真・羅生門=6=
赤い閃光に包まれた瞬間熱い様なものを感じた。
「痛っ」いきなり第一声がこれなのはどうかと思うが真っ暗なところで頭をぶつけたらこういってしまうこれが人間だ。さて自分流の人間論などどうでも良い。
「大丈夫か」音椰がいることが分かった。
「ああ」と答えると同時に付近10メートルに武田と本間がいるのもなんとか確認できた。
しかし暗い。ただ暗い。四方八方上面下方どこを向いても転がっても走っても、走ったまま迷子になって20分後合流しようが、達磨さんが転んだをしても「暗くて見えねーよ」というツッコミを受けても暗い。どうしてこんなに暗いんだ。高校生になって達磨さんが転んだを闇の中でしても見えないのに何でしたのかすら分からない人間がどうしていきなり暗いとこに飛ばされたのかわかるはずが無い。
否。分かった。いや分かっていたが遊んでいただけだ。
とりあえず俺は明かりを発光するものを探すことにした。それはともかくたまに"〇〇した。"と打つと"〇〇↓。"となるのは困ったものである。
俺が持っているのは受話器、シャーペン、メモ帳、学校のぐしゃぐしゃになったプリント。音椰が持っているのはボールペンのバネ(彼女から盗んだもの。何で持ってる?)、ゴミ?、木片?(教室の床が外れたと)。本間はライター、タバコの空箱、ゴミ?武田はマイケル(武田が言うにはマイケルというものらしいが俺達はこれをビニル袋という)、洗濯ばさみ、消しゴム。
とりあえず本間のライターとタバコの箱はどういうことなのかと思う。それ以外は何もいわないことにした。音椰のポケットからバネが出てきたときはみな静まりかえった。
本間は持ち物検査のときいれられたという訳だった。良かった高校生の肺が灰色になってしまってはたまったものではない。
とりあえずそのゴミ?をライターで燃やした。明かりが揺ら揺らと出来た。ティシュ変わりにトイレットペーパーを入れていたら劣化したということだった。何で洗濯した着物からそんなものが?ああ来る前にいれたのか。
俺が今気になっているのは受話器のことだ。たまに空間誤作動範囲行動というもので人体が着用しているもの意外のものが付いてきていることがある。それが今回は受話器という事らしい。空間誤差コピーといってもとの空間と飛ばされた空間に同一のものが存在しているということが起きる。
正直な話金がこの方法で増えればいいのだが中学生時代一度も出来なかった。
さて冒険をしてもらおうと男はいったはずだ。名前は漢字が難しかったから覚えていない。発言をしただけなのに漢字が表示されるのは小説の怖いところだ。
「だからそうやってこの物語はフィクションですという事実を小説の中で言うなよ」
「すまん」と本間に謝りあたりを見渡した。
ここ壁は無いのか?
「壁を探さないか?」炎が消えた。イや俺のせえじゃない。ゴミが燃え尽きただけだ。
よしみんなで密集して一箇所に突進していった。…疲れた。と思った瞬間。
ドカン。マジでこんな音がした。
光が見えた。ああ良かったと思って壁から漏れた明かりの空間を見た。何かすっごく怖くて人間じゃない様なやつがいる。ああ良かった。良くネエヨ!
これから先どうなるんだ?
それは作者のみ知るのかもしれない。
いやいやシリーズ的には第2期に入りましたという感じですかな。第2期は超長編となるという約束が。無いね。