この世界で初めてのテストだ~!
「最初のテストは鑑定テストだ!これから出されるお題のものを正確に鑑定出来たら合格だ。」
エリス先生がそう言うと、赤い宝石を手に持ち出した。
「お前らはにはこの赤い宝石を鑑定して、名前、魔法量、魔法適性を調べてもらう」
順に生徒が鑑定を行う。このテストは生徒一人づつに赤い宝石を渡されて、各個人で渡された宝石を正しく鑑定できたかを調べるテストだ。
俺の場合は閲覧スキルのお陰もあって、すぐに調べ終え、手に持っていた紙にこのように記した。
名前 ホワイトストーン
魔法量 114
魔法適性 炎魔法
「これでお願いします!」
記載した紙をエリス先生に渡すと、先生は合格と言い、次のテストの会場である校庭へと案内された。
「は〜い!第二試験の会場はこちらです~!」
新人教師が大声で会場を伝えている。きっとあそこが会場なのだろう。
アレスは新人教師のいるところへ向かった。
「ここでコントロールテストを行います!今回は鉄の的3本を何秒で壊すかをテストします!」
俺の前には50人ほど並んでいた。案外列は素早く動き、たった数分で俺の番になった。
「次の人はアレス・フォーカーくんだね。10mほど奥にある鉄の的3つをできる限りでいいから速く壊してね。それじゃあいくよ」
···スリースペル、土の刃。
「よ~い、初め!」
「バンっ!」
「終わりました…」
「あっ、えっ、はい…次へどうぞ」
新人教師は驚いた様子できょとんとしている。
俺は新人教師に案内されたスタジアムに行くのであった。
「ここの会場は最終テストを受け付けてます。受ける方はスタジアムの受付担当にお声がけしてください!」
案内通りに俺は受付担当のいるスタジアムへ向かった。
「すいません!ここは最終テストの受付で会ってますか?」
「はい!ここで最終テストの受付を行います。受付しだい、対戦相手を申し込みしますのでもう少々お待ちください!」
「分かりました!」
···対戦が決まるまで時間がかかるらしい。その間スタジアムで行われている対戦を見とこう。
「今年も来ました〜!この季節が~~!!国立魔法学院の最初の最終テスト!ここから勇者達と共にこの国を導く者が出てくるのか〜!!最初の対戦カードはこれだ!ジャクサール家の期待の御曹司!ジャクサール・クリントVS国立魔法学院の3年生!学院内のランクはトップ10入りの生徒!エリック・ブライト!どちらが勝つのか?期待の対戦です!」
···思ったよりこの最終テストは多くの人に見られるのか···?このスタジアムには生徒以外にも観客がいるけど、どうしてだろう。
でも、この対戦は見ごたえがあるな〜。クリント先輩のジャクサール特有の剣義が上手くブライト先輩に通用している。だが、ブライト先輩はトップ10の強さもあって剣に魔法を付与して上手くいなしている。どちらも凄い腕前だが何かが足りないと感じてしまうのはどうしてだろう。
「決着が着いた〜!勝ったのはエリック・ブライトだ〜!いい対戦が繰り広げられた~!」
···そろそろ受付に行くか。対戦も見れたし。
アレスは受付へ向かうのであった。