第69話 オーバーロード!難敵と戦う
一方その頃、妖怪たちに占領されていた村というと······。
「おい!いったいこれはどういうことだ!!全然敵がいないじゃないか!!」
侍たちの前には先ほどオーバーロードが倒した妖怪たちの遺体ともぬけの殻となった村の姿が残った。
「なんだよ、もう片付けちまったのかよオーバーロードさんよ〜!もう俺らの出番が無いのなら帰らしてもらうぜ!!」
侍たちが早々に帰ろうとしていくところを止めるべきなのか勇継は考えかねる。
「待ってください!!」
稜志が侍たちに語りかけるものの、言葉に応じるものはいなかった···。
「なぜこうも頭の固いものばかりなのだ······ハァ」
稜志のため息は近くにいたオーバーロードの面々に伝わるほどに大きかった。
「まぁ妖怪たちもいないし、いいじゃないか···」
━━━ギャー!!
突然村の外から侍の悲鳴が聞こえてきた。勇継たちはすぐさま悲鳴の下へ向かうと大量の妖怪集団とそのリーダーらしき妖怪が悲鳴を発したであろう侍の胴体を刀で貫いていた。
「マジかよ······!」
勇継はリーダーらしき妖怪の姿を見た瞬間、全身から鳥肌が立ってしまう。
「ここで竜鬼族のお出ましとは······、想定してないぜ」
ここで簡単に説明しよう。
妖怪には7つのランクが存在する。
このランクの上下によって妖怪の強さは段違いに変化するのだ。下から第五下級妖怪、第四下級妖怪、第三下級妖怪、第二下級妖怪、第一下級妖怪、特下級妖怪、モノノケに分類される。
ちなみに神黒たちが戦った小鬼は第四下級妖怪、キングデーモンは第二下級妖怪である。これから転移者たちが倒そうとしている大山蛙はモノノケに分類される妖怪だ。
「第一下級妖怪がここで来るとはタイミングの悪い時に来ちまったな〜!!ハッハッハ」
オーバーロードのメンバーの一人が頭を抱えながら笑うことしかできなかった。
「おい、笑ってる場合かこの状況···」
「確かに危険性が高まったことには変わりないね」
「だが、倒しがいはありそうだぜ!!」
オーバーロードの面々は竜鬼族のリーダーを目の前にしていても挑む気力を失うどころか大きくなっているようだ。このせいなのか、周りにいた侍たちも活気を出していく。
「野郎共ー、行くぞー!!」
侍たちは活気を出して、周りにいる下級妖怪を倒しに走り出していく。
侍たちは下級妖怪と乱戦状態になった。
「俺たちもそろそろ行かねぇか?」
「そうだな!」
オーバーロードの面々は竜鬼族のリーダーの下へ行き、戦闘態勢を組むのであった。




