真・羅生門=老婆現る=
「で、どうするの」作中で一体この言葉が何回つぶやかれただろうか。作者はいい加減大学受験の勉強でもしたらどうなのだろうか。
「勿論さっきの所に殴り込みだろ」
「えー。寝よう」
「帰る…あっ帰れないのか」
「とりあえず他のところを歩く」一番最初か一番後ろのどちらを選んだらいいかな?しょうがないから田中と治虫がじゃんけんして田中が勝ったら殴り込みで、治虫が勝ったら別の方角に歩いていこう。
「最初はグーじゃ…」何故詰まった?
「後ろ…」怪訝な顔をして2人が指をさした。俺のちょうど顔から6センチくらい離れた場所だな。ふと振り向こうと思ったが、俺は前方に体を向かわせた。同時に脳の第6感が危険信号を点滅させた。
スローモーション現象が起こり、自分が走っているのがえらく遅く感じた。スローモーション現象とは事故とかに合うとその瞬間はとても遅く時間が過ぎているような感じになる。実際は脳が危険を察知し体の生命維持活動を活発化させるために他の出来事に対して対処が遅れるのだ。今の自分の場合とにかく逃げると言うことでスローモーション現象が起きているのだ。
しかし後ろから迫ってきたそれはとてつもない速度だった。一か八かでしゃがんでみた。その殺気を帯びた正体不明のオーラ的な何かを体全体で感じた。次の瞬間にそれは体の前方方向へと消えうせた。
再び立ってそれを視界に納めた。それは…老婆だった。
それも結構古い時代のボロ布のごとき着物をはおっている。
田中と治虫の近くに布陣した老婆は物凄い形相で2人を睨んだ。他のやつと俺はいきなりの事で今度は体が動かなかった。
老婆はわけも分からず刀を持っていてきりつけようとして来た。その時再び後ろで物凄いオーラを感じたが今度は恐ろしいと言うものを感じなかった。
それは旭日だった。物凄い俊足で駆けつけてくるなり老婆をそのまま殴り飛ばした。自分は驚愕した。同時にそれが何であるかを理解した。
マッキョウダー(エネジクトクリスタル)の力で強力と化した旭日の姿だった。前回通りパンチを食らわせるなり普通の旭日の姿になった。
「老婆だと…」ここに至って嫌いな芸能人がスペシャルゲストとして出てきたよりたちが悪そうな人間が出てきた。ここで存在していた奴が機械化人だったことを考えても、ここでの存在は常軌を逸している。
しかし老婆はムクリと起き上がりこういい捨てた。
「お前達を殺す」WAY何故?
その時脳裏にあの瞬間の記憶がよみがえった。
「お前あのときの…」