表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/24

第十七話・疲れる理由

 …………死にそう。


 どうも、最近英語が訳分からなくて死にそうな半田です。文法とか覚えたくないよね。


 まぁ、そんな私情はどうでもよくて、今回は予約投稿の時間をちょっと遅らせてみました。あまりよろしくないようだったら次回から元に戻しますので、今回は8時からの予約をしておきました。


 それでは、本編をどうぞ!

「さて、今日は個人練習をするぞ」


 朝食後、メルラルドのその一言で俺たちはギルドのすぐ後ろにある闘技場へと向かった。


 この闘技場は『レオの月』。つまり、地球でいう7月24日から8月23日までを丸々使って、王国主催の剣舞祭や、魔法議会による魔法発表会などが行われるらしい。どんなものかが想像できないが、機会があれば見てみたいと思う。


 それ以外の月は冒険者達の自主訓練や、新人の指導に使っているそうだ。


 ちなみに、今は『アリエスの月』の終わり。地球でいうと、だいたい4月5日らへんだと思う。


 ここまで言われて知ったのは、この世界の暦は、地球でいう星座だということだ。この時ほど天文部で良かったと思ったことはない。


「ライラはユリアーネに体術を、マサヤは魔法の練習。レムは能力の測定と、得意分野によって妾かユリアーネの所で指導を受けるのじゃ」


「うむ、よろしく頼むぞ。ユリアーネ!」


「あぁ、テイムの事も聞いてあるからな。加減無しでやらせてもらおう」


 そう言って目つきを鋭くするユリアーネさんと笑顔ながらも何故かラスボス臭が漂うライラ。……なにあれ?この世の終わり?


 ……とりあえず、俺はあの二人に関わらないように決め、ユリアーネへと向き直る。


「マサヤはレムと一緒に能力の把握じゃ。ほれ、これに触れ」


 そう言って渡してきたのは、前回と同じ水晶。レムは興味深そうに見つめた後、それに手をかざす。すると、そこに出てきたのはーー、


     『レム』

Lv,54   職業…ゴーレム

HP……6550/6550

MP……4600/4600

攻撃力……A

防御力……A

素早さ……C

精神力……S

LUK……B


 ……どう反応すれば良いんだ?


「お主らが例外過ぎなのじゃが、普通はSがひとつでもあったら異常なのじゃぞ。なのになんでこうもポンポンと出てくるんじゃ……」


 やっぱりおかしいみたいだ。てか、俺SSSってあったんだけど?


 ……まぁ、別に良いか、Sがあったら異常。それ以上も異常って事だし……あ、狙って言ったわけじゃないよ?


「そうじゃマサヤ、お主『鑑定』で魔法適性を見てやってくれんかの?」


「あぁ、『鑑定』。っ……?」


 鑑定を使うと、体から何かが抜けるような感覚があったが、すぐにその感覚は消え、目の前にレムのステータスが出てくる。


「どうかしたかの?」


「……いや、何でもない」


 鑑定をして出てきた結果は、


魔法適正:土魔法・大地精霊魔法


【スキル】

・土魔法Lv,7 ・大地精霊魔法Lv,1 ・精霊対話Lv,1


【オリジナルスキル】

形態変化(モードチェンジ)


【称号】

・はぐれゴーレム


 となっている。土魔法はその名の通り土に関係する魔法だろう。大地精霊魔法は大地の精霊をどうにかするのだろうか?まぁ、詳しい事はメルラルドから聞くとして、全般的に土に関係してる魔法だな。……称号については触れないでおこう。


 とりあえずメルラルドに見たままを話すと、軽く頷きこう言う。


「ならば、レムも魔法の練習じゃ。精霊魔法はエルフの得意分野じゃ」


「……よろしく」


 そう言ってレムも頷く。


「さて、じゃあ初めは魔力を感じるところからじゃ。まず、自分の中にある魔力は分かるかの?」


「あー……このヘソの下のあたりか?」


 たしか丹田(たんでん)とか言う部分だよな。


「うむ、マサヤは魔力玉で感覚は掴んでおるの。レムの方はどうじゃ?」


「……問題無し……」


「ふむ、ならば次は妾の魔力を探ってみよ」


 それってただ単にメルラルドの丹田に意識を集中させろって事か?……なんか発言が危ないがこれは魔力についての練習だから気のせいだ。


 そう思いながらも、俺はメルラルドへと意識を向ける。するとーー、


「馬鹿者がっ!!」


「っ!!?何すんだよ!!」


 どこからか取り出したハリセンで俺の頭を叩くメルラルド。てか、なんでハリセンなんか持ってんだよ!


「実戦でもたかだか一人のためだけに意識を集中させるつもりか、このたわけ!あとこの『HA☆RI☆SE☆N』は海斗から貰った神具じゃ。主な用途は悪魔祓いなどに使われておる」


 説明してくれるのかよ!?……じゃなくて……どうやってその星って発音してんの!?……でもなくてーー、


「じゃあ、相手の魔力を探るってどうやるんだよ」


 俺の質問に呆れた様子でため息を吐くメルラルド。……いちいち腹立つ奴だな……!


「いいかの、魔力は魔素という目に見えない物質で出来ておる。そして、それを一流の魔法使いは妾たちが呼吸をするように、体内に取り入れておるのじゃ。しかし、一般人でも慣れてくると取り込まなくとも魔素は感じる事が出来る。

 似たような例だと、いつぞやの戦士は、相手の呼吸や周りの風の音で全てを立体的な地図として考える事が出来ると言っておった」


 …………ん?それって要するに魔素はこの世界特有の原子って事?それで魔力は分子で、それを専門に使ってる人はそれを感じる事が出来ると……。でも、それって今日だけで出来る事ではないだろ……。


「まぁ、魔力を探れるようにするのが今は目的じゃ。難しく考えるな」


 難しく考えるなって……例えが雑なんだから無理に決まってんだろ……。


「……出来た……」


「レムは飲み込みが早いの」


 俺が一人もんもんと悩んでいると、隣でレムが相変わらずの無表情でそう呟いた。……なぜあの説明で出来るようになったんだ……。


 そう思いながらも必死に魔力を感じようとしてると、レムが俺の方を向き口を開く。


「……ご主人、ていむと一緒……」


 テイムと一緒……。ってことは、魔力の受け渡しと一緒って事か?いや、今回は感じるのが目的なんだ、受け渡しは関係ないはず。……だったら、何が一緒なんだ?


「うーん……分からんな」


 強いて言うなら、あの時は目線だけだから出来なくて、繋がりがあって初めてテイムが出来たっていう感じだけど…………ん、待てよ。今度は反対に感じるんじゃなくて観る(・・)ってのはどうだ?


 そう考え、俺はメルラルドへともう一回向き直る。そして、今度はメルラルドの魔力だけ(・・・・)観る(・・)ようにする。……しかし、それだけで出来るわけはなく、何の変化もなくメルラルドが見えるだけであった。


「何が違うんだ……」


「仕方ない、もう一つ教えてやろう。魔力と言うのは様々な種類がある。それは属性ごとで変わり、それぞれに色を持っておるのじゃ。それを感じることが出来るようにせぬと相手が出す魔法の予測もする事が出来ぬぞ。

 ちなみに、お主の魔力は白い無属性の魔力じゃ。全ての属性に勝るも劣らぬ属性じゃぞ」


「色……」


 その言葉に引っかかる部分があり、考え込む俺。


 魔力の色を観る為にはどうするか、普通に見たってダメだ。


 うーん……俺の魔力は白。……白……か……。なんか他の色に染まったり逆に塗りつぶしたり出来そうだよね。無属性ってのもいい感じだし。だったら、メルラルドの色を塗りつぶしたり出来ないだろうか?……いや、この話は今は関係ないな……。あ、そうだ!メルラルドを(・・・・・・)塗りつぶせば(・・・・・・)良いんじゃないか!?


 方法としてはメルラルドに魔力を覆わせて、俺からメルラルドを見えないようにする。そんでもって、その塗りつぶした部分にメルラルドの魔力を吸わせる。そしたら色が観えるって感じだ。


「よし、メルラルド。ちょっと試してみたい事がある。動くなよ」


「ふむ……良いじゃろう」


 そう言って腕を組んでその場で固まるメルラルド。なんか子供が見栄を張ってるようにしかーー「何か言ったかの……?」


「何も言ってないです」


 なんでこいつは俺の思ってる事が分かるんだよ!?エスパーか!?エルフはエスパーな一族なのか!?


 ……まぁいい。とにかく今は観ることが先だ。


 そう思い、メルラルドの周りに俺の魔力が覆われるようにする。出来るだけ濃く。はっきりと見えるように……、


「っ!!?」


 その瞬間、一気に体から魔力が抜けていく感覚に襲われる。魔力弾を作った時には無かった謎の疲労感に体が倒れそうになるが、なんとか気合いで持ちこたえ、魔力を覆わせるのに集中する。


 ……多分、というか確実に今俺はメルラルドにしか集中していないだろう。それでも先ほどのようにハリセンで叩いてこないのは、メルラルドが俺の答えを見てくれようとしてるから。そんな状態で倒れるわけにはいかない。


 そして、メルラルドが白い魔力で覆われた瞬間、相手の魔力を取るように意識する。すると、白い魔力が所々緑色になっていき、やがてメルラルドの全身が緑で覆われた。


「緑色……だな……!」


「うむ、その通りじゃ」


 その言葉を聞き、俺はメルラルドを覆っていた魔力を霧散させる。それと同時に一気に疲労感が襲ってくるが、気絶する程ではなかったのでその場に倒れこむだけで済む。背中には体力の汗をかいており、嫌な感じがするが、逆に清々しい気分もある。自分の答えで良かったのだ。胸の内がとても透き通ったような感覚だ。


「じゃが、まだ及第点といった所かの……」


 その一言に苦笑する俺。


 確かに、戦っている最中にやったら良い標的だろう。速攻で殺されるイメージしかない。


「……しかし、お主のその様子は気になるの」


「あー……異常に疲れてんだよな……」


「それがおかしいのじゃ。無限の魔力が消耗するとは……そんな魔力で妾が覆われたのだとすると即死だろうしの」


 そう言ったメルラルドは、何か思いついたのか水晶を手渡してくる。


「一回触れてみろ」


 その言葉に返す気力もなく、無言で手を上げて触れる。するとーー、


     『マサヤ・ミズノ』

Lv,1(固定)   職業:従魔師テイマー

HP:5000/5000

MP:567/1200

攻撃力:F

防御力:B

素早さ:F

精神力:SSS

LUK:S


 ま……魔力が減ってる!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ