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視聴天性  作者: おらた
国立魔法学院編 ━━第二部|魔物退治訓練━━
19/167

テスト最終日!?

「これからゴブリン討伐の作戦会議を行う!」

「イエッサー!」

どこからともなく悪役が言いそうな返事が聞こえる。

「サイアくん!君は何か案があるかね?」

渋い声を発するブレインに驚きもせず、真剣に語るサイア。

「はい、あります!私は俺とブレインが前衛で戦い、後衛で魔法を得意な3人に任せる方法が良いと思う!」

「メリッサくん!君はどうだね?」

またしてもブレインは渋い声をやめずに話す。

「私は魔法で距離を取りながら囲うように戦うのはどうかしら?」

メリッサはブレインの声にツッコミをせずに、案だけを話した。

「フェルトくんはどうかね?」

ブレインは今度こそと期待の表情をしながらフェトを見るが、フェトはその様子をスルーするように語る。

「僕もメリッサさんと同意見です!」

「最後にアレスくん!君はどう思う?」

もはや圧をかけるように言い始めたブレインはアレスに対して少々怒るように尋ねる。

「俺的にはゴブリンは知恵は無いがアホではないから、魔法で牽制しながら剣とかで斬りかかることが良いと思うよ!」

だが、アレスも他の人同様それにツッコミを入れることはなかった。

ブレインも諦めたようで、要点をまとめた意見を普通に述べる。

「よし!皆の意見を合わせると魔法による牽制をしつつ、サイアと俺が前衛として戦うスタイルが一番良いということで!ゴブリンを見つけしだい作戦開始だー!!」

アレス達はゴブリン討伐のために迷いの草原の最深部へ進むのであった。

····································。

「全然見つからないなー…」

「全然見つからないねー…」

捜索してからもう3時間も経った。今だにゴブリン1匹も見かけていない。

「ウルフはあれから何十匹も見かけているのにな~…」

ゴブリンは群れで生活する上、洞窟や山奥に住む。それひ対して、ウルフは単独や少数で群れ、野宿する。

このように習性一つでこんなにも格差が生まれるのだ…。いや、確実に他の理由も含まれているような気もするが…。

3時間もの間ゴブリンを探し続けた。もちろん魔物退治訓練は4時間の予定だ。最初にウルフを倒した時は30分経っていた。そこから3時間経った。つまり、残り30分しか探すことごできない。

俺たちは残り30分でゴブリンを倒すことができるのか?···いや、しなければならない。

アレス達は悩んだ。それはそれはテストが前日に控えた時、一つ課題をやることを忘れてポカーンとなる時と同じように悩んだ。

···ゴブリンは複数の群れで洞窟に住む。危険ではあるが、洞窟に行けば確実に遭遇できるだろう。だが、このことをみんなに提案するのはとても心苦しい。しかも、アリス先輩に聞かれでもしたら絶対に承諾してくれないだろう。

アレスは苦もあるが、アリス先輩以外の班のメンバー全員に話す。

「みなさん···ゴブリンの巣近くに言ってみませんか?」

フェトとメリッサは驚く。

「ゴブリンの巣近く!?」

ブレインが不思議そうに問う。

「アレスくん。ゴブリンの巣には100匹を超えるゴブリン達が住んでいて、ビッグゴブリンまたはゴブリンリーダーが住むことを知らないのか?」

アレスは答える。

「ゴブリンの巣を襲撃する訳じゃない。ゴブリンの餌であるウルフをゴブリンの巣付近に置いて、誘い込むってことだよ!」

「でも、誘い込んだ時に数十匹来ちゃうのでわ?」

サイアが不思議そうにアレスに問う。

「そこは俺に任せて!」

「分かった!でも、危険と感じたら早急に退避しよう!分かったか!!」

メンバーの全員が頷いた。


「皆、どこへ行こうとしてるんだ?」

「まぁー、ゴブリンがいるかもしれないところですかねー…」

アリス先輩は理解していないような表情をしながら、アレスが言うならと言葉を受け入れる。

···もうそろそろゴブリンの巣に着く。

アレスは手持ちに保管していたウルフの死体を草むらに放ち、ゴブリンが誘われるのを待つ。少々時間を待つと3匹のゴブリンがウルフの死体を漁りに来た。

ゴブリン達はウルフの死体を漁ることに夢中で、アレスたちが囲むように隠れていることに気づいていない。

アレスはウルフの死体を漁っているゴブリン達にバレないようにゴブリンの巣である洞窟を土魔法で入り口を塞ぐ。

ゴブリン達はまだ入り口を塞がれたことに気づいていない。ウルフの死体を漁り終えるとゴブリン達は来た道に戻る。だが、そこには断崖絶壁の崖しかなかった。

「ゴブット···?」

「ゴブゴブ、ゴブゴ···ゴブブット?」

「ゴブゴ!ゴブットー!?」

ゴブリン達は洞窟の入り口が無くなっていることに気づき、慌てふためいている。

「今だ!」

ブレインがみんなに聞こえる声で合図を送る。

一斉に飛び出し、メリッサとフェトが詠唱を始める。サイアとブレインはゴブリン達の元へ行き、ブレインの武器強化された剣で1匹のゴブリンに斬りかかる。だがしかし、ブレインの剣はことごとく避けられ、手持ちの棍棒をブレインにぶつける。

「っはぁー!!」

ゴブリンは隙を狙って2発目の攻撃をする。

ブレインは手持ちの剣で棍棒を防ぐが反動で飛ばされる。

「グハッ!」

「大丈夫か!ブレイン!」

「俺は大丈夫だ!ゴブリンを!」

サイアはブレインに気を取られていると、弓矢を持ったゴブリンがサイアに向けて矢を撃った。

「危ない!」

アレスがサイアに向けて叫ぶ。

「···ちゃんと集中して!!」

サイアの目の前には水で作られた矢が落ちている。

「ありがとう、メリッサ…」

立て直したサイアは得意の短剣スキルでゴブリン達の手を切り裂く。ゴブリン達は悲鳴と憎悪で気持ちが溢れる。

「グガァー!」

ゴブリン達は自己再生で手を生やす。

「今だフェト!メリッサ!」

ブレインの合図に応じてフェトとメリッサは複合魔法を繰り出す。

フェトの風魔法とメリッサの水魔法が合わさったことで鉄さえも切り裂くような水圧でゴブリン達を切り刻むのであった。。

複合魔法がゴブリンへ的中して、3匹のゴブリンは戦闘不能となった。

「よっしゃー!!」

アレス達一行は見事課題をクリアすることができるのであった。

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