SS とある星の原住民達1 友好的な派閥の場合
毎度毎度短くてごめんなさいm(_ _)m
今回は少し違う書き方をしてみました。
ここは5500年のある惑星。
人類生誕の地である地球から遠く離れた惑星。
その惑星には5つの派閥があった。
―――異国人の集落、丘に住む村の民の場合
ある惑星に住んでいる異国民派閥の長は情報収集を担当しているものに尋ねた。
その長は人一倍臆病で、血を嫌う者だった。
「おい、宙賊のところから数少ない略奪反対派の1人が逃げ出してその追手が誰かに殺されたそうだが何か知らないか?」
宙賊とは自分の拠点の惑星の敵対派閥から物資を略奪することによって生活している一家のことである。
少し困ったように聞かれた者は答える。
「その件なのですが、どうやら何処かの船がこの星に落ちてきたようで、その人々に助けを求めたようです。 また、追手は狙撃で殺されたとのことです」
その報告を聞き、派閥の長は考える。
もしその者達は不慮の事故で落ちてきたため帰ろうとしているならば、特に敵対する意味はないのではないか? また、よくわからない者を助けたと言う事は敵対意思はないのではないか? と。
「よし、他の派閥の反応を見てから使者を送るなりメッセージを送るなりしようと思う。 ただ、特に敵対しようとは思ってない。 なので少しだけ警戒はするが、攻撃の予備動作を相手がしてこない限りは基本的に友好的な対応をし、何かあれば助けるように。 そう皆に伝えてくれ」
そのように、派閥の長は考えに考え抜いた末部下に伝えた。
―――
長は争いを嫌う。
だから、出来るだけ争いの起こらないように他の派閥に手を回してきた。
だからこそ長には憎む相手がいた。
その相手は宙賊。
彼らは他派閥からの物資の略奪により生活をしている為、全ての派閥と敵対している。
他派閥からの略奪に異を唱える者はいるが、少数なので変わらない。
また、その独特の生き方により特定の住処を持たない。
なので、他派閥と共同で討伐を行っても会敵することすら滅多に叶わない。
未開拓の惑星は生きるのが困難だ。
だから、資源はとても重要で人々は必死に襲い来る宙賊から守る。
もちろんそれは宙賊にとっても同じなので争いは激化する。
それによって死者が出ることは珍しいことではない。
長も妻と娘を失った。
しかし、それは他の者にも言えること。
また、立場の関係上落ち込む暇すら与えられない。
だからこそ、人を失う辛さは分かっている。
なので、出来る限り長は敵対するものを減らそうと努力した。
結果、敵対するものは宙賊のみとなった。
そこまで手を回した後、空から船が降ってきて中にいた人達が宙賊の少数である略奪反対派を保護したと聞いた。
誰も追手を恐れて受け入れなかった宙賊の少数派を保護したのだ。
それを聞いた長は直感でその者たちによって何かが大きく動き出すと確信した。
そして、出来るだけ流れを良い方に持っていけるよう尽力しようとも。
―――
Twitterが執筆の邪魔をしてくる......。