表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
視聴天性  作者: おらた
国立魔法学院編 ━━第二部|魔物退治訓練━━
17/129

勇者!迷子になります!?2…?

「おーい!メリッサー!」

サイアとブレインが呼びかける声に返ってくる声は聞こえない。

その頃···

「ブレインー!サイアー!アリス先輩ー!誰かー!いないのー!」

メリッサのブルブル震えた声に反応した様子はなさそうだ。

「どうしよう…。無我夢中に走ってたらみんなとはぐれちゃった···!?」

迷いの草原を歩いていると魔物と対峙している人を見つける。その人は安い防具に安い短剣、そして、学院の制服を着ている。

「助かったー!知り合いだと良いけど…」

そこで魔物と戦っていたのは先程まで共に歩いていたアレスであった。

アレスはウルフ相手に1人で戦っている。

「どうしてアレス君がウルフと戦っているの?」

アレスはウルフ相手に光魔法のホワイト・ライトを使った。

「どうしてアレス君は勇者しか使えないと言われている光魔法を使っているの···?」

アレスが倒したウルフは空気中に分散して消えていった。残ったのは希少な精霊核のみであった。

「ウルフが分散した······?」

一部始終を見ていたメリッサは途中から何が起きているのか分からなくて硬直していた。

アレスは精霊核を入手するとどこかへ行ってしまいそうになる。

「やばい!待って待って!」

「メリッサさん!?」

「あなたは本当に村人出身何ですか···?」

焦りながら言葉を返す。

「こんなに村人が似合う人、どこにいますかか!」

「だって!ウルフを1人で倒せて、光魔法の使い手なんて村人にいないですよー!?」

···これ、全部見られていた感じ…?どうしようー!?バレたのって結構ヤバイよな。いや待て、別にバレた所でやばくはない?

アレスは突然のことで頭が回らず、変な思考へ傾いていった。

「頼むよ〜メリッサ!このこと、みんなには秘密にしてください!」

アレスは頭を下げ、メリッサにお願いをする。

「分かりました!このことは秘密にしておきます···ね!」

···その間はなに?本当に信じていいの!?

「メリッサ!サイアとブレインとは一緒にいないの?」

「ゴブリンが怖くて1人で逃げてきちゃいました…!」

「とりあえずみんなと合流しようか…」

アレスとメリッサはもと来ていた道に戻り、みんなを探すことにした。

少し歩いていると木々の隙間から話し声が聞こえてくる。

「おーい!メリッサー!」

「メリッサさんー!」

サイアとブレインがメリッサを探すために大声で叫んでいたのだ。

「おーい!ブレインー!サイアー!」

「おっ!メリッサー!とアレス?」

「アレスが一緒にいてくれたんだな。ありがとう!」

「とりあえず、アリス先輩とフェトを探そう!」

皆探すことに賛成した。

「嫌ー!ウルフに殺される~」

「もうウルフはいないわ!大丈夫ですよ~フェトくん!」

草原のど真ん中でものすごい速さで逃げているフェトとアリス先輩がいた。

「おーい!フェトー!アリス先輩ー!」

フェトとアリスはこちらのことに気づき、方向を変えて、こちらへ走ってきた。

「良かったー!仲間に会えて…」

フェトは瞳から涙を流しながら、足の震えを抑えていた。

6人全員が集まるとブレインが6人に向けて話し始める。

「皆集まったわけだし、一度ゴブリンとウルフの討伐方法について作戦会議をしないか?」

「それはそうだけど、いったいどうするつもりなの?」

メリッサがブレインに聞くと、ブレインはこのように話す。

「基本的にはアレスとメリッサ、フェトが後衛でサイアと俺が前衛の形で戦闘する。だけど、相手の数が多かったりする場合はアレスには前衛と後衛を両方担当してもらいたい。アレスくん良いかな?」

ブレインはアレスに問うと、アレスは快く承諾した。

作戦会議をしていると都合よく草むらから2匹のウルフが現れる。

「よし!作戦開始ー!」

ブレインが高々と開戦の掛け声を上げる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ