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魔導蟲~始まりの物語~  作者: 七味とうがらし
6/10

旅立ち

「モロー、世話になったな、何かあったら呼び出してくれ、すぐに転移で戻るから、」


「ああ、そう言ってもらえると気が楽になる、何かあったら呼ぶので頼んだぞ、それからこれは儂からの餞別じゃ、」


そう言ってモローはジュンに耳と尻尾を取り付けた、そしてギルドカードを渡す、それには名前が入っていた【ジュン・コーナ】と


「ジュンお前はミケーネの兄と言う事になった、その設定でやってくれ、」


「うおおい なにしてくれちゃってんのコレ、しっぽと耳とれないよ どーすんのこれ」


軽いパニックに陥る、いい年したおっさんが猫耳にしっぽはないだろう、


「よく似合うぞ兄者」嘲笑する感じで俺に言ってくるよこいつ、


お前もねこみみしっぽつきだろうが~!と思ったけど何言われるかわからないので黙っておいた、


「それではモロー様 兄者の監視承りました、行ってまいります」


俺ってやっぱり監視対象なの?と思った瞬間手を引っ張られて一気に加速された、俺は引きずられる様に高速移動し始めた、


「おいおい~手を離してくれよ~」と言うと いきなり手を離された 地面を数度バウンドして止まった、


「丈夫ですね、」と言いながらなにかをメモしていた、


ミケーネの走る速度がかなり早い、平均80km/h位出てるよ その状態からいきなり放り出されたんだ、まあ怪我一つなかったんだけどね、


 山を越え谷を超え 凄い勢いで進んでいく、それに余裕で追走出来てるこの体凄いな、と思ったら又速度上げてきてるよ、山間を抜けたらそこは都市のようだ、港があり大きな船も停泊していた、そしてこの街で宿を取ることに、その前にギルドに寄っていくことになる、


「いようミケーネ久しぶりだな、いい素材でも獲れて売りに来たのか?」


そう言っていた竜と人を合成したような奴がいた、


アイテムボックスから討伐部位と魔石を出し「これを現金に」ポツリと言ってその竜人に渡す、


「あいよ、毎度」と言いながら竜人は硬貨の入った袋から金貨2枚と銀貨6枚だ、


「今回もなかなかの大物だったな、っで後ろにいるのは?」


「兄者」と言って俺の袖を引っ張る


「いつもミケーネが世話になってる、兄のジュンだ宜しく頼む、」


「初めて見たぜ、お前さんの家族を、」


「ニートで今まで家から出たことなかった」


おいおい、とんでもね~設定かまされたよ!


「あ、ああそうなんだ、村から出たことなかっただけだ、でも家からは出てただろ!」と軽くツッコミを入れておく


 ミケーネがアイテムボックスに金をしまう、それを見て俺は、四次元ポケットを持ってるのか?なぜおなかの所じゃないんだ、と意味不明のツッコミしてみる、ここは魔法のある世界、ツッコんだら負けと言うのをまだ理解できていなかった、


竜人はここシナノの街のギルドマスターでドライゼと名乗っていた、


 竜人一族には何故か魔法が使える者がいない、まあもっとも必要がなかったのかもって感じでとても強いんだ、これで魔法使えたら完全チートだよね、


次は武器屋に来ていた、って言うか防具を探しに来ましたよ、取り敢えず革鎧を買ってみた、世紀末救世主が着ていた肩パットの付いた物だ、これでモヒカンにすればヒャッハーしても誰も怪しまないな、と思いながら武器を見る、が何故か心惹かれる物が無かったので他をあたってみることに、


 ここで重大なお知らせをミケーネから賜る、「兄者我らの旅は現地調達が基本だ」


「え?どういう事?」と尋ねると自分の宿代は自分で稼げとの事だった、


「あの~無一文なんだけど俺、」 ギルドカード作ってあったのはその為だったのか!と気が付く、


って事で俺今から今から職探しかよ、この時間からの職探しはけっこうきついぜ、と愚痴りながら店を巡る、 何軒か行ったが門前払いだったな~、っで次は土産物屋か、とりあえず行ってみる


こんばんは、ここで職人募集してないかな、とりあえずそんな事を言ってみた、


「ん?職人かい、何が作れるんだ 金属加工できるか?、」


「ああ、魔法で金属を加工出来るからな、大抵のものは出来るぜ」


「ちょいと何か作ってみてくれ、」


「俺は簡単な所で焼き印を幾つか作ってみせた、」中禅寺湖、高尾山、筑波山、洞爺湖、根性、海人、とかその他いろいろ


魔法で金属を加工するのは簡単だ、金属を柔らかくして思った形状に変化させるだけだからね、


「兄ちゃんこれは何に使うんだい」


そう言われたので、「この木刀に焼き印入れる為の物だよ、ご当地の地名入れてそこまで行ってきたって印みたいなもんだよ、」


「そいつは面白そうだな、」一個いくらだい?


ああそうか作った物売っても商売になるな、と思いながら「この辺の宿って一泊いくらだ?」


「銅貨5枚だな、」と答えが来る、「じゃあこれ一個銅貨1枚で全部で銅貨6枚ってのはどうだい?」


「よしそれでこれを貰おう、はい銅貨6枚」


これで今晩の宿はなんとかなるな、飯も銅貨1枚で買える物で何とかすればいいし、


よし、早速宿探すか、っで空いてる宿が有ったので一人部屋に泊まる事に、銅貨4枚と鉄貨5枚で一泊だった、朝食は鉄貨5枚で食べられる銅貨1枚浮いた、 今日は寝る




続く





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