勇者!次の行事は………!?
「先導騎士、暴れているんだってな〜。勇者達は何をしているんだか~」
最近城下町で先導騎士関連の話を聞くようになってきた。今も町の商人達が次々と村や町を壊滅状態にされて、迷惑をこうむっていると愚痴が聞こえてくる。
「町の商人達は愚者勇者やらと言っているけど、俺は勇者達のお陰で普通に暮らせていると思うけどな〜!お前も思うだろアレス!」
酒場で愚痴を吐く商人を見ながら残念そうにするサイア。
アレスはうんと頷き返す。
━━━もう先導騎士の噂が広がっているのか。
思った通りだけど、この噂は国民を不安にさせていくだろう。
閲覧スキルで先導騎士のことを調べたが自由奔放な性格だが、国民のことを第一にしていたと説明に書かれている。これから察するに先導騎士は何者かの力によって正常の時とはまったく違う状態にさせられたのだろう。でも、俺のするべきことは勇者達の味方としてサポートすることだ。
アレスは過度な深読みを止め、いつも通り学院の門をくぐり、Eクラスの教室に入るのであった。
「君達!!10日後に勇者御一行様との合同訓練を行うことは知っているよな。その概要を今から配る!」
エリス先生の気迫がいつもよりも一段と強く感じる。わくわくしているのか、エリス先生は目をキラキラさせながらプリントを配る。
「先生!なんでそんなに目をキラキラさせているんですか?」
「私だって勇者様達と会えると思うとわくわくするわ!イケメンだとより良いけど…」
エリス先生の欲望が丸出しの回答にクラスの生徒全員が冷めた表情をする。
「先生をそんな目で見るんじゃない!?しょうがないじゃないか!ここまで生きてきて一度も浮いた話がないんだから!」
「·········」
教室中の生徒達の表情は可哀想なものを見る目に変わる。
「そんな可哀想なものを見るような目を私に向けないで!」
「気を取り直して…。みんなにプリントは配り終わったか~?」
プリントの内容は勇者御一行の訓練に同行・見学・体験をするという内容だった。
「4人1組の班をあらかじめ作るように!」
終了の鐘の音が学院中に響く。
「今日はここまでだ!明日のホームルームまでには決めるように!」
エリス先生は少し涙目になりながら職員室へ戻っていった。
「アレス達!俺と組んでくれよ!」
少し遠い席から話しながら近づいてきたのはサイアだった。
「良いよ!でも、残りの一枠は誰にするの?」
「ブレインとメリッサはDクラスだから無理だし、誰を入れる?」
「やっぱりあいつを入れるしかないか…」
サイアは悩みながらも意を決してとある人に話しかける━━━━。




