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視聴天性  作者: おらた
国立魔法学院編 ━━第四部━━
32/167

勇者!勉強します!!

教室は静まり返っていた。皆、目の前にあるシートにのめり込んでいる。

 ━━━この問題は、え〜っと…何だっけ?テスト勉強もしたし、閲覧スキルは使わないで回答したいけど、全然分からん!ってか、この問題授業で習ったのか···?

 アレスも同様に目の前のシートにのめり込んでいるようだ。

━━━━━━50分後…

「お前ら~後ろから前へシートを送れ~!」

 後ろから後ろから一枚一枚重なってアレスの席に送られる頃にはシートは五枚重なっていた。アレスは自分のシートを上に重ねて、エリス先生に手渡す。エリス先生は各列から送られてきたシートを回収して、教卓の上に置かれた封筒の中に仕舞う。

「全員分回収完了!みんな今日はこれで解散だ。帰っていいぞ!」

「よっしゃあ!!」

 テストを終えた生徒達は帰宅の準備を速やかに終わらせ、教室の扉を開き、帰ろうとする。

ガシャ!ガシャ!

 ━━━━━━!?

「開けれない?」

ガシャ!ガシャ!

「やっぱり開かない···?」

「俺に任せろ!」

ガシャ!ガシャ!

「エリス先生〜!ドアが開きませ~ん!」

「どうした?貸してみなさい」

ガチャ!ガチャ!

 エリス先生が鍵を取り出して開けようとするも鍵は掛けられていなかった。

「どういうことだ?」

 ━━━━━━!?

 突然床から大きな魔法陣が出現する。青く光り、少し暗かった教室を照らしていく。

「何だ?この魔法陣は!?」

 エリス先生と生徒達はその青く光る魔法陣に取り込まれるように教室から消えていった。

「何だ!何だ!」

 教室にいた生徒達は一瞬にして見たことのない風景が広がる場所に召喚されていた。アレス達はもちろんエリス先生さえも驚いているようだ。だが、混乱の渦にいたのはEクラスの生徒達だけではなかった。



「由衣!援護魔法頼む!」

「分かったは祐司!」

「俺にも頼むぜ!」

 由衣は得意の魔法で祐司と一樹に援護魔法を唱える。祐司と一樹はみるみると筋力が倍増していく。

「いくぞ!一樹~!」

「おう!」

 祐司と一樹は敵目掛けて剣と拳を叩きつける。しかし、敵の鋼鉄よりも硬い鎧には傷一つも付かなかった。

「勇者と言っても肩書きだけのようだな…ハハ!!物足りんな!どうせだし、お前らといた連中も呼び出して上げよう!」

 すると、後ろに大きな魔法陣が出現する。魔法陣からは騎士団員や学院の生徒達が召喚されていく。

「お前らの仲間も呼んだし、俺の仲間も呼ぶか~!」

 言葉通り先導騎士も仲間を呼び出す。だが、そこに現れたのは先導騎士の兵士とは言い難い醜い姿をした魔物だった。

「さぁ!始めようか!」

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