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視聴天性  作者: おらた
大山蛙退治編
76/167

第76話 勇者!猫と共に皆を助けに行く。

━━━ガンッ!!

 頑丈な鉄の扉が大きな音を立てて、床に倒れる。

「キャロックさんって結構力あるんですね···」

「これでも管理者を任せられてるのだ。ある程度の力は備えているつもりじゃ!」

 神黒は檻から出て、キャロックの後ろ姿を追いかける。

「そろそろ着くぞ···」

 キャロックは息を潜め、角道から視線を覗かせる。

「あの御方は何で面倒なことをしてるのかね···」

「本当に何でオーバーロードの面々とガキたちとメスガキだけを捕らえたんだよ?他の侍は殺らしてくれたのによ~」

 二人の忍が微々たる光量を出すランタンを真ん中に酒を酌み交わしながら与太話をしている。

「そもそもお前、あの御方のこと知ってるか?」

「わかるわけないだろ···。突然現れた女だぜ、俺はこれでもあの御方のことをまだ信じちゃいないぜ」

「お前が信じなかろうがどうすることも出来ないじゃねえか!カッハッハッ!!」

 忍たちは高笑いをしながら酒を呑み込む。

「神黒くん···?で良いか?」

「良いですよ。神黒と呼んでください」

「神黒、これからあいつらに眠りの魔法をかける。あいつらが完全に眠ったら、真横を急いで通る。おそらくあの幼女にはすぐに気づかれるだろうから、魔法を使った瞬間からスタートだ。準備は良いか?」

「はい!」

 キャロックはゆっくりと睡眠魔法を二人の忍に唱えた。

「あれ···何か眠くなってきた······」

「お前、酒を飲み過ぎてないか!お前に連れて何か視点がぐらぐらする······」

 瞬く間に二人の忍たちは眠りへと着く。

「今だ!」

 神黒たちは急いで眠っている忍たちの横を通り抜けるのであった。

 通り抜けると複数の檻に囚われている人々がいた。

 ほとんどの人々は気を失い、倒れている。

「檻の中に囚われている者の年齢層が若いのは何か理由があるのか?」

「あの幼女のことはあまり知らんから分からんが、何かあるのだろう」

 神黒たちはもう少し奥へ歩みを進めていると他の檻よりも小さく、個人部屋みたいな檻の中にオーバーロードの面々と楓たちが一人づつ収監されていた。

「楓!桜!ここにいたのか!?早く出そう」

 神黒たちは急いで鍵のかけられた扉を開けようと手にかけた時だった。

「駄目じゃありませんか。私に断りなしに勝手に来ちゃうなんて···!」

 幼女は手加減なく、洞窟内に大風を引き起こす。

「おい、マジかよ!?」

 キャロックはすかさず風を打ち消す魔法を唱えた。

「あれ、魔法が消えちゃった?何で···?猫ちゃんだぁれ?」

「おいおいマジか···、猫の姿である俺を一番最初に疑うとかどんだけ冴えてんだよ···!」

「猫ちゃん、喋れるんだ!強い敵と会えるなんて、久しくなかったよ!久しぶりに本気出そうかな!!」

 幼女は無詠唱で大量の水と炎を生み出し、神黒たちに向けて放つ。

 キャロックは幼女の魔法に負けないために大量の水と冷たい風を生み出し、幼女の魔法に向けて打ち放った。

 両方の魔法は接触すると同時に蒸発し出し、濃い煙が洞窟内に広がっていった。

「うわぁー!!」

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