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Past Letter  作者: 東師越
第18.5章 神と世界と人
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TIMING 待ちぼうけの守護神

 程なくして、創造神アルカヴェルスと破壊神ガノシラウルが壮絶な喧嘩を始めた。


神証パストレター〟について色々考え方に違いがあって、衝突してしまったということだ。


 まあ結局腕っぷしのやり合いになっちゃって、普通に格上だったガノシラウルが普通に勝っちゃったんだけどね。


 あれは理たる自分達が手にしていいものではないと力説してたアルカヴェルスは、死にはしたけど魂と記憶を持って転生したから依然として脅威かもね。


 対して自分が手に入れて新たな最高神になると豪語してたガノシラウルは、あろうことか人に敗北して肉体を失った。


 しかも最高神じゃなくて創造神が手ずから作った新種の人類に、っていうのが最高に皮肉が効いてて笑えちゃうよホントに。


 ただでさえ〝霊王〟なんていう、神に等しい力と器を持った突然変異のせいで僕の思惑がブレだしてるのに、さらにあんなのまで出てきちゃって困るよね。


 なんか〝霊王〟が出てきてから冥神ハーデリアムスが〝異界〟に興味持ち出して、十中八九争う相手にはならないだろうな。


 てことは、僕の相手は人ってことになる。


 よく知った相手じゃないからこそ、より慎重にいかないといけない。


 初期の猿だった頃を知ってるせいか、未だにどこか舐めている自分がいるけど、こういう油断の種も消していかないといけないね。


 上手く利用出来れば、例えば信徒以外の人も手中に収められたら大きいだろうな。


 もう少し様子見しようか。


 攻撃行為が一切許されていない僕だから出来る、最上にして最高の方法で手を伸ばす。


 野望なんてあんまり考えたことないけど、そうだな……。


 強いて言うなら、持ってないから欲しい、かな。

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