第77話 友を助ける。
洞窟内は煙によって全く前が見えない状態なので、幼女とキャロックの姿が全く視認できない。
「神黒、いるか?」
「いますよ〜!キャロックさんはどこにいますか~!」
突然、頭の中に直接語りかけられているような感覚を覚える。
「あまり声を荒げるな!幼女に勘づかれるだろ!」
「スミマセン」
「私も話の輪に入れてください···よ!」
幼女は話すと同時に炎の球を僕らに向けて投げ出した。
「血気盛んなオバサンだな~」
「誰がオバサンだ!」
キャロックと幼女の戦闘は激化し、洞窟内にある壁や床を壊していった。
「キャロックさん!これ以上、戦闘すれば洞窟が持ちません!」
「分かっとる!こやつは我がやっとくから、神黒、お前が檻に囚われているおる者たちを助けるんだ!」
神黒はキャロックに言われるがままに少し離れた場所にある檻の扉の鍵を開けに行く。
「そう簡単には行かせないよ!」
幼女は洞窟の床から徐々に上へと石の壁を生み出す。
「うわぁ!」
神黒は目の前に現れた壁に驚き、後ろに転んでしまった。
キャロックはすかさず、その壁を壊そうと魔法を放とうとすると幼女は詠唱中のキャロックに攻撃をかます。
間一髪のところで詠唱中の魔法を止めて、横に避けた。
「我はこいつを抑えるので限界だ。その壁は神黒、君がどうにかしてくれ!」
神黒は腰に掛けていた刀に火の魔法を付与した上に黒刀術スキルを使用して魂さえも溶かす黒炎を纏わせる。纏わせた刀で石の壁を壊し、檻のある場所へと向かっていったのだった。
「これで我らも手加減なく出来そうじゃな!」
「許さない!すぐに終わらせて神黒くんを捕まえに行くわ!」
「出来るものならやってみろ!」
こうして幼女とキャロックの戦闘は激化したのだった。
━━━その頃···。
「楓!桜!起きろ!!」
神黒の真剣な声に応えるように楓たちが目を覚ます。
「あれ?何で神黒がいるの?」
「詳しい内容は後だ!今は生きている人たちを直ちに外へ避難させたいんだ!手伝ってくれ!」
この後、神黒たちはオーバーロードの面々が収監されている檻の扉を一つづつ開けていき、無事全員を檻の外へ出すことができた。
「皆さん~!もうすぐこの洞窟内が崩落し始めます。だから、すぐに外へ出ましょう!」
「おう!助けられた分は入り口までの道のりの護衛で御返ししやす!」
神黒たちは入り口への道を進んでいくのであった。
入り口への道を歩いている最中には何人かの忍と出会い、死闘を繰り広げて行くのであった。




