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魔導蟲~始まりの物語~  作者: 七味とうがらし
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世界を知る

 モロ-の研究室から庭に出る 屋敷の外観は石作りの中世の城の様な所だ、この国には地震はないのかと聞いた所 地震?ナニソレおいしいの?と返してきた、この世界にどうやら地震は無いらしい、取り敢えず地図はあるのか、この世界も地殻変動が有って山が作られたりするのだからこのあたりの山岳地帯は死火山だろうかと検討を付けてみる、


 魔法の事も聞いてみた、魔法を使えるようになるには条件が有るらしい、モロ-の研究によると魔法が使える者には必ず生後8時間以内で母親からの初乳を飲んでいたと言う事である、これは母親が魔法を使える事も条件に含まれている、モロ-はその研究をしているとの事だ、


 最初魔法は遺伝的な物かと思っていたがどうやら違うらしい、寄生虫の自己防衛本能に根差した力だとの事だった、それで今の実験はホムンクルスに寄生虫を付加させて魔法が使えるかどうかの実験だったらしい、俺って寄生中の宿主になるのか?ガクブル


その寄生蟲を魔導蟲と呼んでいるらしい 魔力を導く蟲と言ういみだが そのまんまだったな、


 「魔導蟲の宿主と言っても魔法使いは皆宿しているんだから大丈夫じゃよ心配はいらんよ 丁度明日実験する予定日だったから」


 ってあしたやるんかい!って即心の中でツッコミ入れたよ、まあいいけどね、この体ホムンクルスだし、魔法が使えるようになるんだからね 


 モローにこの世界を知りたいと言ったら書斎に案内された、この世界の書物をしばらく見ていそこに一冊の本 星の運公表なるものがあった 趣味の天体観測からちょっと興味があってしばらく見ていると気が付く事が一つ、元の世界の星座と似たような物もあるんだなと、そんな事を思いながら生物学の本を手に取る、

 

 この世界には亜人と言われる生物がいる、その区分けはヒューマンとまぐわって子を成せるものを亜人そうでないものを魔物と区分けしているようだ、亜人の中には獣人 エルフ ドワーフ ドラゴニュート オーク オーガ ゴブリン等がいる しかし近年では亜人を区別するのは文化が在るか無いかで分けるようになって来てるらしい、


 オークやゴブリンは知能もあまり無いし見た目も醜悪だしヒユーマンとはかけ離れているからそれで差別の対象になってしまうんだろうなと少し納得してしまう俺も差別主義者なのだろうか、


 な~んて考えても俺ってホムンクルスだし亜人?だよな~これって、そんなことを思いながら思考回路を今成すべきことに変更する、ってことで飯食って寝る、これがファーストプライオリティだ、厨房の使用許可を取り食材を調達しに庭に出る、生態系が変わってるので何が食用になるのかがわからないのでてきとーに採取してくる、エリンギににたキノコが有ったので採取 これはバターと黒コショウがあれば十分いけるはずその他ほうれん草キャベツ大根ニンニクっぽいものを採取してみた、


 「モローちょっといいかな? この中で食べられるのってどれだい?」


 この近所に生っているのはほぼ食用にできるとの答えだった、その言葉に安心しつつ調理を開始、やはりエリンギのバター炒めは外せないな、厨房に食材として米があった、主食は確保 米をとぎ鍋で飯を炊く、一人暮らしの技がこんなところで役に立つとは思わなかった、皿に野菜炒めと飯&エリンギをワンプレートにして2人前を作りモローを呼ぶ


 「まあ出来たから食おう、 モローこれが俺の世界の男飯だ、独身男が手間をかけずに如何に美味く作り上げることを考えて、しかも安価に腹を十分に満たすことができる、しかも後片付けも簡単にできるよう考えられた料理、それが男飯だ」


 てきとーな講釈を並べて言ってみたw 


 「美味いな男飯 腹がいっぱいになった」


 モロ-の素直な感想が嬉しかった、このおっさん良いやつなのかもしれないな


 食後の雑談で知ったんだが、この体ってえらく丈夫らしい、ヒューマンをベースに色々魔改造してあるようだ、確かに反応速度に動体視力も凄いしそれに反応する体もよく出来てる、どうやって作ったのか聞いても、企業秘密の一点張りで教えてくれなかった、錬金術師の秘蔵のレシピだから今は教えられないと言ってたな、ふと思ったんだが、これで魔法が使えるようになったら無敵じゃないの、


 そう言えば絶対にやってはいけない事【注意点】だけ教えてくれた、全ての魔力を使わない事、使い切ると二度と再起動出来なくなりこのホムンクルスの体は石化してしまうらしい、


まあ あとは明日のお楽しみって事で本日はこれにて就寝。


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