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視聴天性  作者: おらた
大山蛙退治編
72/167

第72話 謎の幼女と出会う

「危ないって!!」

 背後からの二人目の妖怪の攻撃をギリギリながらも避ける。

「どんだけ隠れてやがるこいつら!!」

 次々と木の影から出現する妖怪たちを見て、神黒たちはキリがなく、ただ消耗していくだけだった。

「オラャアー!!」

 神黒たちは次々と出てくる妖怪を倒していくがその量に押され、なかなか村へ行くことが出来ない。

「斬っても斬ってもキリがない。この状況を変える打開策は無いのか···?」

 神黒たちは打開策を考えているとどこからともなく、風魔法の竜巻で妖怪たちを蹂躙する者を見つける。

 周囲にいた妖怪は竜巻に巻き込まれたのか、気を失って倒れている。

━━━どんだけいるわけ、面倒くさいから広範囲魔法となえちゃったわ!

 遠くから幼い子供のような声を発する少女が現れる。

 誰だ···。助けられた···のか?でも、幼女だぞ。何かの間違いではないのか···。

「そこにいるのは誰?」

 幼女が神黒たちに対して発した。

 神黒は様子を見るために零式のスキルで楓たちもろとも透明化させた。

「誰もいないな〜。さっきまで人がいたはずなんだけどな···キャフフ!」

 バレては無さそうだが、近付いてから分かったけど、こいつのオーラ半端ないは···。

 幼女の背後からは尋常じゃないほどの濃い魔力を放っていて、その魔力には元勇者である神黒さえも身動き一つも出来なかった。

 体が動かない···。少しでも動こうとすれば死ぬ気がする···。

「ねぇ君はだぁ~れ?」

 なんで···この人は···僕の目の前で······。多分だが、これ俺のこと気づいてね!?

 神黒はゆっくりと姿を解き、出来るだけ友好的に接する。

「僕は神黒、ここの近くの町にいる侍だよ!······」

 少しの間を置いて、幼女が話しかける。

「何で最初から姿を現さなかったの?」

「そ、それは···」

 幼女相手に警戒していたからなんて言えねぇ···。

「まぁ、いいや!それよりもちょうど人を探していたんだよ!!」

 嫌な予感しかしない。大体こういう時、大事に巻き込まれてしまう結果になっている気がする。だが、ここで断ってみろ!何をされるか分かったもんじゃない···。

 神黒は嫌気がさしながらも致し方ないと幼女に詳しいことを聞く。

「ここの近くに大山蛙がいるという噂が私の耳にまで流れて来たんだけど知らない?」

「ごめんなさい、その事については詳しいことは知らなくて。お役に立てずにすみません!それではこれで······」

 神黒は流れに乗って、この場から楓たちと共に逃れようとすると、その幼女に止められた。

「まだ、何かご用ですか···?」

 幼女は高いテンションでこう話すのであった。

「私は君に興味を持った!!これからは同じ仲間として、色々な世界を周ろうではないか!!キュハハ!」

 幼女が笑うほどに神黒は幼女のことを恐ろしく感じていくのであった。

 何故、このようなことになってしまったー!!

 神黒は内に秘めた想いを言葉に出さずに心の中で叫んだ。

 恵里さんを探すために入ったこの森には、自分勝手なワガママ幼女がおりました。

 これからの私たちの旅はどうなることやら···。

 神黒たちは幼女に引っ張られるまま、森の中心部に向かうのであった。

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