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人造のアーダム  作者: 猫一世
トキソプラズマ
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トキソプラズマ 第二節

 作戦の決行日時は意外に早く訪れた。我々アラドカルガは未だ準備が十分であるとはいえない。はっきり言って行うべき準備の半分も進行できていない。

 オルフェアの兵力は完全に把握できておらず、敵の施設の弱点も確認できていない。こちらも最大戦力を集められておらず、作戦を遂行するための技術者も招集できていない。

 だが作戦を、この未熟な状態で遂行せねばならない理由は、オルフェアの動きに不審な点が表れ始めたからだ。それは先日彼女の手に落ちたリューベックの扱いである。彼はオルフェアの力で行動が制限されているが、しかしどこかに監禁されるわけでもなく、まるで彼女の忠臣のように傍に控えているのだ。勿論ハムドゥの前例があったとはいえ、彼女がアラドカルガを自分の戦力に迎える可能性については考えていなかったわけではない。

 おそらくリューベックは自分が捕まった場合、我々にオルフェアの力の真実が伝わっていることを話しているはずだ。そして彼女がリューベックを側仕えにしているということは、彼女はアラドカルガが考えるであろう作戦への対策として、彼の知恵を借りたいのであろう。しかしそれは大いなる誤りなのだ。リューベックは間違いなく優秀なアラドカルガではあるが、それでもソロモン型の個体には電子演算能力で劣り、エアラルフであれば容易に圧倒できる。

 つまりどれだけオルフェアがリューベックに指示を出そうとも、いずれはエアラルフが彼の行動権を取り返すし、そうなれば彼女がリューベックと相談したこと、作戦、対抗策などは全てこちらに筒抜けになる。

 彼女はそのことをわかっていないのだろうか?

 いや、ありえない。それは絶対にありえない。

 彼女はアラドカルガに動きを今の今まで察知されなかったほど、慎重に兵力を集めていたのだ。それほどの権謀術数を企てることのできる彼女が、その程度のことを思い浮かばぬわけがない。

 ではなぜ彼女は、リューベックを常に傍に仕えさせているのか?

 そもそもこのように我々を惑わすこと自体が目的ではないか?

 このように考えが解決しない堂々巡りを続けている。

 だがどうあれ、我々はさっさと彼女を攻撃したほうがいいのは事実だ。何故なら本当にリューベックと相談していようと、してなかろうと、彼女が真に欲するのが時間であることに間違いはない。

 オルフェアの軍勢は確かに強力だが、アラドカルガとは比べるまでもない。だからこそ彼女は必要なはずだ。我々を翻弄し、制圧するための策を練る時間が。





 ファンタジーの作品に登場するような、城塞の如くそびえたつ奇岩群と、その上に建築された複数の修道院を、観光資源としている小さな都市に、オルフェア・シケリアノスの拠点は存在した。城塞と形容したが、まさにオルフェアの拠点は巨大な岩山が天然の城壁となるように位置していた。その険しい地形は陸路からの侵入を阻むだけでなく、彼女の拠点からは侵略者が好んで用いそうな経路を全て見渡すことができた。この拠点は時代が時代なら完璧な砦となり得ただろう。

 だが所詮、それはまだもう一つの通路がないことが前提である。

 文明の発展によって、軍事戦略の青写真は、二次元的なものから三次元的になることを余儀なくされた。

「行けるか!?モートレント!!」

 私はプロペラの轟音に負けぬよう、隣に並び立つ大男に大声で問いかける。

 モートレントは首を縦に振り、私の目をじっと見つめている。

「よし。エアラルフ、準備を」

『問題ない。いつでも行けるぞ』

 今度は通信機を用いて、アラドカルガの本部にいるエアラルフと通話する。非常に離れた場所にいるが、彼はこの作戦の要である。むしろ彼にしかこの任務を遂行することはできないといっても過言ではない。

「では、これより作戦を開始する!」

 この作戦に携わる、モートレント、エアラルフなど多数のアラドカルガと、会所(ロッジ)の職員たちを鼓舞するように、私は作戦の遂行を宣言した。

 それと同時にモートレントは空を舞った。上空一万キロを飛行する大型ヘリから、彼はパラシュートも、ジェットパックも付けず、ただ重力に身を任せて落下する。勢いはどんどんと増していき、まるで隕石かと見まごうほどの迫力を纏って、モートレントという砲弾は一直線にオルフェアの座して待つ拠点へと落下した。強化外骨格装甲を装備したモートレントは、なおその莫大な衝撃に傷一つつかず、無事に到着した。モートレントの視界を共有し、状況を把握する。場所は非常に開けた空間で、目の前にはオルフェアとリューベック、そして来ることを予想していたかのように武装した傀儡の兵たち。

 浴びる集中砲火、どれも最新の銃で、小型にもかかわらず、非常に強力な貫通力を誇っていた。だが、そんなもの、今のモートレントには蚊に刺されたようなものだ。

 その攻撃を無視して、オルフェアに突撃をするモートレント。巨体に似合わない高速の突貫は、大型の装甲車を思わせたが、その加速は不自然な形で停止する。

 拳がオルフェアの鼻先で、まるで凍ったかのようにピタリと止まる。

「本当に声を出さずに命令できるのか」

 リューベックの忠告通り、オルフェアは声を使わずに他者を意のままに操れるようだ。

「ああ、だが残念だったな」

 遥か上空、それも映像越しに見ているだけであり、この声はオルフェアに届かない。しかしいざ彼女を目の前にすると、どうしてもそのしたり顔を崩したくなった。ああ、そういえばリューベックに悪い癖だとしてきされたっけ。今後は反省しよう。だが今回だけは、これを言わずにはいられなかった。

「アラドカルガを操るなら、こちらが一枚上手なんだ」

 それを合図とするかのように、止まっていたはずのモートレントは再始動する。オルフェアに浮かぶ困惑の表情。モートレントは拳を振り上げ、オルフェアへと振るった。しかし彼女は紙一重でこれを躱す。やはり想定の範囲内であったか。今のモートレントを動かすのは自己の意識でも、ミカエラの術でもなく、全てエアラルフの遠隔操作である。

 では、次の一手、ヘリから先ほどモートレントが落下し、あけた大穴に向けてドローンを飛ばす。軍事使用されるドローンではあるが、しかしそれほど大きくもなく、大した武装も積んでいない。だがこのドローンは、非常に有用な道具で、世界各地の紛争に用いられている。非殺傷兵器でありながら、戦争を何度も止めてきた優れものである。建物内に侵入した直後、ドローンから、けたたましい爆発音と、地上に太陽が現れたかのような眩しい閃光が放たれた。これを浴びた人間たちはモートレントとリューベック以外、全員が倒れた。この兵器は閃光により一時的に失明、そしてつんざく音によって聴覚と平衡感覚を奪うことで、一時的に敵を戦闘不能にする。ここまでならよくある非殺傷兵器なのだが、これが優れているのは音と光だけでなく、指向性エネルギー兵器でもあるという点だ。

 この指向性エネルギーは、ドローンに搭載されたAIによって、感知された生物に対して照射される。このエネルギーを受けた人間は、随意筋を動かせなくなる。つまり手足は役立たず、呼吸しかできない状態に陥る。勿論アラドカルガは何の問題もなく動けるが。

 もし、彼女がモートレントを操れないなら、どういう作戦に出るか?

 正面から破壊できる兵力を集める?

 エアラルフとハッキング対決をする?

 それとも肉の壁で、モートレントを躊躇わせる?

 他にもいろいろ考えられるが、一つ言えるのは、どの作戦も時間と人員が必要だ。

 しかし、今の兵器により、半径二百メートル以内の空間では、ネズミ一匹として動くことはできない。例え我々の予想を超え、既に何らかの策を練っていようとも、もうそれを実行するだけの人員がいない。

「チェックメイトだ。エアラルフ、オルフェアを捕えろ」

『ああ、承知し……』

 エアラルフと通信をするが、彼の言葉は途中で途絶えた。まさか、エアラルフが襲われた?いやそれはあり得ない。エアラルフは地球の裏側、それも無人島の要塞の中に一人でいる。この要塞はオルフェアの手のものが来れないように、常に周囲を警戒しており、海上、海中、空全てを常に監視している。何かが近づけば、我々にも連絡が来るはずだ。だが私の危惧は外れ、どうやら単にエアラルフが黙っていただけであったようで、よく耳を澄ますと彼の息遣いが聞こえてくる。

『ミカエラ、オルフェアが動いているぞ』

「え?」

 しかし、彼の言葉はその危惧以上のものであった。

 閃光と爆音を防ぐことはできたかもしれないが、いくらなんでも指向性エネルギーは常人には耐えられない。勿論その対策をすることはできなくはない。しかしそのためには全身を覆う対エネルギー用の専用装備をしなければならない。だが彼女は頭どころか、上半身は黒のスポーツブラのような物しか着用しておらず、肩から指先、そして腹部を完全に露出している。ドローンは私がリューベックなどからのハッキングができないように守っていたが、そもそもハッキングされた形跡すらない。何か言い表せない不安が、私の思考を麻痺させる。

『ミカエラ、ミカエラ!』

 エアラルフの叱咤にも似た声で、思考を取り戻す。そうだ、考えたところで仕方ない。それにオルフェアが動けたから何ができるというのだ。ミサイルですら止められない、世界最強の機械人間を相手に、あの少女の細腕で何ができる。

 そう、問題ない。オルフェアの力は確かに恐ろしいが、今やそれも完全に対策をしている。何を恐れることがある。

 気を取り直して再びモートレントの視界を覗くと、確かにオルフェアは何もなかったように動いていた。驚くべきことだが、彼女は本当にあの兵器の影響下にはなかった。

「よし、エアラルフ、オルフェアを攻撃しろ。できるだけ迅速に、手足の一本くらい折っても構わない」

『了解。いくぞモートレント』

『あいよ』

 モートレントというロボットを、エアラルフがパイロットになり操縦する。モートレントは時速六〇キロにまで加速し、オルフェアへと再び突撃する。これで終わりだ。

 爆発音にも似た轟音が鳴り響く。だがなぜかモートレントの視界が揺れて、何が起きたか把握できない。

『そんな馬鹿な』

 モートレントからの短い通信が入ったのち、再び視界が揺れ、今度はなぜかオルフェアから一気に遠ざかった。そしてしばらくして再び衝撃音がする。

 モートレントからの主観では把握できないが、何か異常事態が起きているのは確かだ。

「エアラルフ、何が起きているの」

『信じがたいが、殴られて、そのあと蹴り飛ばされた』

「なんですって?」

 オルフェアがモートレントを殴った?あり得るのか?そんなことが?

 状況を把握するため、視界をモートレントから、先ほどのドローンに搭載したカメラに切り替える。するとそこにはやはり信じがたい状況が起きていた。

 モートレントが剛腕を振りぬくが、それをオルフェアがたやすく躱し、がら空きとなったわき腹に拳を叩き込む。すると、モートレントは再び宙を舞い、地面にたたきつけられた。

 すぐさま立ち上がるが、今度は頬に右拳が振るわれ、その次に顎、鳩尾、下腹部へと連続して拳打が打ち込まれる。豪快な破裂音を響かせるその拳の、衝撃の強さは計り知れない。モートレント自身はそれほどダメージは負っていない。だが問題は別にある。

『ダメだ、速すぎて捉えられん』

 操縦士であるエアラルフの限界、つまりそもそも戦闘することがないエアラルフでは、モートレントという強力な機体をもってしても、オルフェアのスピードについていけてないのだ。

 オルフェアのこの身体能力の高さについては想像がつく。オルフェアはイルルヤンカシュも多く操っている。彼らの得意な研究は人体へのメレトネテル技術の応用。研究はそれほど進んでいないが、しかし常人を超えた寿命や身体能力の改造などは成功させていて、我々も何度か対峙したことがある。

 迂闊だった。確かにあり得る状況だった。彼女自身でなくても、取り巻きの者たちが同様の改造を受けていてもおかしくない。しかし、それでも先のドローンの攻撃を受けて、立ったままでいれるのはどういう原理なのかわからない。私がイルルヤンカシュにいたときも、感覚器への攻撃に対する耐性をもった強化人間の計画など聞いたこともない。そもそもモートレントほどのアラドカルガを圧倒できる強化人間を作れるなら、もうとっくに我々を攻撃しているに違いない。

 再び鳴り響く大きな衝撃音が私の思考を遮る。

 人の形がしたものが戦っている光景とはとても思えない。地面には複数のクレーターとヒビが入っている。しかしモートレントの攻撃は全て空を切っており、反対にオルフェアの攻撃は全て的確にモートレントに直撃していた。少しづつ、少しづつだが、モートレントにダメージが蓄積されている。この状況が続くのは非常に不味い。

『なぁ、エアラルフ、ミカエラ、提案がある』

「なに、モートレント」

 モートレントの様子は、オルフェアから何度も攻撃されているにしては、ひどく冷静であった。

『一瞬、一瞬でいい。俺の合図で体の行動権を俺に返してくれ』

『馬鹿を言え、そんなことしてお前が操られでもしたら』

『ああ、だから一瞬なんだ。アイツに一発手痛い反撃を食らわせたら、そのあとはもう一度お前に行動権を返す。お前なら行動権の掌握に一秒もかからんだろ』

 一理ある提案ではある。そもそもオルフェアにはいつモートレントの行動権がやりとりされるのかなんて、理解することはできない。

『時間がねえ。こちらはどんどん消耗してきてる。このままじゃ勝ちの目が消えちまう』

「わかった。モートレント、失敗は許されないぞ」

 もし、一瞬でもエアラルフの行動権掌握が遅れれば、もしモートレントの反撃が当たらなかったら。

 これは失敗すれば全てがご破算、しかし成功すれば一気にこちらの有利が確定する大博打。

『俺が合図したら、頼むぞエアラルフ』

『ああ……』

 もうモートレントが浴びた攻撃の数は百を優に超える。しかし反対にそれだけ繰り返されれば、戦闘型のアラドカルガであれば、容易に行動パターンを理解できる。それも手練れのモートレントともあれば、おそらく、ここぞという必中必殺のタイミングを掴んでいるに違いない。

『今だ』

 行動権がモートレントへと戻る。完璧なタイミングだった。私すらこのやり取りで理解することができた、彼女の悪癖。モートレントの体躯はオルフェアよりはるかに高い。そのため彼女がモートレントの顔面を撃ち抜こうと思えば、少しだけ飛ぶ必要がある。スーパーマンパンチ、飛び膝蹴り、バイシクルキック、その他様々な、既存の格闘技では形容できないような飛び技を行っている。隙は確かに大きいが、彼女はどれもモートレントがわずかに怯んだ一瞬を狙い、それを繰り出していたため、エアラルフではそれを防ぐのも難しいだろう。

 だがモートレントは別だ。大ぶりの技は、受ける人間にそのダメージを想起させ、咄嗟に受け身をとらせる。しかし彼のような手練れに、そのような子供だましは通用しない。今オルフェアが行おうとしている攻撃は、中空を舞いつつ回し蹴りを放とうとしている、こめかみを捉えた鋭い蹴りだ。常人なら頭蓋が壊れ、脳に甚大なダメージを負うだろう。だが一方、彼女は股間から下腹部にかけて完全にがら空きだった。

 オルフェアへ右拳が飛んでいく。回避は不可、防御も無意味。モートレントの一撃はそれだけの速度と破壊力を纏っていた。が、

「止まれ」

「馬鹿な!?」

 オルフェアはまるで、いつモートレントの行動権が戻ってくるのがわかっていたようだった。いやそうでなくては、このタイミングで命令しようなどと思わない。

 全てを悟った。全て彼女の手のひらの上だった。

 いかな方法かはわからない。しかし彼女はモートレントがエアラルフによって操作されること、自分以外の人間が使い物にならなくなること、翻弄されたモートレントは必ず行動権を取り戻すこと、そしてそのタイミングまでも、全て知っていた。

「チェックメイトだ、アラドカルガ」

 エアラルフへ通信するが、彼曰く、今のモートレントは完全にオフラインとのこと。遠隔で彼を再起動することもできるが、しかしいずれにせよかなりの時間がかかる。

 終わった。

「プランB、発令。即刻実行せよ」

 最初に行った命令とは対照的に、今度は静かに、全アラドカルガに命を下す。

 プランB、モートレントが敗北したときの代替策にして最終手段。

 



 十秒後、軍事ヘリから大量の破壊兵器が投下された。先ほどの非殺傷兵器に負けじと爆音と閃光をまき散らすが、この兵器には相手の命への気遣いなど一切ない。

 アラドカルガであるリューベック、およびモートレントが、その機能を完全消失しないギリギリの高熱を生み出すよう調整されているため、彼らはこの後無事救出できるはずだ。

 だが、それ以外の人々、オルフェアによって操られた何の罪もない人々は、この炎によって死ぬ間際まで苦しむだろう。そのギリギリの調整で、この兵器では人間を即死させることができない。最初に肌を焼かれ、少しづつ骨が炭になっていくのを感じながら、死んでいく。簡易にシミュレートしただけだが、それだけでもこれほどまで残酷な結果が導き出された。

 アラドカルガ上層部、高位階(チャプター)の連中は人質の命など気にしていない。彼らにとって防ぎたいことは、メレトネテルが白日のもとへと晒されることと、高価なアラドカルガが失われること。

 数分後、爆炎がやんだ。先ほどのドローンも共に焼け落ちているため、下の建築物がどうなっているのかはわからない。

『ミカエラ、モートレントの再起動が終了した』

「ええ、では視界共有を。現場を確認したい」

 少しためらいながら、エアラルフは視界共有の再起動にも努める。

『視界共有、使えるようになったぞ』

「ありがとう」

 通信を切り、一瞬息を飲み覚悟を決める。

 視界共有を行うと、目の前に移ったのは橙色の光をところどころ放つ一面黒の床と壁。

 しかしよく目を凝らすと、床からは奇妙な黒い突起物が生えていた。

 それが人間の焼死体であると気づいたのは、数秒後のことだ。だがこれは探し物ではない。その中に、完全に黒に染まっていない、銀色の物体があった。それは人工皮膚が燃え尽きて、内部の金属製人工骨格がむき出しになっていたリューベックであった。

 一つ目の探し物を見つけたので、次に二つ目を探すが、これは全く見つからなかった。

 もう一つの探し物、オルフェア・シケリアノスの焼死体。

 焼けて灰になったか?そこらにいる死体のどれかが、オルフェアか?

 まだ確証は得られない。だがなぜか確信できた。


 


 オルフェア・シケリアノスは、死んでいない。

 

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