表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
視聴天性  作者: おらた
大山蛙退治編
52/167

勇者!妖怪と対決する。第十一章

 神黒の身体は薄く透明に変わっていく。

「神黒さん!?」

 消えていく神黒を見て、楓は驚いた。神黒に触れようとしても透過しているのか、身体に触れられない。

「今の俺、どうなってる?」

「紫色のオーラが流れているだけで何も見えません」

「もしかして、大気一体スキルって透過スキルなのか…?」

 神黒は試しに一匹で行動していた小鬼に斬りかかる。斬りかかられた小鬼は気づきもせずに倒れる。しかし、他の小鬼たちには気づかれていないようだ。

「この刀、本当に凄いな!これなら!!」

 神黒は透明な身体で桜たちがいる檻へ向かう。神黒は檻を守っている小鬼たちを次々と斬り倒していく。

「ブギャー!!」

 小鬼の悲鳴によって、先頭で歩いていた鬼たちが気づく。

「誰だー!!お前ら!探せ!!」

 小鬼たちの長であろう鬼は檻のある場所へ近寄ってくる。

 鬼と近づいてくる大きな小鬼たちは檻の周囲で棍棒を持って守っているようだ。

 神黒は透明な身体を使って大きな小鬼たちに斬りかかる。だが、大きな小鬼は神黒の気配を感じたのか、棍棒を神黒目掛けて振り下ろしてきた。

「っ危な!!」

 ━━━何で気づいたんだ?思えば何で楓は俺の場所を見破ることが出来たんだろうか?

 神黒は先程楓が言っていたことを思い出す。先程楓は紫色のオーラを放っていると言っていた。

 ━━━このオーラを消す方法はないだろうか……。

 このオーラに困りながらも神黒は持っている日本刀のスキルを駆使して大きな小鬼を圧倒する。

「神黒さん、凄いです!このまま桜たちを助けてください!!」

 楓の声はこちらにまで聞こえるほどに大きい声だった。

「助けてください!!誰かー!!」

 檻の中で叫ぶ人たちが大声で見えない味方に助けを求めている。

「待ってて、今から開けますから!」

「そこに誰かいるの?」

 不思議そうにする桜を見て、声をかける。

「桜!俺だ、神黒だ!!無事だったか?」

「黒忍さん!?黒忍さんなの!!······寂しかったよ~!!」

「無事で良かった。近くに楓もいるから楓の下で待ってて!」

「お姉ちゃんもいるの!!早く会いたい!」

 檻の扉を開け、桜たちを楓の下へ促そうとすると背後から大きな大太刀が振り下ろされてきた。

「オーガァ!!」

 透明化している神黒は間一髪のところで大太刀を避けたものの、大太刀の直線にいた30ほどの女性が一刀両断される。

「キャーー!!」

 檻内は両断された女性の血が流れていて中にいた捕らわれた人たちは悲鳴をあげはじめる。

「出てこい!誰かは知らないが出てこなければ、ここにいる奴らを全員倒すぞ!」

 神黒は鬼の言う通りに透明化を解除して姿を表す。

「お前か、さっきからうちの仲間を殺ってたのは!」

「あぁ!」

「これから一対一の勝負を所望する!」

 意外にも鬼は利口なようで一対一を所望してきた。

「分かった!だが、勝負中は檻の中にいる人たちに危害を加えるなよ!」

「分かった!それじゃ殺ろうか!」

 神黒と鬼の勝負が始まるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ