第67話 勇者!ランクの高いパーティーと出会う。
「Aランクパーティーのオーバーロード様が来てくれるとは思いもしませんでしたよ!!」
村の人々は英雄を見ているかのように歓喜している。
「まぁまぁ!僕らは色々な地域を転々としていた時にたまたま見かけただけですよ!······それはさておき、このことは侍処に報告しているんですか?」
侍の質問に村の村長らしき方は表情を曇らせた。
「それがまだ依頼を出していなくて······」
侍は困ったような表情を浮かべるものの現状を受け止め、的確な判断をする。
「これならまず、依頼を出しに行くか···?」
「それは駄目なのです···」
侍は不思議そうな顔を浮かべて追究する。
「いつも町へ依頼書を届けてくださる者が深手を負って気を失ってしまったのです。その者しか町の場所を知らなくて······」
「そうか···。依頼を出しに行きたいの山々だが、僕らは町の場所を知らない」
村の村長と侍パーティーの侍たちが困っていると周りの茂みからザワザワと動く音がする。
「誰だ!!」
侍たちは一斉に刀を向けて戦闘態勢に入る。
「待って待って!?こっちに攻撃意思はありません~!!」
茂みから大人一人と子供二人が出てきた。
━━━神黒━━━
誰かが村の村長と話し合っているな。きっと村が妖怪に占領されていることを話しているだろうが、なぜか村の村長の表情が異常に明るくなっていないか······?
神黒は正確に言葉を読み取るために会話の近くに近寄る。
━━━クシャ!!
······!?
「誰だ!!」
ヤバい、しくった!!こっちに刀向けてきてるしどうしよう。
「待って待って!?こっちに攻撃意思はありません~!!」
神黒は急いで身を出して攻撃意思がないことを示す。
「あんたは誰だ!!」
神黒にキツイ視線を送りながら聞いた。
「先ほど侍になったばかりの新人です!!後、その連れです!」
「そうか···」
侍たちは一度刀を鞘に仕舞う。
「あの~、先ほどのお話僕らに任せてくれませんか?」
「いいのか!?」
神黒は音を立てずにコクリと頷いた。
「それならこのコインを渡すから、依頼する時にこのコインも共に見せてくれ!」
神黒は侍たちからコインを貰い、急いでもといた町へ戻るのであった。
「どうしましたか神黒様!クエストの完了報告ですか、それともクエスト用紙の斡旋をしてほしいということですか?」
神黒は少し焦りながらもカウンターにいる受付嬢にクエスト受注をする。
「どのような内容でしょうか?」
「近隣の村が妖怪によって占領されているんです!!現地にいるAランクパーティーのおぉばぁろぉうど(?)という侍たちに依頼を出してきてと言われ、急ぎ馳せ参じたわけです」
神黒は先ほど渡されたコインをカウンターの受付嬢に渡した。
「これは本物だわ!!今すぐ緊急依頼として出します!」
神黒たちは緊急依頼で集まった侍を率いて、村へと急いだ。
「この先です!」
「おう、分かった!!」
侍たちは神黒よりも早く、妖怪たちのいる下へ向かった。
「おい、これはどういうことだ······」
神黒たちが村へ着くと先に着いていた侍たちが唖然としていた。
神黒たちが村で見たのはたくさんの妖怪が屍となって、倒れているところだった。
「さっきまであんなにいたのになんで······?」
神黒たちは侍たちと共に妖怪の屍を避けながら村の中へ入っていくと妖怪たちと戦う一組の侍たちがいた。
「オーバーロードさんじゃないっすか!?」
「おぉ、来たか!···ありがとな神黒」
もしやここまで見てきた妖怪の屍は全て、この侍さんたちがやったってこと······。
神黒は侍たちの強さにただ愕然としてしまうのであった。




