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迷宮学園の落第生  作者: 桐地栄人


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第十四話 話す

ブックマーク、☆5評価押していただいた読者様方本当にありがとうございます!マジでモチベーションそれを見て頑張ってます!まだの方は是非よろしくお願いします!


「ゴホッ!ごほっごほっ!急に何言ってんだお前!」

「あー、びっくりしたー?」

「びっくりするわ!イカれてんのか?」

「あははははは」


爆笑している星空に、俺は思わず起き上がり詰め寄る。


「だって君の秘密を知ろうとしてるんだよ?私の秘密も教えないと不公平じゃん?」

「どーでもいいわ!お前のファーストキス事情なんて!」

「えー、乙女のファーストキス事情なんて男の子ならみんな知りたがると思うけどなー」

「いや、俺は興味ない。というか本当かどうかもわかんねぇし」

「んーそれもそっかー……」


難しい顔をしている。いや、もう帰ってくれ。

俺は再度寝っ転がる。いい加減無視してやろうか。


「じゃあ、昨日みたいにDPでどう?」

「幾らだ?」

「うーん千DP!」

「帰れ」

「えー!何でー!」

「安過ぎる。人生に関わるって言ってんだろ」

「むーん、色仕掛けでもダメ、金でもダメ。どうすれば……」


などと考え込んでいる。

坂田といい星空といいめちゃくちゃしつこい。


「何でそこまで俺にこだわるんだ?お前の迷宮攻略と何の関係もないだろう?」

「うん?まあそれはそうなんだけど、やっぱり気になるでしょ?」

「分っかんねぇなー。人の隠している秘密を暴こうとする奴の気持ちなんて」

「そう言うともの凄く人聞きが悪いね」

「事実だろう?」


俺はそう言うと立ち上がる。この場所は嫌いではなかったが、仕方がない。校舎裏でいい場所でも探すか。


「ああ、待って待って!」

「待たねぇよ」


停止して来る星空を無視して俺は貯水槽が置いてある建物から降りようとする。

だが、俺の前に先回りして立ち塞がって来るる。


「分かった分かった!私も腹を割るから!」

「は?」


退けるわけにもいかず若干不快になりながらも聞き返す。


「うーん、脅迫みたいに取られたくないから言いたくなかったんだけど、君が隠してることって多分、1レベから上がらない問題が何とかなったんだよね?」


ブラフか、と思った俺は惚けた顔をする。

だが、そんな俺をみても星空は動じない。


「言っておくけど、ブラフじゃないよ。昨日の迷宮からの帰り道の君の様子、そして今日のその突き放し具合。私じゃなくても察すると思うけど?」

「……だとしたら何だ?周りに言いふらすか?」

「だから脅迫するつもりはないんだって!君に協力したいの!」

「俺に協力?お前が?なぜ?」


出会って二日。動画には出たものの、向こうの利害とこちらの利害が一致しただけ。

他に特に何かした覚えはない。


「世界でたった一人しか持たない特別な力を持つ人と繋がりたい、関わってみたいって思うことってそんなにおかしいかな!?」

「逆ギレするな」

「キレてないけどね?!」


キレてるだろ、と思わなくもないがまあいい。理由は納得した。


「お前の事情は分かった」

「やっと分かってくれた?」

「ああ。それで?俺がお前に秘密を話すメリットは?」

「むー、DPじゃダメなんだよね?」

「別にいいぞ?お前が払えるDPじゃないが」

「うぅー、それじゃあダメって言ってるようなものじゃん!」

「……」


星空が地団駄を踏んでいる。ふむ。これはいけそうじゃないか。


「一つだけ知る方法があるぞ」

「え、何!?教えて!」


顔を輝かせて近づいて来る星空を押し戻しながら、俺は計画を話す。


「俺と契約する事だ」

「契約?約束じゃなくて?」

「ビジネス契約だ。お前は俺の秘密を知る。俺はお前に能力を秘密にする為に力になってもらう。どうだ?」

「え!なるなる!教えて教えて!」


即答かよ。圧倒的に俺に有利な条件なんだが。まあ向こうがそれでいいならこっちには何の問題もない。


「はぁ、仕方ない。そこに座れ」


俺は再度縁に座り、星空に座るように促す。


「ここから言うことは全て秘密だ。絶対に他言無用」

「分かった!」


大丈夫かよ。まあもう仕方がない。俺がこの学園に来た第一目的は金稼ぎだ。それが出来なくなるのであれば本末転倒。ならば、いずれこういうことになっていたのだろうから。


「まずはそうだな。お前の知る通り、俺が1レベルのまま上がらない問題は解決した」

「おおー!おめでとう!」


手をぱちぱちと合わせる星空を手で制止して話を続ける。


「だが、問題は俺のスキルがどれだけネットで探しても見つからないことだ。多分、世界初のスキル」

「へー!どんな能力」


興味津々と言う顔で聞いて来る星空に少し躊躇してしまう。言ってもいいものか。彼女を信用していいものか、と。


いや、信じる信じないじゃない。俺のメリットのため、彼女を利用するのだ。


「俺は……他人のステータスをコピーできる」


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