第四話・世界事情(一部嘲笑)
いつも見ていただきありがとうございます!
なんと、ついこの間ブックマーク人数が9人もの方にしていただきました!投稿ペースが遅いのに、本当にありがとうございます!!
これからも精進していきますので、どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします!
そして安定のサブタイのレベル……。
さて、とりあえずギルドカードなるものを作ってみた。見た目は銀色のSuicaぐらいの大きさだ。再発行には銀貨3枚かかる。日本でいう三千円ぐらい。
ちなみに、1番安いのは銅貨でその次に大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨となっていて、銅貨は十円、大銅貨は百円、銀貨は千円と、単位が十ずつ増えていく。
「ーーにしても、本当に何も知らないのじゃな……」
「ははは……。で、話を戻そうか」
そう、ここからが本題だ。何故ギルドに登録してくれと言ったのか。それを聞かなくてはならない。わざわざ条件にするぐらいなのだ。重大なことがーー、
「ああ、理由は簡単じゃ。戦力を強化するためじゃよ」
……あれ?随分あっさりと言ったね。しかも戦力って、地味に俺の心を傷つけにきてるよね?
「しかしメルラルド、マサヤは攻撃力皆無なのだぞ?」
……もう俺立ち直れないわ。そこまではっきり言われるともはや心を抉りにきてるわ……。
「何を言っておるのじゃ?こんな魔力があれば強い魔法を打ち放題じゃろ?」
「……俺、攻撃系の魔法使えないです」
「……嘘……じゃろ……!?」
「ごめんなさい本当に生まれてきてすみませんもう俺首吊って死にます短い間でしたがありがとうライラ。幸せに……」
「何を言ってるマサヤ!?死ぬな!死んだら嫌だぞ!!」
「頼む、泣かないでくれ。これは償いなんだ!非力な俺が出来る唯一の事なんだ!!」
「そ、そんな!!」
「……そろそろ良いかの」
「「はーい」」
流石ギルド長だ。この俺たちの『TYA・BA・N』を見破るとは。
「てか、よくライラ合わせられたな」
「う〜む、勘?」
流石ヨルムンガンドだ。この俺の『O・HU・ZA・KE』に合わせられる……いや、そろそろこのノリは良いだろう。話を戻さなくては……。
「で、もう一回話を戻して、……何で戦力を強化したいんだ?」
「ふむ……、その前にまず領土の説明といこうかの。
最初にここ、『テルサム』のある『人の領土』。
北に行くと『ドラゴン』が住む『龍の領土』。
南に行くと『獣人』が住む『獣の領土』。
西に行くと『エルフ』が住む『エルフの領土』。
東に行くと『亜人・魔人』が住む『魔の領土』。となっておる。
……そして、問題なのがこの『魔の領土』じゃ。なぜならーー、『勇者』と『魔王』が結婚しようとしてるのじゃ」
「なるほど……『勇者と魔王』が結婚ねぇ……。……うん?結婚?」
「そうじゃ」
「ちょっと待て、なぜに結婚する?いや、別にいいけどさ、ただその間の過程が気になるっていうか、その……マジで何あった?」
「簡単じゃ、王達の会議に勇者が付いて行き、勇者が魔王に一目惚れし、魔王も勇者に一目惚れ。めでたく結婚じゃ!」
……そんなんでいいのか異世界……。いや、そんなことよりだーー、
「戦力の強化が結婚とどう関係してるんだ?」
別に日本でいう国際結婚みたいなもんじゃないのか?なぜに戦力を強化する?
「それが、魔王は魔の領土では嫁にしたいランキング10年連続第1位でな……。勇者と結婚させまいと、亜人と魔人が怒り狂ったのじゃ」
「10年連続!?そりゃそんだけ魔王に投票してたら勇者と結婚させたくないわな……」
「ちなみに、それが感染してそんな美人を勇者に結婚させてたまるかと人の領土と獣の領土も暴動を起こしたのじゃ」
「何してんのそこ二つ!?」
人の領土と獣の領土の奴らは何の恨みが勇者にあるんだ……。
「ちなみに、エルフの領土と龍の領土の者はこの事態を鼻で笑っておったわ」
「……お前は?」
「鼻で笑ってやったわ」
「お前もか!!……で、その暴動に対抗する戦力を強化するって事か?」
「いや、違う。暴動に紛れて王都を襲撃するのじゃ」
「やめろーーーー!!!!」
何しようとしてるんだこのギルド長は!?しかも襲撃ってよけい対処し辛いわ!!
「ふ、安心せい。バレるようなヘマはせんわ」
「そういうことじゃない!」
何でそんなことをしようとしてるんだ……。
「このギルドの資金を王都から掻っさらうためじゃ!」
「だったらもう少し平和にやれ!てか、何で今分かった!?」
「顔に出とったぞ」
マジか……。
「てか、襲撃してバレたらこのギルド終わりじゃないか?」
「……確かに」
「馬鹿かお前は!!」
本当に何考えてんだこいつは……。仕方ない、襲撃は阻止させてもらおう。今後の平穏を守るためにも。
「……メルラルドよ。襲撃よりも確実に増やせる方法があるぞ」
「……なんだと?」
ふふふ、耳を傾け始めたな……。あとはこちら側に引きずりこめば……。
「それはな、王都に恩を売るんだ」
「というと?」
「簡単な話さ。暴動を止めて、止めてやったんだ金寄越せ。っていうだけだ」
「その手があったか!!」
……覚えとこう、こいつは馬鹿だ。てか、こんな奴がギルド長で本当に大丈夫なのか?
と、話がひと段落ついた所でライラが俺の服を引っ張ってくる。
「要するに、どういう事だ?」
「あー、暴動が起こるからそれに備えて止める戦力を増やそうって事だ」
「どうやって止めるのだ?」
「こう、力でねじ伏せる……?」
そう言いながら相手の手を捻るようなジェスチャーをする。するとライラは目を輝かせて「暴れられるのか!?」と騒いでいる。……うん、こいつも危ないわ。
「ちなみに、その暴動は五日後じゃからな」
「早くね!?」
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……っていう真面目なものを一話の後書きだけにしか書いてない件……。