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読書感想文"羅生門"  作者: 賀来麻奥
新/真・羅生門
14/40

真・羅生門=死に喜びを=

αとβをごちゃにしないように呼んでくださいね。

 βー1

 武田が倒れたのを見て少年はは走り出した男の所へ。

 男は少し慌てつつ自動小銃をぶっ放した。赤みを帯びたオレンジ色の火線が少年のよこをかすめるように飛翔する。

 男まで後5メートルというところで右肩を何か熱いものがえぐり、腹部に2発の弾丸を受け少年は2回ほど回りながら倒れ伏した。…意識がもうろうとする。本間と音椰が何か叫んでいるような声が聞こえた。


 αー2

 ハッとなって少年はわれに返ったどうもさっきの教室らしい。「終礼はもう終わったよ。寝すぎだよ」と武田が笑いながらいってきた。「さあ帰ろう 部活あったっけ」「今日は無いよ」と少年は根拠も無いことをいいながらエナメルバッグを持ち学校を後にした。幸い本当に部活は無かった。


 少年と武田は家の方角が同じで武田のほうが2キロほど家が近い。只、武田は歩きで少年は自転車通学だ。まあ数学の文章問題の前置きのごとくどうでもいい。そして2人はこれと同じくらいどうでもいい話をしていた。武田のためにスピードを落としていたため少年はバランスを崩し自転車と共に、そして盛大にひっくり返った。「大丈夫?」武田が慌てて自転車をどかす。軽く打った頭を擦りながら少年は身を起こした。さほど頭がいいわけでもないので大丈夫だろう。「うん…大丈夫」と体を起こし武田を見た。「ありがと・・・」礼を言う前にある感覚に少年は襲われた。


 βー2

 「待ってろ 後で必ず!絶対くるからな」といい音椰と本間は逃亡した。武田は気を失っている。男は「この2人だけ殺そうかな」と残りの2人は興味がなさそうに呟いた。「人を殺して・・何が楽しんですか」足が震え肩と腹部がずきずき痛む。「ハッ別にいいだろ。死ぬことは怖いことじゃないだろ」と男が言ったのに対し少年は驚きの声を上げそうになったが傷口が傷むため言葉にならなかった。

 「結局人間いつか死ぬ。それが早かろうが遅かろうがそれは変わらない。死ぬということは生きる苦しみを放棄して楽になれる」何を言っているのだろうか。血が抜けて頭がまわらないのもあるだろうがこの男の言葉が理解できないのはそれだけではないだろう。恐らく常人では理解できない話だろう。

 「この空間のモデルの羅生門だ。最後に”下人の行先は誰も知らないで終わってるだろう。最初下人は死のうかと悩んでいた」男はまだ語る。

 「結局この下人殺されただろうな。でも苦しみから抜け出せてよかっんじゃなかな?よく自殺するやつにこの世に生を受けたのに…神様から…罰を受けるぞ。なんていうやつがいるよな。じゃあ俺がその生きる苦しみから死ぬ喜びを与えてやるんだよ。俺は自分の趣味がこの世界の人間を救うと思っているんだよ。互いに自分のことのために理解できず争うだけのできそこないの生命を俺が"死"という喜びをあたえ救っていくんだよ」

 そこまでいうと少年に銃口を向けた。

 次の瞬間、自動小銃の連射音が聞こえた。

 

 

次回更新日 5日後の…21日。あっ期末が…しばらく更新できないかも。


 題名「生への要求そして喜び」 

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