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読書感想文"羅生門"  作者: 賀来麻奥
番外編? 鼻
40/40

外伝=鼻(終)=

 少年は途中でスカイプで友達と話をしながら読書感想文を書いていた。しばらく電話していたのだが、そこし読書感想文に集中するとの事で一時期Skypeで会話をやめてマイクとイヤホンをとった。


 (無理です。この内供が精神の闇から抜けれるわけがないのです。なぜならこの内供はそう知られたくない秘密を暴露したのですから。内供は他人から鼻を気にしていることを知られるのを嫌がっていましたが、それを知られ笑われたのです。

 つまり、この内供はわけがわからなくなり自暴自棄に走るでしょう。強迫観念に襲われるでしょう。)

 

 少年はとりあえずそれっぽい言葉を並べてみました。

「ククク・・・」これで頭がいいように見えるだろう」※無理です。


 (それはともかく、何故鼻が最後元に戻ってしまったのでしょうか。ドッキリ番組なのでしょうか。まずそんな可能性はないのですが、次のようなことが考えられます。内供がそう願っていたから。これが有力なのでしょう。もっと詳しく言うと内供が目の前の現実に絶望し昔の鼻と環境に帰することを願ったのです。)


 少年はふと時計を見た。もう8時かよ・・・冗談じゃないぜ!!!ドラえもんとクレヨンしんちゃん見れてねぇじゃん!


 (鼻はそうやって一度暴露した真実をなかったことにしてももう下には戻らない複雑な心理状況すら表しているのです。これは人間関係にも言えることでありあす。)

 しばらく、そうなゴタゴタを書いた。

 

(鼻は最終的にコンプレックスは気にしない方が良く、それが醜くても本当はそれを恨む心がとてつもなく醜いのだなと分かりました。将来こんな醜い人間にならないようにしようと思います。)


 読書感想文は見事ここに終了した。


 「まあ僕は醜いところなんてないけどね」という醜い独り言を呟いていたのであった。ちなみにスカイプはつなげたままだった。 


 その声を聞いて友人は静かにそして恐る恐る通話を中断させた。


 そのあと少年はどうなったのか?それは知る由もない。

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