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1話 プロローグ
初のライトノベル執筆になります。
どなたかお一人でも楽しんでいただけたら幸いです。
初回だけ4話連続投稿します。
更新は1週間に1話を目指しています。
よろしくお願いいたします。
長鼻の恐ろしい老婆だと思っていた魔女は、20歳にもなっていない少女だった。
俺の胸ぐらを掴んで脅迫している点だけを考えれば恐ろしいことに変わりはないが、"不気味"や"得体の知れない"と言った表現にぴったりの恐怖は消え去っていた。
考えてみて欲しい。しわくちゃの手で襟首を掴まれ、大きな魔女用の帽子の下から鋭い目で睨まれでもしたら、カエルやトカゲを目の前で踊らされて「食え」と言われれば、恐怖のあまり言う通りにしてしまうかもしれない。
でも今目の前にいるのは、明らかに俺よりも年下の女の子だ。少しおちょくったくらいならオツリが来る。そういう考えが起きてもおかしくなかった。
だから選択を誤ったんだろう。
「私と契約しろ」という魔女の命令に背いた俺は、今後の人生全てを人類の敵である魔女のために使うことになった。