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読書感想文"羅生門"  作者: 賀来麻奥
真・羅生門Ⅱ 
23/40

真・羅生門=4=

 完全に平和になったはずだった。

 俺はここで一回小説を読むのを止めた。なんかどうでもいいような内容だったからである。


 で、俺はどうすれば例の時間に戻れるのだろう。そして少年(藤原)は自分が何を持っているかを思い出し安堵の息を吐いた。

「ベルトがあるじゃないか。一回戻るか」そう呟くとスイッチを押す。耳鳴りがしてあたりが暗くなった。そして元の世界に戻った。


 そこには音椰と武田がいた。場所は自分部屋だ。

「あぁー。ようやく戻ってきた」とトランプをしている2人は口をそろえていった。

「いやいやエラーが起こったからびっくりしたよ」と武田が目を見開き口をあけてびっくりみたいな表情を作った。

 どうしたらそう表情豊かになれるものなのだろうか?


「あれ藤原何持ってるの?」と音椰が聞いてきた。言われた瞬間妙に右手に軽いものを持っているのが分かった。

 それは先ほどの小説だった。


「変なのの持ってきたな」と疾風のごとく武田は俺の手中からそれを取った。変なので悪かったな。まあ実際変なものだが。


「これは加来間沖さんのボツネタかな。できればイケメンという設定にしてほしかったな」と武田が軽く読み自分達を生み出した作者に本音をぶつけた。

「で?どこまで読んだの全部?」

「えーと。半分くらいで止めた」

「ああそう」と自分で聞いてきたのにあたかも興味が無いような返し言葉をした武田から小説が書かれたノートっぽい手帳取り返した。武田は一瞬9mm機銃弾が肩を掠めて飛んでいった並にブック利した顔をしたが1秒足らずで元の顔に復元させた。顔面の神経が常人でないのかもしれんが、それを捉える俺の目がすばらしいのかもしれない。


 嫌がる2人を無視して宿題をその後続けていると昼になった。親はどこかに出て行き(家事的な意味で)他の人々もこの家から出て行った。(遊ぶ等の理由で)


 腹が減ったので有名漫画家の〇本零士さんの代表作の1つ"銀河〇道999"の主人公である星〇哲郎がラーメンをおいしそうにほおばるシーンがあるが、それにまけじとインスタントラーメンを3人で食らった。


 そうこうしていると3人目の刺客が来た。嘘だ。ただの本間だ。

「結局集まったな」と誰かが言った。俺ではない事は確かだ。誰が言ったかいちいち覚えるほど記憶力は良くない。

「さて羅生門の世界にワープしようか」と本間が言った瞬間、俺の手元に12,7ミリブローニングM2機関銃があれば乱射して家を音の速度で崩壊させていたかもしれない。


 その時電話が鳴った。リリリリリリリリ…と電子音が一定の間隔で鳴り響いた。誰だ?ガチャリと受話器を取った瞬間俺はなんとも言えない不安に駆られた。。

「よおガキども。久しぶりだ…覚えてるだろこの声!今回はお前ら以外もいるから少しは安心できるかもな」受話器の向こうから低い声なのにかかわらず俺にはまるでカラスが泣き叫ぶような声に聞こえた。あいつだった。体中に電流が流れるような感覚にとらわれた。足が震える…体中から血の気がうせたようなものを感じた。


 瞬間、電話が切れ俺の記憶はそこで一旦途絶えている。

 受話器から聞こえるあの声。そして藤原の記憶はそこで途絶えた。


 まあとりあえず武田に謝るか。

 誤字があったらスマン。

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