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視聴天性  作者: おらた
大山蛙退治編
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勇者!妖怪と対決する。第十九章

「でかいな〜!!この屋敷···」

 鬼族の屋敷の大きさに圧倒される神黒たち。

「この屋敷に私の両親が捕らえられているのね。絶対に助けに行くから待ってて!」

 鬼族の屋敷の門は鉄格子の扉に石レンガの壁の造りで、一般的な貴族住宅のようだ。

 神黒たちは鉄格子の扉を開け、正面の入り口近くの窓を下から覗き込む。

 ━━━わっはっは!お前さん今月は何人やった?

 俺か?俺は18匹くらい······?いちいち人間どもの死体なんざ数えねぇよ!人間殺るより、酒を呑み込むほうが楽しいぞ!

 俺はな20匹だ!しかも3匹捕らえたぜ!!

 まじか!おい、女はいるか?

 おう!!

 うひょー!!まじか、使えるぜ!

 鬼たちは酒を飲んで何かの祝い事をしている。

「早く助けないと!!神黒さんどうする?」

「落ち着け、まだ焦るな!あいつらが話している感じ、捕らえた者はどこかに捕らえているっぽい」

 正面から入るのは避けとこう。中には何百体ほどの鬼がお酒を呑みながら、優雅に話している。正面から入れば一瞬で蜂の巣だ······。

 屋敷の周りを歩き、入れそうな扉や窓を探す。すると、裏庭に小さめな扉を見つける。

 ━━━あの扉の奥には敵はいなさそうだし、鍵もかけられていなさそうだ。

「あの扉から入ろう!一様念のため聞くが楓たちは来るか?」

 神黒が神妙な面持ちで聞くと楓は真剣な顔で答える。

「もちろん行くよ!私たちだって両親を取り戻したい!神黒さんだけには任せられないわ!」

 楓たちは鬼の巣を怖じけず、神黒と共に裏口から入るのであった。

 中は豪華なランプが一つ吊るされていていたるところにまな板や包丁が置かれている。おそらくここは鬼たちの厨房なのだろう。

 使った痕跡があり、今開催されている会の食事をここで作っていたのだろう。

 今は料理人さえもいなくて、もぬけの殻の状態になっている。

「この先から鬼が普通にいる空間に入るから気をつけろ!」

 神黒たちは朝準備しておいた武器を手に持ち、厨房から出る扉を開ける。


 ━━━━━━タノモーー!!

 鬼族の屋敷正面から人の声らしき声が聞こえた。

 ━━━人族が入ってきたぞー!!

 ━━━お前らのお頭を呼んでこい!!

 苛立ちを抑えきれなかった一体の鬼が三人の人間に棍棒を叩きつけた。

 ━━━危なっ!そんなことするなら、こっちからも攻撃するよっ!

 三人の人間の中の女性が襲いかかってきた鬼を得意の魔法で返り討ちにした。

 ━━━オーグァー!!

 周囲で酒を酌み交わしていた鬼たちが一斉に武器を持ち出す。

 ━━━あんたらもうただじゃ置けなくなったぞ!お前ら、攻撃体制を整えろ!

 副リーダーらしき鬼が全鬼に指示を与えようとすると奥の部屋から大柄の鬼【キングデーモン】が現れる。

 ━━━お前らっ!!何だこの状況は!?おい!お前、この状況を説明しろ!

 ━━━はい!あいつらが突然現れ、突然仲間を殺しました!

 ━━━おいおいおい!それはやっているな〜。お前ら罪のない鬼を殺すなんて、罪深い人間だね〜。


 ━━━あんたは誰だ!!


 ━━━俺か?この鬼の長を勤めてる者だよ!


 ━━━お前か姫様を拐ったのは!!


 ━━━何のことだ!人なんて拐っちゃいねえよ!嘘をつくのも大概だ。そうだよな、お前ら!!

 鬼たちは長の言うことに頷く、たった一人を除いて······。

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