表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
視聴天性  作者: おらた
大山蛙退治編
120/169

第118話 勇者、街へ行く。

「治癒術式ならこの霊魂、浄化出来ないか?」

「試してみる。スゥー、ハァー······自然に愛されし者イザナミよ!我に癒しの力を与えたまえ、癒刀」

 神黒は治癒術式で生み出した刀で霊魂に斬り込んだ。

 案の定、治癒の刀は霊魂を真っ二つに切り分け、四散するのであった。

「おぉー!!斬れた!それ俺にも作ってくれませんか?」

「やってみる···」

 神黒は先ほどと同様に術式を展開していった。

「すまん、これ以上は出せそうに無さそうだ···」

 明に渡した癒しの刀は次々と邪悪な霧を放出する霊魂を切り裂いていった。

 あっという間に充満していた邪悪な霧は浄化していく。

「とりあえずペトム村周辺の霧は浄化できたけど、住民はどこにいったんでしょうね···?」

 前回来た時は誰も住民がいなく、近隣の村での聞き込みの時でさえ、ペトム村出身の人は1人もいなかった。たまたま話しかけた人がペトム村出身の人では無かったのかもしれないけど、もしいるなら村全体に情報の一つや2つくらいは広まっているはずだ。

「いないことには高級食材も手に入れれないし、今回は申し訳ないけど事情を伝えに帰る?」

「ん~、でもここに住んでいた人たちはどこへ消えたんだろう······」

「そこまで気になるなら、ちょっと調べてみるか!」

 神黒たちはペトム村で起きていることがこんなにまで情報が広まっていないことに不思議に思い、もう少しだけ探ることにした。


━━━翌日。

 宿屋から出た神黒たちは早速、ここ最近で起きた不自然現象について聞き込みをし始めた。

「とりあえず、二手に別れるか···。そのほうが早く情報を聞き取れるし······」

「それは良いアイデアですね!!それではここは女子と桜くんと俺と神黒さんで別れましょう!!」

「普通は神黒さんと楓、桜の1組で私と明で1組でしょ!!」

「ぼくのこと忘れないでください!!」

「まぁ、転移者組とじゃない組で別れるのが妥当だろう···」

「そんな~!?」

 こうして神黒たちは二手に別れることになった。

「神黒さん、二手に別れましたがどこへいきます?」

「近隣の村の聞き込みはすでにやってるし、もう少しだけ大きい集落へ行ってみるか」

 神黒たちは試しに近隣の村から来る行商人の集まる街に行ってみることにした。

 街などになると侍処や露店が増えるため、情報量が村一つ一つとは段違いに多い。

 ペトム村の近隣にある街、ラルリットに神黒たちは着く。

「とりあえず、侍処に行ってみるか。侍処なら何か村からのクエストが送られているかもだし···」

 神黒たちはラルリットにある侍処に向かった。

 神黒たちは侍処に入ると視界に見えた依頼書掲示板を早速見に向かう。掲示板には王都近郊の妖怪退治やさほど遠くない森や草原に生えている治癒系雑草などの採取依頼が貼られていた。どの依頼を見てもペトム村に関する依頼や異変に関する調査の依頼は無かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ