16 冒険者の街へ
大精霊と会ってから数ヶ月勉強に追われて
気づけばもう10歳になっていた。
一応俺もレイカルト男爵の長男ということもあり、家を継ぐ条件のスキルの15獲得する為に、男爵家の伝統の冒険者の街カススへと遠征に行くことになった。
スキルは余裕で15を超えているのだが、【鑑定偽装】が発動しているので、
[名 レイカルト・メイ・ラルフ
年 10
種族 人間
職業 なし
魔力 95
体力 115
速度 50
ノーマルスキル
貴族作法 聴力上昇 嗅覚強化 無臭
小音]
これでも平均よりは高いぐらいのステータスらしい、と言うか見破ぶるはほぼ無理だろう【鑑定偽装】が発動しているのに加え神の隠密もされているので、一般人からしてみてもわからないしわかる人といったらこの前の大精霊みたいにユニークスキル以上の中の上位のスキルで鑑定系を所持している人しか見破れないのだ。
遠征に行くと決まった日から1週間が過ぎ、屋敷を出ることになった。
「坊ちゃまもう出発しますよ。」
「うるせぇよ、速く進めよ!」
屋敷を出る時手を振ってくれていたメイドだが、最近手に入れた【読心】で心を読むと、
(やっと厄介者がでていった。)
(朝起こしに行くとき暴言吐かれなくて済む)
(なんならもう帰ってこないでほしい)
等々散々に言われていた。
それから、5時間位魔物に会うこともなく、進み英雄の街イロエというまちについた。
街に入るとき関所を通るのだが、普通の入り口はいつ入れるかわからないぐらい並んでいるのに、貴族用の所は数分並んだり、家の紋章を見せるだけで済んだので嬉しかった。
行く予定の場所は、少し違うが屋敷を出たのがもう昼前の時間だったのでここで夕食を食べて、寝ることになっていた。
「おい、どこに泊まるんだ?」
「この通りを真っすぐ行ったところにある、貴族街の中のホテルです。」
今進んでいる通りの横に、大中小とたくさんの商店が並んでいるところがあるらしい。夜抜け出して骨董具屋に行くことにした。
今日の夜することを決め、馬車の中で揺られていたら急に馬車が止まった。
窓を開け外を見ると、剣を地面に刺している人間の像が合った。しかもそれのせいで前の馬車がゆっくり走っていて遅れていたのだ。
「あの石像はなんだ!アレのせいで遅くなっている」
「坊ちゃま、あれは英雄の街の名の由来である、英雄 ライシス であります。あの像を壊すことをしたら王族でさえ、頭を下げなければ行けないと言われております。」
そりゃ全員怯えるわけだ王族でさえ、頭を下げなければいけないということは男爵程度では、最低でも領地の召し上げか、最悪打首になるだろう。
(ん?)
前が進み、像が近づいた時に、【悪気】が反応した。
〚スキル獲得が可能です。世界の本を石版へとかざしてください。〛
(どういうことだ?)
〚………〛
(だんまりかよ……)
像を通り過ぎ、貴族街にある宿でご飯を食べて、夜になった。
宿の窓を開け自然魔法で飛んだ。
(慣れたもんだな、まずはあの石像に行ってみるか。)
そのまま闇に隠れて、英雄の石像の前にまでいった。
これでどうすればいいんだと世界の本へと聞いた。そしたら
〚本を石版の上にかざしてください。〛
そこには[英雄 ライシス]と書かれた石版が置かれてあったのでその上に本をかざした。
すると石像が輝きだし、異空間を作り始めた。
「これはどうすればいいんだ!!」
〚認識中……………完了
英雄ライシスの挑戦を強制受諾しました。〛
「はぁ!?」
最初は真っ白だった異空間は、徐々に彩り始め誰もいない貴族街になっていた。
そこは先程までつけられてあった宿の明かりすらも無い無人の街と化していた。
「この状態は何か早く分析を!」
〚分析に時間がかかります〛
待っているのもなにか勿体ない気がしたので、本当に人がいないか移動してみることにした。
主人公は試していませんが時間とか空間系のスキルも魔道具も全て使えないようになっています。もし使えたとしても英雄の結界を破壊すると色々と面倒なことが待っています




