょ、結構な勢いで蹴ったと思うんですけどそれを気にせず突っ込んで来る!? めっちゃ元気じゃんか兄貴、褒めて遣わせないです全くもって!


『すとらいくっ!?』

『グハハ……捕まえたぞ愚か者が! 我が急所を貫く愚行、後悔させてくれる!』


 ヤベェマウント取られた! 筋肉隆々な男に跨るとか変態か!? 止めろ止めろってんだ! 掴むんじゃねぇ! 変態! いや冗談言ってる場合じゃねぇな死ぬぅ!


『やめろ、コラァ! こ、この! あ、ごめんなさいガチで首絞めるのはグゲゲゲゲ』

『あの世に送ってくれるわ……! 諦めて、ここからいなくなれ、我が弟……!』


 チクショウ、まだ劇画モードだ……! やばい、ガチで首絞め上げられて…… ええいダメだ、股間打撃の所為で余計燃え上がっておられる!


『……その割には……またぞろ……がら空きだけ……ど、な!』

『何にゅぅううううん!?』


 しかしその割には股間への守りはめっちゃ薄いんだよな兄貴。ノーガード戦法じゃないんだからそこ蹴っ飛ばされたならちゃんと再警戒をして貰って。だから俺の脛がもう一回食い込むんだよ。


『っ、げほっ! ごほっ……ったく、滅茶苦茶やりやがって』

『お、ごごごごっごごごご……うぎぃぎぎっぎ……』

『二回も急所突いたアンタが言うセリフかい? 何がしたかったんだいアンタは』


 あのまま逃げきって覚めてくれればな、と思って全力で挑発いたしました。挑発の域を超えていた模様です。大変申し訳なく。


『と、とはいえ……これで、なんとか……脱出出来たな……』

『こ、このぉ……』


 く、空気が……酸素が……やばい、俺も、ちょっと足に来てる。


『な、んという……ひ、れつな……おのれ……』

『う、うるせぇ、弟の、首を、勢いで絞めるような、奴に、言われる筋合い、ねぇ!』


 何という泥仕合。どっちも相手の事言えない位グロいラフプレイを乱発とは……


『ええい、手軽に止められる相手じゃねぇなヤッパリ……』


 もうちょっと手立てを考えるしか無いか。しかし、どうする? どうやって止める? 原因を断つにしても、溜まってるストレスが原因じゃ……?


『……いや、待てよ』


 逆の発想だ。そもそもおちょくって頭冷やさせようとするからこうなったのであって……北風と太陽に学ぶべきだ! 俺!

 思いついたぜ、我に秘策あり!


兄弟喧嘩で双方の命が危ない

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