真・羅生門=僕らの戦いの始まり=
俺らは羅生門の近くで話していた。非常に衛生上悪そうだ。
原作羅生門によると盗人がすみついているらしい。そして木片か何かを持っていたのを見間違えただけではないかという話になっていた。
男は独り言を言っていたといことにすればつじつまが合う。
まあ、仮にそうだとしてもその物語とは違ってる時点でどうにかしてるが…。
「な、俺の今の説明で納得したか」と武田が言った。「でもどうして物語と変わってるの。だってさこの話にワープしたのにそれっておかしいじゃん」本間が口を挟んだ。
「じゃあ侵入はしてないけどだれかが、ハッキングみたいなのをしたんじゃない」音椰が自信満々でいった。
おれはその話を聞いて少し安堵した。
「じゃあ音椰のようにエラーが起きて物語り変わったのか」と聞き返した。
・・・・・・・・・・・・・間・・。
何故ここで間が空いたんだ。率直な話しそうだ。
何か言おうとしてみんなの顔を見た。
「ん・・・?」俺は不意に声が漏れてしまった。みんな顔色変だな。何を見ているんだ・・・
ザワッという奇妙な気配を感じおれが動こうとしたその時だった、皆が声を上げ羅生門から離れた。
俺も立ち上がって10歩は走っただろうか「フッ逃げるんじゃねーよ。待ちなよ」その時耳が痛むような音が後方から聞こえた。俺はとっさに伏せた。
伏せても無駄だと分かっているが伏せた。何故無駄かというと音が聞こえて伏せ始めても襲い。ライフルにいたっては球のほうが速い。
「うわっ」悲鳴のようなまた声変わりしてない、苦しい声が聞こえた。
音椰がドサッと俺から1メートルほど離れた場所で倒れた。幸い血が出てない。まあ仮想空間だからこういうのはあまり痛みを感じないように管理局が設定している。
「次はお前だな」男は俺に銃口を向け撃った。ワープ装置がはじけて壊れた。
!ワープ装置はこれまた管理局のほうで壊れないようになっている。なぜならこれは現実世界と電子仮想化空間を行き来して壊れたら戻れないのだ。故意に壊そうとしても管理局専用の機械でしか壊れない。衝撃を受けると逆に硬度と粘着率が高くなる素材なのだ。
もちろん耐熱効果がある。大和の主砲等を食らわない限り大丈夫だろう。それにそういう場合は必ず制限で感覚が無くなりその物語とは触れることが出来なくなる。
それを男はただの拳銃で壊した。
つまり壊れそうなものが出たら強制ワープ送還か、物語を見ることしか出来ないかのどちらかだ。戦争系でこれは多い。
見たところ男が持っている拳銃はコルト・ウッズマンという22口径の22LR弾を使用する自動拳銃だ。自動拳銃を単発でワープ装置を壊すとは距離が20メートルとはいえ動いている相手のものを確実に破壊するのだ。凄腕だ。
感心しているところではない。電子仮想空間管理局はワープ装置が壊れたことが分かるようになっていた救出に来るのだがまだ来ない。
その時「食らえ電子トラップ」イタズラ好きの本田の声と共に謎の大穴ができた。男は落ちた。光の速さで。
そんなことより俺はそのばをさっさと逃げ出したかったので、痩せて軽い音椰をおぶりダッシュでその場から逃げた。
【現実世界】現在電子仮想空間で謎のワープ機故障との誤送信が相次いでます。現在アクセスはしないでください。
ワープ装置のラジオ(?)みたいなのを聞いていた。
俺たちはどうなるのだろうか?誰も知らない。
完全に安全なシステム…。
それを男はただの拳銃で壊した。
読んでくださった方ありがとうございます。