真・羅生門=7=
消えた。
終わった瞬間なぜかページが逆戻りした。
内容が真っ白に!
たまにこの落胆が俺を襲う。
そのおそろしいのが人ではないのが良く分かった。そして作者が病んだのも良くわかった。つまりはこの壁の向こうにいるやつはヤバイのだろう。
俺らはこの謎の"顔面凶器的超不思議生命体"を見た瞬間跳ね上がって音速に負けず劣らず、もしかしたら光の速度の一個手前くらいの速度になっていたかもしれない。速度計をもっていないから良く分からなかった。まあ冗談だが。
その状況下でどうしようというのか。
よく状況が分からないから男を果てしなく恨んだ。今俺に魔法が使えるのであれば死を超越した苦しみでも味わらせてやろうか。
死なない体にして岩と岩の間に挟んで息の出来ない苦しみを永遠と味わえばいいのだ。そしてそのまま装飾品がズタズタに腐敗するまで放置され虫に細胞や骨の一部分も残さず食われながら最後の瞬間でも味わってこの世から存在があったことすら消えてしまえばいい。
まあその程度の恨みである。
「さてどうしようか」とりあえず無意識にこの言葉が出た。
「寝ようか」とりあえず武田は放って置いてと。
「もう一回反対側の壁にまで突っ込んでいこう」知能指数が皆変化してないのだろう。見た目が中学生と大して変わっていないためもあるのだろう。
そうなんだ。そう。向こうの壁に向かって再び音速のスピードに匹敵する速度で走った。実際時速で2桁いっているかすら分からない。
心臓や肺などの臓器物が可能な限り波をうち張り裂けそうな感じで一生懸命働いている。もう玉砕してやろうか。俺は先頭を走っている。後ろから何者かが迫っているような感覚に襲われていてかえって上手く走れない。
オワタ。オワタポーズをとって俺は限界ですとアピールした瞬間壁に衝突した。何ジュールだったか計測してみたい。
再び壁らしきものを貫いて別の部屋(?)に入った。さっきと違いここと同じく暗い。
すると何かがいる。
よく見ると同じ年齢ら辺の男たちがいた。ますます意味が分から無くなった。