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人造のアーダム  作者: 猫一世
ウェルウィッチア
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『神に愛された子』と『鉄血の従者』

 神は人を作った。


 理想の人間として、理想の子として。

 子供は知恵を付けた。子供は自分たちの子を作ることを覚えた。子供は火を使うことを覚えた。そして鉄を溶かし、人を殺すことを覚えた。

 神の真似事をしているうちに人は神を信じなくなった。やがて迷える子羊たちは、神に匹敵する知恵と力を身につけた。

 そして彼らは神の唯一の失敗にして不滅の後悔、理想の人間を造るという禁忌を、再び犯すことになった。






 少子化が進み、若年労働者が減少に、国際政府は人造人間(en: Artificial human being)の生成を許可。ホムンクルス計画、ないしはレプリカント計画とこれを呼称。多くの知識人の協力の下、政府の発布より五年後に最初のホムンクルスの生成に成功。


 人造人間を『デザインド』と公的に呼称することが決定。

デザインドの民間生成が許可。跡継ぎのいない富裕層が中心。


 デザインドであることが社会的に不利に働くことがあることを危惧し、彼らの情報を統制する組織が結成。『アラド・カルガ』の前身組織。


 デザインドの民間許可より五年後、初の「先天的特異遺伝子保有者」が確認。『メレト・ネテル』と呼称、こちらも同様に秘匿、また同時に彼らの検査を我々が担うことに。


 デザインドの総人口が百万を超える。しかし同様に『メレト・ネテル』の確認数も増加。この時点で確認された『メレト・ネテル』は一八七人。秘匿の難易度が増し、一部で情報がリーク。またこの頃を境に、我々の組織が襲撃にあうようになる。


 場合によっては我々の身を守る必要性も確認されたため、武装を国際政府が許可し、今の『アラド・カルガ』が結成される。


 『メレト・ネテル』の特殊性の消失確認。原因不明。治療不可能と思われていた彼らに重要なのは精神面の変化ではないかと、我々は推測。以降『アラド・カルガ』の職務は、彼らの管理と検査、保護、及び精神面のケアの四点が中心に。



・『アラド・カルガ年表』より




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