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異世界転生はまだ飽きない!  作者: あさり
第一章 転生
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俺が異世界転生!?

前に掲載していたものの改稿版になります。

少しでも多くの人に見てもらえたら嬉しいです!

 俺の名前は西条雪斗さいじょう ゆきと だった。


 ……だったと言う事は昔の名前だ。


 ある日、俺は横断歩道を渡っていたら車にかれ死んでしまった。

 最近良くある高齢者が運転している車がぶつかって来たらしい。


 免許返納しておけよ!


 もしこれが、誰かを助けて犠牲になったって言うなら格好良いし、兄弟が居たなら甲子園を目指していただろう。

 

 まぁ俺に兄弟なんて居ないけど。


 事故は一瞬の出来事だったので、痛みも感じず死んだ。


「あぁ……人って死ぬのは一瞬なんだな……」


 確かに痛みを感じずに死んだのは良かったけど、流石に十六で死ぬのは早すぎる。

 もっとやりたい事があったし、せめて恋愛とかしたかったな。


 恋人もおそか初恋だってまだだった。

 今時はこういうのは珍しくないよな?

 と思いたい。

 親戚の姉ちゃんも四十になるのに結婚してないって聞いたし。


「もし、叶うならRPGみたいな楽しい冒険をして究極の選択に悩まされる結婚がしたかったな。いっそハーレムを築くのも悪くない」


 そんな事を思っていると光る何かがこっちへ向かって来る。


「ん? 人か?」


 百七十ある俺の身長の半分以下だ。

 子供か?


「ようこそ、いらっしゃいました」


 子供(?)は俺に何か喋っている。

 もしかして、ここは天国か地獄なのか?

 背景は黒一色だし子供は光ってるし訳分からん。


「あんたは何者なんだ? ここは一体何処だ? 俺はなんで喋れて意識もある?」


 まさか実は死んでないのか!?

 これは夢で、また高校生ライフが送れるかも知れない!

 今度こそ彼女を作って……むふふ。


「あなたは喋っていませんよ? 今は口がないので意識で会話しています。そして、確かにあなたは車に轢かれて死にましたよ」


 喋っていない?

 

 俺は手を口に当てようとしたが、その手が無い事に気付いた。

 やっぱり死んだのか。

 子供に現実を突きつけられてしまった。

 俺は項垂れる。足も無いから気持ちだけだ。


「ま、まぁそう落ち込まないでください。これからあなたを転生させますので」


 転生?また赤ちゃんからやり直せるのか?

 だったらお金持ちの家で何不自由なく暮らしたい。


 お金があれば愛は買えるからな!


「赤ちゃんからやり直すかはランダムなので分かり兼ねませんが、お金で愛は買えませんよ?」


 意識で会話しているからか、俺の考えはバレてしまう。

 やっぱり無理ですよねー。


 ………カチ、カチ、カチ、カチ。


 どこからか秒針のような音が聞こえている。


「おっと、時間です。どんなに貧乏な家庭でも文句を言わないでくださいね? 生きているだけで幸せだと思ってください。それでは、良い転生ライフを」


 …………パァ─────ン


 子供は光り輝く。俺は眩しくて目を瞑る。

 目を開けると見晴らしの良い草むらに立って居た。

 元居た世界では見た事の無い鳥が飛んでいたので、ここが異世界だとすぐに理解した。



「ほ、ほんとに転生して来たんだな」


 俺はぼそっと声に出した。


「ん!? あれ!? 声が幼いぞ!?」


 自分の声が幼いのに気付いた。

 水溜まりが近くにあったので急いで向かい自分の顔を確認する。

 そこには、十歳くらいの黒髪の男の子が居た。


「ええぇぇええ!!」


 昔の俺と顔付きも全然違う。

 どうやら顔も変わり若返って転生したようだ。

 少しカッコよくなってる気がするので、あの子供に感謝。


「今思えば、あれは神様だったのか? まぁ、もう会う事無いだろうし考えるだけ無駄だな」


 俺は草むらから町に向かう為歩いて移動する事にした。



 歩いてどれだけ経っただろう。時計もないので時間は分からないが、日が暮れてきた。


「はぁはぁ……ほんとにこっちであってたのか? 反対方向なら近くに町があったんじゃないか?」


 なんて思ってきた。


 歩けど歩けど、一向に草むらだ。

 草村とか付けたら似合うんじゃないか?

 思考がおかしくなる。



 完全に日が落ちる前にどこか集落でも見つけたかったが、夜にこれ以上歩くのは危険だ。

 幸い、川と木が生えている所を見つけたのでここで野宿にしよう。

 木を背もたれにして腰掛ける。


「そう言えば、転生してから何も食ってないな」


 思い出すと腹が減ってくる。


「何か食べれそうな物は……」


 辺りの木を見渡すけど、食べ物が成ってあるご都合展開は無かった。


「そりゃそうだよな……」


 諦めて寝る事にした。

 夜更けになっても寒くないので朝まで起きる事無く眠った。

さらに改稿予定なので何かしら書き換えたりするかもです。

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