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第五話 決死の覚悟

……

………

…………

……………


「是非に及ばず…」

私は、信頼していた家臣に裏切られ、今ここで生涯を自らの手で終えようとしている…


“生は死…死は生である”


先程から私の頭の中でこの言葉が、浮かんでは消え、また浮かんでは消えてを繰り返している。


誰の言葉かは覚えてはいない、

ただ…何故かとても懐かしい言葉だ…


「フフ、思えば…人に憎まれるばかりの人生だった…」


私は人を虐げ、またある時は薙払ってきた。

時には“魔王”“赤鬼”と称されれ…

恐れられ疎まれてきた…。


「だがそれも今日までのこと…いざ!」私は意を決し、脇差しを抜き、そして行きよい良く…



「あなたは…知りたいですか?

…世界の真実を…」

しかし、不意に聞こえた声に私は手を止めてしまった。


「な、何者だ!?」

私は脇差しを構え声を荒げて怒鳴った。

すると、暗がりから声がした…。


「なにものだもなにも、クチナシはクチナシなのね?」


私は驚いた、何故かと言えばその声が余りにも幼さかったからだ…。


「くちなし…?」


「アナタは世界の真実を知る権利があるのね。」


世界の真実?権利?何の話をしているんだ?


「アナタには二つの選択肢があるのね、まず一つ目はここで死ぬ…

二つ目は、ゲームに参加する…

この二つなのね。」

げえむ…なんだそれは?第一こいつはなにを言いたいんだ?


「う〜んと…そう、この時代で言えば将棋や囲碁と言った物なのね。」


今の話の中で、気になる言葉があったそれは“この時代で言えば”とコイツは言ったがどう言う事なのだろう?


「どうします?参加しますかそれともここで…死にますか?」


どちらにしろ、ここで死ぬくらいなら…

「参加する…」


最期まで、足掻き続けることになろうと私は構わない、其れが私のやり方なのだから…


「それではアナタの、お名前を聞きたいのね…」


私は少し間を置き…

「私の名は…ー」



……………

…………

………

……



PM6:30


岩城家 居間


「もう、じっとしててよ!上手く張り替えれないじゃない」


「いてぇ、痛いから…痛いです…その痛いのでもう少し優しくしてくれませんか縁さん…」


「五月蝿い」


一言で片づけられてしまった、少し複雑な気分である…


「あの…怒ってません?」


「別に!」


「イデデデ!!」




俺は、大会の準決勝まで登り詰めたが、‘高梨’(たかなし)と言う対戦相手に苦戦し、試合時間の五分を使い終えてしまった、そのため三分の延長戦に突入した。

延長戦では先に一本先取したものが勝者と見なされる…。

そのため、俺は是が非でも相手より先に一本取りたかったのだが…

それは相手も同じだったらしく、残り一分になった時…


相手が出した“突き”を寸前の所で交わしたつもりだったが、完全にかわしきれてはおらず、相手の竹刀が俺の防具の隙間に入り込み、左耳の下辺りを切ってしまった。

俺は掠めただけと思っていたが、思っていたよりも傷が深かかった。

そのため道着の左肩辺りが血で赤く染まっていた。


その後、血が止まらず続行不可能と判定され試合は、俺たちの負けで終わってしまった…。



「しかし、お前良くあの突きを回避できたよな〜」


野崎は丸く小さなお盆に、コーヒーカップ三つとミルク、砂糖、スプーンをお盆に乗せ、台所から出て来た。


「俺ならムリだね!断言出来る!!」


野崎は両手を組みながらウンウンと首を縦に降る。

「はい、終わり。」


縁は、救急箱の蓋を閉じて、もと有った棚の上に置きに行く。


「有り難うな縁。」


俺は縁に頭を下げて礼を言った。


「あっ、いや…その、なんだ?えーと…そう!

旅は道ずれ、世は情けと言うではないか!!

だから気にするな。」


縁はアハハと笑いながら、手をバタバタさせる。


(…照れ隠しか?あれは…)



すると、不意に玄関の呼び鈴が鳴った。


…………

………

……




スミマセン大変遅くなりました。

次話はなるべく早く書き上げたいと思っています。

おおえんよろしくお願いします!

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