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読書感想文"羅生門"  作者: 賀来麻奥
新/真・羅生門
10/40

真・羅生門=絶望の始まり=

 少年達4人が電子空間に移動し謎の男に接触した。それと同時に電子空間と現代との連絡が途絶えた。

 残された少年達に"絶望"が襲う

 「さてどうする?てかどうなる」と本間が呟いた。「まさか電子空間に取り残されるとわな」「あの男のせえだろ」「そんなやばい奴と俺ら同じ電子空間にいるのかよ!参ったな」もはや誰が何を言ったのか分からないがとりあず分かっているのは・・・・。

 

 「やばいな」そのとおりだ音椰。拍手しそうになってやめた。ここで拍手したら正気を疑われて、電子空間から抜け出したら精神病院に送られるかもしれん。タメに精神病院に送られるってどんなギャグ漫画だ?まあそんなことより・・・。


 「電子機能で今何が使える?」そのとおりだ武田。てかお前ら俺のセリフさっきから盗んでないか?


 「なあ黙ってないでお前も何か言えよ」ようやく俺は口をあけた。

 「…どうなるんだろうな」俺は空気が重くなったのを感じあわてて「そうだっ本間今何が使えるんだっけ?」と本間に質問をぶつけた。


 「えーとね。服装変更とか消音機能は使えるな。使えないのを言ったほうが早いな」「さっさと言えよ」音椰が変な声でふざけていった。

 「だが断る」なんかのアニメできいたことがあるようなセリフを本間が言い返した。…お笑いコントでもしてるのか?満点大笑いにしてやるから少しまじめになってくれ。

 「使えない機能は"ワープ"と"現実世界との通信"とかの現代に関する奴は駄目だ」「今俺たちがおかれているのはインターネットに繋がってないウェブページと同じだ」意味が分からないひとはためしてみよう。ウェブページを開く。ネット接続を切る。そのウェブページは見れるが他のページにはいけない。読み込んだ部分は見れるのだ。大体分かってくれただろうか?俺たちはそんな状況下に置かれている。


 最悪だ。


 俺たちがいるのは羅生門から500メートル離れた場所でそこから先は黒い壁のようなものに包まれている。ワープ機能で来た電子空間はその物語の半径500メートルの電子空間がサービスとして移動できる。


 あの男はどこにいる?


 その時外で銃声が聞こえた。連続で発射される銃声だ。ダダダダダ…と表す表現では物足りない、それは腹に響く音だった。


 それは俺たちに絶望の地獄に落とす音だった。  


 「どこだガキども。鬼ごっこをいつまで続けるんだ?」武田の顔がひきつっているのが月の明かりで見えた。そしてその月の明かりで小屋の前(崩壊同然だが)に音とともに土埃がたった。弾が着弾したらこうなる。


 「おい来たぞ」武田が声を抑えきれずに言った。「今思ったんだけど銃ってあたっても少し痛いだけなんだよな」と音椰。

 「とりあえず逃げたほうがいいと思うんだが」俺の言葉に本間は「激しく同意する」といってみんなで一目散に逃げだした。



 本間は少しあせっていた。このとき俺はいや誰も知らなかった。だが本間はソレを知っていた。まわりくどいようだがソレが俺たちに与えられた酷すぎる絶望だった。

 

 絶望のふち追い詰められる少年達。

 ソレとは何か?それが新たに絶望を生み出すことをまだ3人は知らなかった。

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