真・羅生門=10=
その返事は…人間だった。シューバロッドではなくてよかった。なんかシューバロッドは発音が独特なんだよな。まあシューバロッドがシューバロッドと聞いて自分のこととは思わないだろう。
「ここで男子が出たら絶対ショタコンだよな。あの男」と音椰。治虫がそれに
「だよね」と返答した。
で、まあその声の主は…また少年だ。男がショタコンということがわかり俺はなにやら不吉なものを感じた。
そいつはまあ…どうしてだろうか…。特徴が無い。
背は170㎝くらいで…ああ眼鏡つけてる。
「あの?ここどこですか」面と向かってそいつの第一声がこれだった。俺らが知りたい。
「夢の中さ」武田がなんか言い出した。
「そうなんですか。現実の世界ですか」会話がかみ合ってないがそれが事実だ。
この少年は大亜旭日というらしい。なんか大東亜戦争とかそこらへんで出てきそうな単語を組み合わせたような感じだな。
「それと…さっきそこの壁を破ったんだよね」と向こう側を指差した。
「そしてら明るかったんだよね」と淡々と述べている。
シューバロッド出現フラグがたった頃…。
「そしたらこんなのがいたんだろ」フラグ成立。ありがとうございます。
じゃねーよ。俺は後ろを振り返った。なんかさっきのと違う。武器が馬鹿でかい薙刀になってる。身長は2メートルを超えているであろう大化け物だ。
「ビッグシューバロッドだ!」宮元が叫んだ。単純に声が高いだけなのかもしれない。
「は?俺のことか?俺はFin・Slur・fan・Goghだ」フィン・スラ・ファン・ゴッホ?まあそれはずいぶん変な名前だ。
「最も表にいるほかの奴はロボットのシュ-カロイドだ」シューカロイド?なんかシューバロッドに似ているような気がする。
「そうはイカのキンカンだ!」古いギャグだ!
そう言ったのは田中で身軽な動きで当ての後ろに回り込んだ。普通のパンチ!避けられた。かと思ったら俺のほうに近づいた。俺の攻撃圏内に入った。本間が持ってたライターでメモ帳の数ページを燃やして相手の服をつかんで・・・その服の中に入れてやった。
「この糞ハゲがぁぁぁ」クソッ・・・俺は捕まった。誰がハゲだ!そこで旭日が
「足が留守だよ」――――ドスッ。
「フィン!」フィン・スラなんとかと言う大男は倒れこんだ。俺は腕を振り切り間合いを取った。否、逃げた。
なんかみんな逃げ出した。
幾分走ったろ?水がほしい…。
「水…があるぞ」本間が言った。さっき旭日がいった穴が開いたところだ。道があって5メートル向こうに蛇口があった。
「もう知るか!」みんな蛇口に向けて走っていった。
そのとき
「待てよクソハゲがァァァ!」誰がハゲだァァァ!