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視聴天性  作者: おらた
大山蛙退治編
91/168

第91話 勇者、北の草原へ行く。

 神黒は楓とフローレンの押しに負け、侍処へ向かうことにした。いつも通り扉横に吊るされている掲示板を見に向かった。

「昨日と並んでいるクエストはほぼ変わらないな〜。とりあえず初段の俺らには水魔討伐か薬草採取しか受けられないから、いくつか受けてみるか···」

 神黒は吊るされている掲示板からクエスト用紙をいくつか剥がしてカウンターへ持っていった。

 クエストを引き受けた神黒たちはそれぞれのクエストの発生地へと向かう。

「神黒さん、今回は何を受けたんですか?」

「水魔を10匹討伐するクエストとパラリシス草を20個採取するクエストを受けた!どっちも町から北の方向にある草原の近くの発生地だし、今日中に両方やってしまおうと思う」

「いいよ!早く行こう」

 何だか今日は異常に気が入っているな〜楓。

 楓の気分のおかしさに不思議に思いつつも、目的地である北の草原へ進む。

【神黒、この先何やら馬車を襲う山賊がおるぞ!】

 何で分かるんだ?俺にはさっぱり何だが···。

【気配と言うものじゃよ、山賊の気配は殺気が駄々漏れの時が多くて分かりやすい。ちなみにお主の気配は暗くて昼間の時間は分かりやすいぞ!】

 余計な情報もあるが、もし山賊が前にいるのであれば、戦闘準備は整えておこう。

 神黒はリュックに刺していた刀を腰に付ける。草原への道を進んでいくうちにイザナミの言葉通り、山賊が馬車を襲っていた。

 ほとんどの警護の兵士は残虐なことに複数の傷痕が残った状態で倒れていた。


「お姫様!馬車にお隠れを!!絶対に出てきては行けませんよ!」

 執事のような男が姫と呼ぶ者を馬車に乗せ、守ろうとしている。

「馬使い馬車を引いて、山賊供とは逆の方向へ逃げるんだ!」

「オリオン殿は?」

「私はここで逃げる時間を稼ぐ!頼むぞ馬使い!」

 馬使いはこくりと頷き、後ろを振り返ること無く走り出した。

「オリオンさ~ん!!」

 叫び続けるお姫様を背に刀を抜いて、山賊たちに一人で立ち向かった。


「おいおい!?あの男、大丈夫なのか?」

【戦況は山賊に押されているがギリギリで耐えておるな···。中々やるじゃないか!!】

 神黒たちは走り出して、男が戦っているところへ向かった。


 我もここでおしまいのようだ···。だが悔いなき人生だった。最後まで勇ましく散るか!

「おりゃー!!」

 男は山賊たちの方向へ全速力で走り出し、左手に持った刀を山賊たち目掛けて切り下ろした。

「野郎共!あいつを亡き者にしろ!!」

 山賊たちが一人の男に曲刀を振りかざそうとする。

「ちょっと待てー!!」

 神黒が山賊と男の間に入り、両者の刀を止める。

「誰だ!!お前は」

「誰かと言われるとただの冒険者だ!」

「何だ!ふざけてんのかお前は誰だよ!」

 とりあえず間に合って良かった〜!本当にギリギリセーフか。

「あいつらは山賊で合ってるか?」

「あぁ、合っているがあんたは誰なんだ?」

「ただの侍だ。助太刀に来たんだ」

「助太刀とは、ありがたい!少々一人では押しきれず···」

「野郎共!構わず叩けっ!!」

 子分共の呼応に驚くものの、神黒と男は山賊に立ち向かうのであった。

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